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株って何?
株とは、会社が事業を行う上で必要な資金を調達するために、発行するものです。
株を買うということは、その会社の出資者になることを意味します。
企業にとって株を買ってくれた人は、会社にお金を出してくれた貴重な人になります。
たくさん株を買ってくれた人には、経営に参画できる大きな権利が与えられるのが株です。
しかし、一般的な投資家は、会社の経営に参画しようとは思っていません。
多くの投資家が株を保有するのは、値上がり益や狙ったり、配当や株主優待で利益狙うためです。
株式の売買成立までの流れとは?
この章では、株式取引の流れについて説明をします。
株の取引を行うためには、証券会社で証券口座を開く必要があります。
昔は、対面の証券会社しかなかったですが、最近はインターネットの普及でネット証券会社が非常に強くなっています。
また、株式の売買にかかる手数料も対面型の証券会社に比べると非常に安いのでおすすめです。
証券会社で証券口座を開いたら、最初にお金を入金します。
取引実績が上がってくれば株式を買った後に入金でも良くなりますが、初めて株式を買う場合は、あらかじめお金を入金しておく必要があります。
「指値注文」と「成行注文」という方法になります。
指値注文は、購入価格をピンポイントで指定することです。
一方、成行注文は現在の市場の成り行きで行う注文方法のことです。
指値注文は希望した価格ピッタリで株を買うことが出来ることがメリットです。
しかし指値注文の場合は、その価格にならないと株の買付を行わないので約定(取引が成立すること。)までに長い時間がかかってしまう可能性があります。
成行注文は、現在の市場で買うということなので約定までの時間はかかりませんが、真に自分の希望の価格で株を買うことは出来ないこともあります。
購入した株は、利益や損失を確定させるために売却する必要があります。
売却方法にも同じように指値決済と成行決済があります。
ちなみに、利益が出た場合は税金を支払わないといけません。
税金は、利益分に対して20.315%かかります。
株式投資のメリット・デメリット
この章では、株式投資のメリットとデメリットを解説していきましょう。
株式投資のメリットとは
まずは、株式に投資するメリットについて説明をします。
メリットは以下の3つです。
★売却益を期待できる
★配当金·株主優待
★経済に詳しくなる
売却益を期待できる
株式投資のメリットの1つ目は、売却益です。
株式投資の最大のメリットは売却益といって良いと思います。
株式の中には、1日で30%以上株価が上昇するものもあり、銘柄選定をしっかり行えば元値の100倍以上上昇することもあるのです。
配当金·株主優待
株式投資のメリットの2つ目は、配当金や株主優待です。
配当金とは、企業業績によって毎年受け取ることの出来るお金のことをいいます。
配当金の比率は企業によって異なりますので、配当の高い株式に投資するのも投資手法の1つになります。
高配当の株では年率で3%以上の配当が付く株もたくさんあります。
株主優待は、株を買った企業が発行している優待券のことをいいます。
例えば飲食店であれば、割引を受けることの出来る優待券が発行されているケースが多いです。
経済に詳しくなる
株式投資のメリットの3つ目は、経済に興味が出ることです。
一般的に「経済」と聞くと難しくて堅苦しいイメージだと思いますが、株式を購入するとその堅苦しい経済に興味が出てきます。
何故なら株価は経済の流れに大きく左右されるからです。
人にもよるかもしれませんが、大抵の方はお金が絡んでくると真剣に考えます。
株を持つことによって経済全体に興味が出てくるメリットがあります。
株式投資のデメリットとは
デメリットは以下の3つです。
★売却損が出る可能性がある
★銘柄選定が難しい
★精神的に疲れる
売却損が出る可能性がある
株式投資のデメリットの1つ目は株を売却した時に損をする可能性があることです。
売却益が出る可能性がある反面、売却損が出る可能性もあり、これが株式投資の最大のデメリットになります。
銘柄選定が難しい
株式投資のデメリットの2つ目は、銘柄選定です。
株式取引のメインになる東京証券取引所の第1部には2,500近い銘柄があります。
東証1部の銘柄に加えて東証2部や新興株マーケットもあるのです。
精神的に疲れる
株式投資のデメリットの3つ目は、株式投資は精神的に疲れることです。
ある程度株式投資に慣れてくれば違うかもしれませんが、株式投資を始めたばかりの時は株価が気になって仕方がないと思います。
株式投資で精神的に疲れないようにするためには、余裕資金で行うことに尽きると思います。
生活に必要な資金や借金で株式投資をしてしまうと気が気でなくなってしまいます。
知識が身につく勉強方法とは?
