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中小型株とは
大型株は時価総額が高い銘柄が多く、最低購入額も高い傾向にあるが、中小型株は魅力ある銘柄でありながら最低購入額が低い銘柄もたくさんあるので、株初心者の方はぜひチェックしておきたい。今後のおすすめ中小型株をまとめたので参考にしてほしい。
とはいえ、中小型株とは一体何だろうかという人もいるとは思うので、まずは中小型株の簡単な説明からさせて頂こうと思う。
中小型株について十分な知識をお持ちであるならば、記事後半にておすすめの中小型株を紹介しているので、是非そちらを参考にして頂きたい。
中小型株概要
では実際中小型株とはどのような銘柄を指すのだろうか。本項では中小型株の概要を解説しようと思う。
そもそも中小型株の定義とは一体何だろうか。これは様々な定義があるとされているが、一般的には
「上場してから6か月以上経過した銘柄で、時価総額及び流動性の高い上位100銘柄を“大型株”と呼び、次いで上位400銘柄を“中型株”と呼び、大型・中型株に含まれない全銘柄を“小型株”と呼ぶ」とある。
つまり、中小型株とは、上場して半年以上経過している上で上位100位以内の銘柄すべてを指すのである。
このことから、中小型株と呼ばれる銘柄は常に変わり続けると言えるだろう。
ではなぜこのような区分のされ方がされているのだろうか。それは中小型株の特徴にあると言える。
次項では中小型株の特徴を解説していこうと思う。
中小型株特徴
では本項では中小型株の解説を進めていこうと思うのだが、中小型株の解説をする前にまずは大型株と呼ばれている銘柄の特徴を解説させて頂こうと思う。
大型株とは先述した通り、時価総額が高く流動性に富んでいるということは解説させて頂いたかと思う。ではこれがどういうことを指すのか。
それは、企業の発行している株式数が多く取引参加者も多いため、比較的株価の値動きが緩やかであるという所にあるだろう。
もちろん大型株であっても、日本国内の情勢や世界情勢などの地政学リスクから大きな値動きが起こる可能性もあるが、中小型株のそれよりもリスクは低いと言えるのである。
では中小型株の特徴とは一体どのようなものであるのだろうか。
中小型株は大型株と対比すると非常にわかりやすい部分が多く、大型株は流動性も高く、株価も安定して推移するという所に対して中小型株とは、流動性が低く、自由なタイミングで売り買いできないことがあることや、大型株に比べて倒産するリスクや、上場廃止してしまうといったリスクはあるものの、これらの要素があるゆえに株価が乱高下しやすいといった特徴があるのだ。安定を求めての株式投資を行うのであれば確かに中小型株に手を出すべきではないと言える。しかし、中小型株は非常に魅力的な株であるともとらえられる。
それは何故か。大型株は業績面で成熟しているが故の安定感であるのに対して、中小型株は未成熟であるがゆえに、将来的な成長があるのだ。中小型株銘柄は利益の成長をもって時価総額が増えてゆく、それはつまり長期的に株価上昇の可能性を大いに秘めているのだ。
ただ、もちろんそれには先述したリスクというものも介在しており、これらを理解したうえで投資を行っていく必要があると言えるだろう。
では、実際に中小型株の銘柄を例に紹介をしていこうと思う。
中小型株おすすめ
共立メンテナンス<東1/9616>
中小型株本命として共立メンテナンスは、インバウンド需要で大本命の銘柄の一つである共立メンテナンスは学生寮や社員寮事業のほかに、ホテルやシニア向け賃貸住宅事業を行っている。「ドーミーイン」というブランド名で展開しているビジネスホテル事業が好調で、インバウンド関連銘柄として注目したいところだ。
去年、世界最大のオンライン旅行会社エクスペディア・ジャパン発表の世界ベストホテルランキングで、「ドーミーイン札幌ANNEX」が世界のホテルベスト5にランクインしている。
特に朝食に人気があり、おいしいだけではなく楽しい朝食をテーマに業績は好調で、連続最高益を狙っている。
ただ、株価が高めの銘柄なので最低購入額がかなり高額になっている。投資資金に余裕がある人は、検討してほしい。
2017年12月追記
この銘柄は2017年2月9日に株式を1:2に分割した。しかし、株式を分割した後というのは通常株価が上がるものなのだが、それから9月に入るまで株価は緩やかに下落し続けた。それは一体なぜだろうか。
それは様々な要因があっての事であるのは言うまでもないが、一つ要因があるとすれば、分割前からの株主にとって何のメリットもない分割だったことが挙げられる。
