【株初心者向け】証券会社を徹底比較して分かったネット証券の選び方

ネット証券

こんにちは!株アカデミー講師の小野寺です。

2017年も6月になり1年の半分が過ぎようとしていますが、ニュースでは日経平均株価が約1年半ぶりに2万円を回復したニュースが話題となっていますね。アベノミクスや将来への不安も相まって、証券投資を検討している方も増えているのではないでしょうか。しかし実際に証券口座を開くとなると、数多ある証券会社の中からどこを選べばいいかわからないという声も多いと思います。多くの投資家は、証券会社を選ぶ際に何を基準に選ぶのでしょうか?様々な基準はあるが、まずは大きく二つに分けることができます。1つは総合証券と呼ばれる従来の証券会社。もう1つがネット証券。それぞれどういった特徴があるのでしょうか。今回は総合証券とネット証券を比較し、おすすめの証券会社をピックアップしていきます。

 

ネット証券と総合証券の違い

総合証券とは

ではまず、総合証券について見ていこう。
総合証券とは、各地に支店があり対面営業を基本としている証券会社である。各顧客に担当者が付き、情報の提供やサポートが期待できる。その分人件費などのコスト面から、手数料は高い設定となっている。国内では野村証券を筆頭に大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、みずほ証券が大手の総合証券として業務を行っている。準大手や地場証券も合わせるとかなりの数の証券会社が国内だけでも営業している。

どっちがいいのか?比較表

総合証券
ネット証券
どちらを選べばいいのか表にまとめてみた。項目は比較しやすい以下の4つポイントを挙げた。それぞれ比較してみよう。

 手数料スピード感情報手軽さ
総合証券
ネット証券

全ての項目でネット証券の方が優秀といえるだろう。
手数料はネットのほうが圧倒的に安い。株式取引の場合、総合証券では1%程度の手数料がかかる。例えば総合証券で1万円程度かかる取引の場合、ネット証券では数百円で済む。スピード感もネットでやれば自分の好きなタイミングで売買できるため、タイムラグも少ない。諸手続きに関してもネット証券はすべてオンラインで完結でき、わずらわしさも少ないと言える。情報という点ではどちらも甲乙つけがたいが、ネット証券は自分で読み理解する必要がある。総合証券は担当者からアドバイスを受けることができる。手軽さではネット証券の方が敷居は低いかもしれない。もし法人としての運用や、超大口の運用であれば担当者が付く総合証券がいいかもしれないが、そうでない一般投資家にとってはネット証券に軍配が上がるといえるのではなかろうか。

ネット証券の選び方で利益が変わる!

それではここからは、ネット証券を比較していきたい。一口にネット証券といっても様々ある。それぞれの証券会社によっても特色があり、それがその証券会社の個性ともいえるだろうし、ターゲット顧客の違いともいえる。では、具体的にどんなに違いがあるのだろうか。

各証券会社のネット証券の違いは?

数ある証券会社を比較するうえで最もわかりやすいのは、手数料の差ではないだろうか。ネット証券は総合証券と比較すると、すべからく格安な手数料水準ではある。しかし、その中でも安いところもあれば比較的高いところもある。特にネット証券の場合は取引の価格帯によって差があるため、あなたが一回当たりどのくらい金額の取引をするかによって選ぶべき証券会社が変わってくるだろう。
また、大きな違いとして挙げられるのは、ツールの豊富さである。どこのネット証券でも基本性能に大きな差は見られないが、プロ並みのツールが装備されているところもあれば、そこまでの機能がないところもある。これはあなたの熟練度やどのくらいの取引を想定するかかによって変わるだろう。

手数料

ではまず、売買時の手数料から見ていこう。証券会社の手数料は約定代金によって変化します。約定代金とは「株価×株数」で、手数料は一回の取引ごとにかかるのが基本である。しかし、証券会社によっては「1日の総約定代金」に対して手数料がかかるプランもある。
手数料において最も優秀といわれているのが、GMOクリック証券である。オリコンのネット証券手数料満足度ランキングでは4年連続1位を獲得している。後ほど一覧表にまとめるが、どの価格帯をとってもGMOが最も優秀といえるだろう。