この章では、株式投資の知識の身に着け方について説明します。
株式投資の知識を身に着ける主な方法は、
「本で株の勉強をする方法」
「アプリで株の勉強する方法」
になります。
1、株は景気の先行指数
一番分かりやすい例は、最近でいうと「アベノミクス」です。
アベノミクスでは、株価が真っ先に上昇しその後景気は回復していきました。
景気の回復が実感できる頃にはもうすでに株価は上がりきった可能性があるのです。
2、株価と金利は逆相関
逆相関とは、その名の通り逆の動きをすることです。
つまり金利が上昇すると、株価は下落しやすい傾向にあるのです。
3、ドル円やNYダウと株価は密接な関係がある
株式投資を行う上での前提の知識の3つ目は、株価はドル円やNYダウと密接に関係することです。
ドル円は円安になると株価は上昇する傾向にあり、NYダウが上がると株価は上昇しやすい傾向にあります。
【方法1】本で株の勉強をする方法
本で株の勉強をする方法のメリットは、いつでも持ち運びができて何度も読み直しが出来ることです。
デメリットは、株式投資の知識は常に新しいものが出てくるので情報が古くなってしまう可能性があることです。
おすすめの本については以下のサイトにまとまっているので是非参考にしてください。
【方法2】アプリで株の勉強をする方法
アプリでのメリットは手軽に株の勉強をすることが出来ることです。
デメリットはアプリによっては情報の信頼性が低いことです。
アプリで勉強する際に重要なのは信頼できるアプリをしっかり選ぶことです。
おすすめのアプリについては下記サイトにまとまっているので是非参考にしてみてください。
株の知識を生かして利益を上げよう!
【方法1】差益で利益を積むキャピタルゲイン
株で利益を出す方法の1つ目は、差益で利益を積むキャピタルゲインです。
キャピタルゲインは現在出ている利益を確定させることによって得ることの出来る実現損益になります。
損益は確定させないと実現しません。(ちなみに確定していない利益のことを含み益といいます。)
株価の未来を読むことは難しいことです。
しかし、何らかの確定要素が出ることもあるのでしっかり情報の収集をすることが重要です。
先ほどの株式のメリットのところでも述べましたがキャピタルゲインは株式投資の最大のメリットです。
【方法2】利益を配当金で得るインカムゲイン
株で利益を出す方法の2つ目は、利益を配当金で得るインカムゲインです。
配当は株を持っているとその対価として受け取れるものになります。
権利確定日といわれる日(一般的には3月)に株式を保有していれば、配当を得ることが出来ます。
【方法3】株主優待狙いで利益を得る
株で利益を出す方法の3つ目は、株主優待狙いで利益を得る方法です。
株主優待についても先ほどのメリットのところで紹介しましたが、いろいろな特典を受け取ることが出来るのが株主優待です。
自分の株式投資スタンスを探して固めよう!
期間と利益額を設定して利益目標を決める
株式投資のスタンスを決めるにあたって非常に重要なのが、どのくらいの期間投資をするかということと目標の利益額を決めることです。
人によって投資出来る期間は違いますし目標の利益も違います。
株式投資をする前にしっかり投資出来る期間と目標利益額を認識しておくことは非常に重要です。
例えば投資出来る期間が5年あれば毎年の利益を5%程度に設定してもトータルすれば25%の利益を上げることが出来ます。
逆に投資出来る期間が短ければ無理なリスクを取りに行ってしまい大きく損失を被ってしまう可能性もあります。
また、目標の利益額を決めておかなければだらだらと投資を続けてしまうことになってしまいます。
短期的な方法か中長期的な方法かを決める
もし短期で利益を出したい場合は、スキャルピングやデイトレードになります。
スキャルピング
スキャルピングとは、日本語で言うと「薄く頭皮を剥ぐ」という意味です。
株式においてのスキャルピングとは、利益を薄く何度も取っていくということを言います。
スキャルピングは早いトレードだと1分かからずに取引が終わります。
当然1回あたりの利益は少なくなるので、何度もエントリーしていく必要があります。
スキャルピングのメリット
スキャルピングのメリットは、取引時間がとても短くすることが出来ることです。
取引時間を短くすることが出来ることが、スキャルピングにおける最大のメリットになります。
株式取引は、株を購入して終了するものではなく、株を売却して初めて完結します。
株式を売却せずに保有している間は、取引が完結していない不安定な時間になります。