分割前であれば、100株の保有で、3月末と9月末の年二回、1000円相当の株主優待券が3枚ずつ配布されていた。年間合計で6000円もの株主優待による複利があったのだ。
しかし、それが分割後になると100株の保有では年間2000円の株主優待券に減額になったのである。だが200株の保有であれば、以前同様年間6000円の株主優待券は貰えるという形になった。
共立メンテナンス側からすれば、そのまま分割後も保有し続けてほしいという考えがあったのかもしれないが、それだと分割のメリットを株主は享受できないのである。
このようなことから2017年9月までは株価は下落した形になったものの、現在は下落前と同等程度には戻っている形になっている。
ナブテスコ<東1/6268>
中小型株本命としてナブテスコは、現在、人手不足が問題になっているが、逆にそれが追い風になる銘柄だ。ロボットや建設機器部品などで高いシェアがあり、ニッチ市場でシェア1位の製品が豊富だ。
航空機の飛行姿勢を制御する装置もほぼ独占状態である。労働力不足は機械で補うという流れが業績のプラスに働きそうである。
2017年12月追記
中小型株の本命といっただけあり、記事掲載をした時から現在までに2倍以上の株価にまで成長している。これらは以前記載した通り、飛行機の制御装置などの事業が大きく成長したことに則った結果であるといえるであろう。
これからもこの企業の成長は続くと思われるので、注目し続けるべき銘柄であると言えるだろう。
テクノスジャパン<東1/3666>
中小型株本命としてテクノスジャパンは、企業の基幹業務システム導入支援がメイン事業で、そのほかビックデータやIoT関連に注力している。現在上場に注目が集まっている、自動運転車のZMPと業務提携を行っており、人工知能製品を提供開始するなど、幅広いテーマで活躍が予想される銘柄である。
ZMP上場となれば、テーマ株として株価上昇は間違いない銘柄だ。ぜひ、買える人は買っておくといいだろう。
2017年12月追記
テクノスジャパンもまた、中小型株の本命であると述べた通り、2016年二月から株価は伸び続け、2016年4月には1400円台まで上がっている。
2017年12月現在、株価は1000円を下回るところにいるものの、株の価値的には更に上にあるので、今後も注目し続けるべき銘柄だろう。
日本M&Aセンター<東1/2127>
中小型株本命として日本M&Aセンターは、中小企業のM&A仲介実績がトップの銘柄だ。過去最高益を達成していて、企業再生支援などの事業も展開中だ。産業界のM&A需要はまだまだ伸びる傾向にあるので、増収増益が続くことが予想される。
2017年12月追記
2016年の9月にこの銘柄も株式分割が行われた。この分割直前には株価が6000円台に乗り上げるなど、驚くほどの好業績・高成長からの株式分割をすることでの株価上昇という、非常に理想的な株価の変遷があったと見て取れる。
この銘柄はこれからも急落するとは考えづらいため、常に注目しておくべき銘柄であると言えるだろう。
ぐるなび<東1/2440>
中小型株本命としてぐるなびは、外国語版で海外客の利用が増加している。レストランの予約やサービスが好調だ。ぐるなびが、飲食店検索サービスを展開していることを知っている人は多いと思う。2016年の春から米トリップアドバイザーと飲食店情報を相互サイトから閲覧や検索ができるようになる予定だ。
米トリップアドバイザー(TripAdvisor, Inc.)は、アメリカ合衆国・マサチューセッツ州・ニーダムに本拠地があり、ホテル等の旅行に関する口コミ・価格比較を中心とする、ウェブサイトおよびアプリサービスを展開している。
2017年12月追記
2016年6月には一時期3000円台まで値上がりをしたが、それ以降はゆるやかに下落を続け、現在では1300円台まで落ちてきてしまっている。
売上高も前年比微増といったところにとどまっており、純利益に関しては前年比28%ダウンというところに着地する見込みとなっている。
これは、既存の飲食店販促サービスの強化や、新たな事業・サービスの構築に伴う労務費や業務委託費が増加して利益を圧迫したものと考えられる。
今後の株価も、成績によるところが大きいとみられるが、実際新規サービスなどがヒットすれば大きく跳ねることもあるだろうが、現状のままだと株価が大きく上がるということは考えづらいかもしれない。
まとめ
中小型株で2016年2月現在、とくにおすすめな銘柄をまとめてみた。銘柄購入の参考にしてもらえたらと思う。共立メンテナンスは少し高めだが、それ以外は、20万前後で買えるので、株初心者の方でも買いやすいだろう。
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