ツール

ツールの豊富さもネット証券と選ぶ上での重要な要素となるだろう。「初めてだからよくわからない」という方もいるだろうが、大は小を兼ねるというように、あって損をすることはないため確認していただきたい。
ツールを比較する際に、「注文方法」「チャート」「スクリーニング」「利用料金」くらいは押さえておきたい。

① 注文方法
株式の注文方法は様々あり、多くの機能があればそれだけ損失を減らし利益を大きくすることができる。基本的な注文方法は指値成行である。
指値は刻一刻と変動する株価の「売りたい価格」もしくは「買いたい価格」を設定し、「〇〇円以上になれば売る」「〇〇円以下になったら買う」という注文方法である。成行は指値とは反対に「いくらでもいいから」売るもしくは買うという注文方法である。現在の時価で買うというイメージだが、株価は1秒以下の単位で変動しているため、成行で注文しても思った値段より高かったり安かったりすることもある。
また、ネット証券で一般的な注文方法に「逆指値」という方法がある。これは「〇〇円以下になったら売る」や「〇〇円以上になったら買う」という注文である。先ほどの指値の反対の注文である。これにより予想外の損失を防いだり、上がり始めた株を買ったりすることができる。
ほかにも様々な方法があり、注文方法の多様さも選ばれる理由となっている。

② チャート
株価の推移を示した表をチャートいうが、この表示方法や表示できる機能によっても使い勝手が変わってくるだろう。しかし、これから投資を始めてみようという方にとっては、あまり重要視しなくてもいいかもしれない。というのも、各社最低限の機能は標準装備されており、取引するうえで不便を感じるようなツールではないからである。取引をしていくうえでもっとこんなのがほしいというニーズが出てきてから、本格的に選んでみてはどうだろうか。

③ スクリーニング
2017年6月現在、東証に上場している企業は3554社ある。この中で投資対象を選ぶうえで欠かせないのがスクリーニングと呼ばれる機能である。スクリーニングとは、条件を設定し、それに当てはまる企業を探すという銘柄検索機能である。ここでのポイントは「簡単に探せる」という点に尽きるだろう。検索結果の見易さや詳細な設定やオリジナルのスクリーニングなど多種多様だ。例えば、業績のいい銘柄や配当の高いもの、割安なものなどを簡単に検索することができる。また、詳細な設定をすることで隠れた優良銘柄を探すことも可能となる。

④ 使用料
ツールの多種多様さも比較対象ではあるが、実はコスト面にも注意されたい。各証券会社はこぞって便利なツールを開発・提供しているが、そのツールを使用するためには月々〇〇円や35日で〇〇円など使用料がかかるところもある。例えば優待を目当てにするのであれば使用料を払う必要はないかもしれないが、デイトレートをするのであればコストに見合うメリットを得ることができるかもしれない。ただし、各社無料になるケースもおおい。

ネット証券の一覧表

ここまでの内容を一覧表でまとめてみた。手数料の比較から各ツールの使いやすさを示しているため、選ぶ際の参考にしてもらいたい。

 10万30万50万100万チャート注文方法スクリーニング使用料
楽天証券150円358円358円639円2500円/3カ月
SBI証券150円285円285円511円500円/月
GMO証券95円260円260円470円無料