株を持っている間に予期せぬことが起きて株価が急落したら大きな損失を被ることになります。
スキャルピングのデメリット
①株式取引しているときは目が離せない
スキャルピングは、取引を数秒で確定することもあるので高い集中力が求められます。
1日の取引回数はとても多くなるので高い集中力が必要なのです。
②手数料がかさむ
スキャルピングは1日に何度も取引します。
取引回数が多くなるということは、手数料がかさむことになります。
③損切りのタイミングを間違えると大きな損失になる
※損切りとは、損失額を確定することです。
損切りのタイミングを間違えると大やけどしてしまいます。
スキャルピングを行う上で損切りはとても重要です。
損切りが大事なことは誰しも分かっています。
しかし、いざその場に立つとなかなか出来ないのが損切りです。
デイトレード
デイトレードとは、株式取引を1日で取引を終わらせるトレードスタイルになります。
株式に馴染みのない人にも一番聞き馴染みのあるトレードスタイルだと思います。
1回あたりあまり大きな利益を狙わずにコンスタントに利益を取っていくことが重要です。
デイトレードのメリット
①メンタル的に損切りをしやすい
デイトレードは株式取引を1日で完結させることが原則です。
この原則があるので、損失が出ていても翌日まで持てば助かるという発想が出にくいのです。
② 取引回数が比較的多くなる
1か月でおよそ20日から22日は株式の取引が出来ます。
これだけ取引回数が多ければ利益を出す可能性が多いとポジティブなメンタルになることが出来ます。
デイトレードのデメリット
①損失の回数が多くなるとあっという間に資金がなくなる
デイトレードのデメリットは、損失の回数が多くなるとあっという間に資金がなくなってしまうことです。
デイトレードは、スキャルピングに比べてポジションの保有期間が長いので目指す利益や損切りのラインも高くなります。
そして、1回の取引の利益も大きくなります。
しかし、逆にいうと損失の金額も大きくなるのです。
長期トレード
長期トレードとは、その名の通り数週間から数年間トレードを放置しておく手法です。
利益に関しては、スキャルピングやデイトレードと違い大きな利益を狙っていく投資手法になります。
長期トレードのメリット
長期トレードの最大のメリットは、短期間の株価の動きが気にならなくなることです。
何故なら短期の値動きで利益を出すことが目的ではないからです。
長期スパンで利益を出すことを考えているので株価はたまにチェックすれば十分なのです。
長期トレードのデメリット
長期トレードのデメリットは、株価をあまりチェックしないので株をやっている感覚がなくなることです。
株式投資初心者にオススメの方法
株式投資初心者にオススメの方法は、ずばり長期トレードです。
スキャルピングや、デイトレードなどの短期トレードは確かに短時間で結果が出るので面白い投資手法かもしれません。
しかし、短期の株価を読むのは株のプロでも難しいことです。
ましてや株初心者に短期の株価を読むことは不可能に近いです。
取引スタンスに応じた株銘柄の選び方とは?
この章では、取引スタンスに応じた株式の銘柄の選び方について説明します。
短期売買や長期スタンス、配当狙いや優待狙いで選ぶ銘柄は当然ですが変わってきます。
【短期売買】値動きがある銘柄の特徴
まずは、短期売買でオススメする銘柄の特徴について説明します。
短期売買の場合は、大きな値動きがあることが重要になります。
短期売買でオススメの代表的な銘柄は、
テイクアンドギブニーズ、アドウェイズ、日本光電工業、インフォコム、ASTI
などになります。
【優待】オススメする銘柄の特徴
最近は、株主優待が非常に充実しているので株主優待ねらいの投資家も増えています。
株主優待のオススメは、人により役に立つものが違うので一概には言えません。
一般的に人気があるのは、食品や飲食店などの割引券です。
例えば、カゴメなどは非常に人気がありますし、TSUTAYAを展開するカルチュアは、株主優待としてTポイントがもらえるので万人受けする株主優待になります。
【配当金】を狙う場合の銘柄の特徴
配当を狙う場合は配当の割合が高い株式を選ぶべきです。
オススメは三井住友ファイナンシャルグループ、ヤマノホールディングスなどになります。
【中長期売買】を狙う場合の銘柄の特徴
中長期間の投資で狙うべき銘柄は安定した値動きであるかどうかです。
オススメは東京電力や三井住友フィナンシャルグループ、TOYOTAなどになります。
リスクヘッジをする為の考え方「分散投資」とは?
