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はじめに
投資を始めたばかりの方にありがちなのが、舞い上がってしまいろくに調べもせずいろいろな株に手を出してしまうというものです。
また、株初心者の方が気をつけるべき点は他にもいろいろあります。
買うべき株の紹介の前に、まずは簡単に注意点を確認してから始めることをお勧めします。

株初心者が気を付けるべき事
株初心者が気をつけるべき点は5つあります。
詳しく見ていきましょう。
株式投資は自己責任
まず覚えてもらいたいことは、株式投資に限らず、全ての投資は自己責任だということです。
新聞やネット、知人や友人から情報を得ることはもちろん大切ですが、その情報を元に買った銘柄の価値が下がったとき、情報元を非難してはいけません。全ての情報を鵜呑みにするのではなく、きちんと自分で「この情報は信頼できる、できない」の判断をつけられるようにしましょう。

株を買うという意味
そもそも株を買うということはどういう意味なのでしょうか。
株とは企業が発行しているもので、株券といわれる有価証券の一種です。
株を買うということは、その企業の一部を買ったことになります。
つまり、株を買うということはその企業のオーナーになる、ということでもあります。

株の値段
株の値段は、基本的に1株いくらという形で開示されています。しかし、かといってその金額で買えるとは限りません。
例えば、トヨタ自動車の2013年8月22日の株価は6050円です。だからといって6050円で買えるわけではありません。
株も同じく1株から買える銘柄もあれば100株や1000株単位でなければ買えない銘柄もあります。

新聞や情報ツールで表示されている株価はすべて「1株単位の株価」であり、実際にその銘柄を買う場合には「株価×単位(+手数料)」が必要となります。
例に出したトヨタ自動車の株を買う場合、6050円×100株=605000円(+手数料)が必要となります。
ネット証券を使う場合、注文画面に単位株数が表示されますし、対面型証券会社の場合、注文を出す際に聞けば教えてもらえますので必ずチェックしましょう。
株取引が出来る時間
株の売買が行われる証券取引所の時間は、基本的に、午前9時から11時、午後12時半から午後3時です。また、午後3時10分まで取引できる市場もあります。
その時間内に実際の注文は執行されます。
ただ、ネット証券を使用する場合、例えば夜中にトヨタ自動車を100株買うと、あらかじめ注文を予約して出しておくことも可能です。
自分が注文を出す時間はいつでもOKです。ただし、実際に株の売買が行われるのは午前9時から午後3時の間だと覚えておいてください。

株の価値の増減
株価を動かす要因は一般的に以下の3つです。
一つは、「景気」です。
一般的に日本や世界の景気が良くなれば、株式を発行している企業の業績もよくなり、必然的に利益も増えます。
よって企業の価値が向上し株価を上げる要因と考えられます。
二つめは企業の「業績」です。
業績の上方修正や新商品の発表、他社の買収の発表など、個別企業に関するニュースが出た場合、企業の業績を向上させるものと判断される場合、株価は上昇します。
ただ、本質的に株価にインパクトを与えるニュースは多くはありません。
ニュースが出たからといって買ってしまい、痛い目を見る可能性もあります。
そのニュースが企業の価値を向上させるものかどうか判断する目を養ってくださいね。
三つめは「需要と供給」です。
需要とは、株を買いたいと思っている人がどれくらいいるかです。
供給とは、株を売りたいと思っている人がどれくらいいるかを示します。
今後、株を買いたいと思っている人が、売りたいと思っている人より多ければ、株価が上がる要因になりますし、逆に買いたい人よりも売りたい人の方が多ければ、株価が下がる要因になります。

株初心者が買うべき銘柄は!?
ここまでは株初心者が押さえておくべき、謂わば基礎知識的な解説になりましたが、ここからは実際に買うべき銘柄の紹介に入っていきたいと思います。

大型株
初心者がまず初めに投資をしようと考えた場合、最適な投資先の一つとして「大型株」と言うものがあります。
大型株はその名称通り、企業規模の大きな株式のことを指しますが、大型株の特性上初心者が手掛けやすくなおかつ動きが安定的、配当を継続して出している企業が多く、その存在を把握しておくだけでも大きなベネフィットがあります。
ただ、単純に大型株への投資を行えば安定した利益を出し続けることができるのかというと、もちろんそんなことはなく大型株投資にも注意すべき点が存在します。
大型株の概要
大型株とは、時価総額の大きな企業群のことを言います。
時価総額とは市場における企業規模をはかるためにある指標を指し次の計算方法により算出されます。
時価総額=1株あたりの株価×発行済株式総数(既に市場で発行した株式の数)
例 えば、ある企業の発行済株式総数が100万株で株価が400円ならば上記の計算式に照らし合せて時価総額は4億円ということになります。この時価総額が数千億円から数兆円程度の大きな時価総額の企業群を大型株といい、数十億から数百億程度の時価総額の小さな企業群を小型株といいます。


大型株のメリット
大型株のメリットは何と言ってもその安定した値動きです。
大型株企業になにか個別の悪いニュースがこなければ、日経平均株価(相場全体を表す指標)とほぼ似たような動きをします。
1日の値動きも数%ほどの日がほとんどです。
成熟した企業も多く、成長して株価を大きく伸ばすよりは企業内の剰余金を配当に回すことの方が多いです。
また、多くの投資家によって売買されているがゆえにすぐに直近の取引値で取引を成立させることが可能です。
大型株のデメリット
大型株のデメリットのひとつめは、多くの投資家に既に買われているために上がりにくいということがあります。
時価総額が大きければ大きいほど動きが重たくなり、多少の良いニュースではさほどの値上がりはしません。
また、配当が減少したり、無配になったりすると大きな上昇が狙えない大型株においてはそれほど投資をする旨味がなくなってしまうというデメリットもあります。

IPO株
IPO株の概要
IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と表します。
具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。
そして、IPO株投資とは、新規上場するときに投資家に配られる“株を買う権利”を抽選で手に入れ、上場日のはじめに付く株価(初値)で株を売ることで利益を出すことです。

IPO株のメリット
IPOのメリットとして、株を事前に安く手に入れられる可能性が挙げられます。
IPOの公募価格(上場前の株価)は割と安めに設定されていることがあります。
企業が上場を果たすと一般の投資家も購入することが出来るようになり、人気がある企業の場合、株価が公募価格よりも大きく値上がりすることがあります。


IPO株のデメリット
IPO株のデメリットとして挙げられるのは大きく2点です。
・公募価格よりも初値が下回る可能性 ⇒ 損失のリスク


・上場後の値動きが激しい ⇒ 売り時が難しい


まとめ
いかがでしたでしょうか。
株式取引はあくまで自己責任であり、自分の知識を磨かなければいけないことがお分かりいただけたでしょうか。
初心者でも手を出しやすい2つの株、メリットとデメリットをきちんと把握して、これからの株式投資に役立ててみてください。
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