ここからは上記の表をもとに各証券会社の機能等を紹介していく。まずは手数料であるが、前にも述べた通りGMOクリック証券最も安い。SBI証券と楽天証券では楽天証券がやや高い結果となっている。
次にチャートであるが、SBI証券は使いやすいと定評がある。使ってみないと分かりにくい部分ではあるが、銘柄を表示させる方法が多彩で、ストレスなくチャートを表示できるのが特徴である。また20銘柄のチャートを同時に表示することができ、複数の銘柄の株価を追うことも可能である。マネックス証券では50銘柄まで一度に表示させることが可能ではあるが、20銘柄で十分だろう。楽天証券は画面のレイアウトが多彩で自分に合った表示方法を探すことができるだろう。チャート性能は基本に忠実で初心者でも使いやすい設計であるといえる。GMOクリック証券のチャートは業界の中でも最長期間を表示できる。初心者だけでなく玄人トレーダーにも人気である。
注文方法では、どこも大差はないだろう。最低限必要な機能はそろっており、もっと充実した機能を備えているところもあるが、不便を感じるような代物ではないだろう。
続いてはスクリーニングである。ここが意外と各証券会社の色が出るところかもしれない。GMOクリック証券では、通常のスクリーニングに加えて「かんたん銘柄診断」という機能がある。素人にやさしい証券会社という印象である。SBI証券では検索結果をチャート形式で表示することが可能で、バランスの良い検索ツールといえる。楽天証券はスクリーニングと同時に業績やチャートも閲覧でき、検索結果は楽天証券が一番見やすいという意見もある。独自スクリーニングも備えており、使い勝手の良い検索ツールである。
最後は、使用料である。この使用料は各証券会社によってまちまちで、コストを重視するのであればよく精査されたい。GMOクリック証券は、すべての機能を無償で提供している。さすがは安さを謳っているだけのことはあるといえる。SBI証券では1か月あたり500円の使用料がかかる。ただし、無償条件があるため、ほぼすべての人が無料で使える。その条件は前月に約定が1回以上していて、電子交付サービスを利用していることである。電子交付サービスは取引明細書等を書面で発行せずオンラインで確認できるようにするサービスだ。つまり、先月に1回以上売買をしていて、書類はいらないといえば、無料で使えるようになる。楽天証券は3か月で2500円の使用料がかかるがこちらも無償条件がある。30万円以上の資金を預けること、FX・信用・先物口座いずれか開設していること、過去3か月以内に1000円以上の約定をしていることのいずれかを満たすことで無料になる。1000円の取引無料になるのはありがたい。

ネット証券のQ&A

Q1.どこの証券会社を使っている人が多い?

数ある証券会社のうち、どこを使っている人が多いのだろうか?
ユーザー数のランキングを見てみると、以下のようになる。
1位・・・SBI証券(21%)
2位・・・楽天証券(12%)
3位・・・野村證券(11%)
となっている。
総合証券のトップである野村証券ですら、口座数では3位まで落ちる。どこの口座を作ろうかと迷ったときは、SBI証券を選べば間違いはないだろう。多くの人が利用しているということは、万人受けする機能や使いやすいインターフェイスであることの裏付けといえる。では、投資家は具体的にどのようなポイントで証券会社を選んでいるのだろうか。

Q2.証券会社の選ぶポイントは?

証券会社を選ぶ時に何を基準に選ぶだろうか。
1位・・・手数料が安い(35.9%)
2位・・・取引ツールが充実(22.2%)
3位・・・取扱商品が多い(16.2%)
1番は何といっても手数料である。株も投資信託もどこで買っても中身は同じものであるから、安いほうで買うのは当然の消費者心理といえる。
2位になったのは、取引ツールが充実しているかどうかである。ネット証券には「自分でできる」という点にも魅力がある。デイトレードのような取引はネット証券だからこそできる取引である。そのため、取引ツールにこだわる投資家が多いのも納得である。
3位は取扱商品の多寡である。国内の株のみならどこでも同じだが、投資信託や海外の株式などは証券会社によって異なってくる。ほしい商品があるならば、それを扱っているところで口座開設したい。

Q3.人気のネット証券は?