株式投資をする際、「分散投資」が推奨されます。
分散投資とは、1つの銘柄ではなく複数の銘柄に分散して投資をすることです。
それは、「すべての銘柄が暴落した場合」です。
最近よく日本株全面暴落のようなことを聞きませんか?
このようなことが起こった場合いくら複数の銘柄に分散投資をしていても意味がありません。
それは1つの銘柄に「売り」と「買い」から投資をすることです。
この方法を取れば、たとえ大きく下がっても利益が取れます。
詳しくは下記サイトにまとめられているので参考にしてください。
絶対に知っておくべきリスク回避法!
失敗事例から学ぶ
リスク回避の方法を知るには何よりも失敗事例から学ぶことです。
失敗事例を事前に知っておけばいざ株式取引をする際に同じ失敗をしないですみます。
失敗事例1、株で大損して借金苦に・・・
株の失敗例としてとても多いのが自己資金ではなく借金をして株をすることです。
株は絶対に余裕資金内で取引するようにしましょう。
余裕資金で取引をすれば相場が急変しても生活に影響はありません。しかし借金をして株の取引を行ってしまうと万が一投資している会社が倒産してしまったら大変です。株の価値は無くなり借金だけが残ってしまいます。
失敗事例2、熱くなって株取引をしてしまう・・・
相場が悪くなり含み損が大きくなるとつい頭に血が上り同じ株を買い増しする人が多いです。
株の価格が下がっているときに保有している株を更に買い増しすることを「ナンピン」といいます。
ナンピンは購入単価を下げてくれるので一定の効果があります。
しかし、株価は上昇するよりも下落するスピードの方が4倍速いといわれています。
含み損を抱えているとついナンピンをしたくなりますが、下がっているときは更に下がる可能性があるので損失幅を広げてしまうことが多いのです。
うまい話は一度冷静になって考える
世の中、儲け話をアドバイスしてくれる人はいません。
なぜなら本当の儲け話は自分ひとりの方が、うまみが大きいからです。
やってはダメな取引
やってはいけない取引の代表的なものは、お金の管理をしない取引です。
資金管理をしっかり行わないと資金はショートする可能性が高くなります。
株式取引には先ほど紹介したナンピンや空売りなど様々な手法があり、株式取引の手法を覚えることは重要です。
しかし、何よりも重要なのがお金の管理をしっかり行うことです。
株式投資をするには必須!証券会社口座開設!
株式投資をするためには、証券会社に口座を開設することが必要です。
この章では、証券口座について詳しく説明していきます。
証券会社を選び口座の開設をしよう
証券会社に口座を開設する際に重要になるのが「どの証券会社に口座を開設するか」です。
証券会社は、主に店頭型の総合証券とネット証券に分けることが出来ます。
★ネット証券と総合証券の比較表
総合証券 | ネット証券 | |
店舗 | 有 | 無(例外あり) |
手数料 | 高い | 安い |
コンサルティング | 有 | 無し(例外あり) |
富裕層の方で、相続などを見据えた総合コンサルティングを受ける場合は、総合証券の方が良いかもしれません。
しかし手数料の安さや利便性を考えると一般の投資家はネット証券で取引するのが良いかと思います。
証券口座によって利益に対する納税方法は変わってきます。
一般口座は、確定申告が必要になる口座です。
一方、特定口座という口座を開けば確定申告は必要なく証券会社が納税を完結させてくれます。
NISAとは、非課税口座のことをいいます。
年間最大120万円まで最長5年間税金がかからなくなる口座です。
NISAは1人1金融機関でしか開くことは出来ません。
NISAは税金がかからないという大きなメリットのある口座なので是非利用しましょう。
ミニ株とは少額でも投資することが出来る株です。
以前は、単価が大きい株だと数十万から数百万円、投資するには必要でした。
しかし、ミニ株は1万円などの少額でも投資することが出来ます。
その際、オススメのネット証券はSBI証券
になります。
SBI証券 は、手数料が安く画面操作も非常にしやすいので株式初心者にオススメの証券会社になります。
銘柄を選んで注文をしてみる
証券口座で口座を開いたら実際に銘柄を選んで注文をしてみましょう。
先ほど紹介した本やアプリなどで株式の勉強をある程度したらとりあえず実際に投資してみることをオススメします。
やはり実際に投資をしてみないと真剣味が出ません。
まとめ
激動の時代の現代では、給料以外にもしっかりとした収入源を持つことが非常に重要になります。
是非安定した収入源を持つためにも株式投資にチャレンジしてみましょう。
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