数ある証券会社の中で人気を得ているのはどこの証券会社だろうか。以下はオリコンのランキングをもとに解説していく。
1位・・・SBI証券
2位・・・カブドットコム証券
3位・・・楽天証券
1位は、SBI証券である。どのランキングを見てもSBI証券が上位に来ることが多く、圧倒的な人気を得ていることがわかる。手数料の安さ、手続きの簡易さを重視する声が多く、ユーザーの利便性を考えている証券会社といえるのではないだろうか。「住民票の取得代行」もしてくれるらしい。
2位はカブドットコム証券である。ここではあまり取り上げなかったが、三菱UFJフィナンシャルグループの参加ということもあり、コールセンターの対応や信用度、システムの安定性に定評がある。
3位は楽天証券である。ツールの性能能高さ、解説で続きの簡易性、セミナーを評価する声が多い。楽天というネームバリューがあるのも人気の一因ではないだろうか。

Q4.複数の口座は開くことができるの?

結論から言えば、複数の口座を開くことは可能である。ただし、同じ証券会社に複数の口座を持つことはできない。異なる証券会社であれば、証券会社ごとに1つずつ作ることができる。複数の口座を持つことで得られるメリットもある。メリットについては次項で触れるが、あまり増やし過ぎると管理が大変になる。

Q5.複数の口座は開くことのメリットは?

複数の口座を開設するメリットは、何を取引するかによって異なるため、順にみていこう。
① 国内株式
まずは株式の取引だが、売買手数料定額制のプランでは、月間の売買回数に制限がある。優待目的や長期保有を前提にするのであれば関係ない話であるが、デートレーダーのように頻繁に売買する場合、回数制限に達してしまう場合がある。この場合に複数の証券会社に口座があれば、上限を引き上げることができる。
② 投資信託
次にIPO投資信託の場合を考えみよう。株の売買においては各証券会社の差は手数料のみであり、その証券会社でも同じものを買うことができる。しかし、投資信託は証券会社ごと品揃えが異なる。例えば友人からおすすめの投信を聞き付けたとしても、取引している証券会社が異なれば、買えないこともある。そのため、複数の証券口座を持つことで、ほしい商品を買えるようになる。
③ IPO
IPOという用語になじみのない方もいるかもしれない。IPOは「新規公開株」のことで、新しく市場に上場する株式のことである。
例えば「〇〇証券が主幹事としてA社が上場することになり、一株1000円で100万株を公開します」という感じである。主幹事の証券会社が中心となり、各証券会社がこの100万株を分けて引き受け、投資家に販売するという流れである。この1000円のことを公募価格という。2016年はLINEやJR九州が上場したことで話題となった。
IPOの中でも東証マザーズやジャスダックに上場するような公開株数の少ないものは上場時につく価格が公募価格を上回ることが多く、宝くじのような感じである。
しかし、IPOは倍率が高く、なかなか当選しない。また、主幹事の証券会社は公開株数の大半を引き受けることが多く、主幹事証券に申し込まなければ、まず当たらないといっても過言ではないだろう。そして、IPO案件によってどこの証券会社が主幹事になるかも異なるため、複数の証券会社に口座を持つことによってさまざまなIPOに申し込めるようになる。総合証券では野村証券や日興証券が多く、ネット証券ではSBIが主幹事となることが多い。

まとめ

いかがだっただろうか。ここまでネット証券を比較・検討してきた。ここでは多数の証券会社を比較したわけではないが、どのように証券会社を選ぶのかというポイントを押さえて頂ければ幸いである。本文の結論としては、ネット証券を初めて選ぶのであればSBI証券がおすすめであると結論付けたい。理由としては、すでに述べたことではあるが、幅広いツールと安い手数料、取扱商品などバランスが良く、平均点が高い優等生であるからである。
または、現在楽天のサービスのヘビーユーザーであれば、楽天証券でもよいだろう、登録も簡単に済み、楽天ポイントをためることもできる。もちろん、取引ツールとしても申し分なく、むしろツールは高い評価を得ている。
このどちらかを使用し、「もっとこんな機能がほしい」であったり、「ここがもっとこうだったらいいのに」であったりというニーズが出てきて初めて、この部分に特化した証券会社を探せばいいのではないだろうか。
最後ではあるが、本記事があなたの投資生活の一助となり、快適な投資生活に役立てば幸いである。


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