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はじめに
消費税の増税が間近に迫り日々の生活さえ圧迫される現代だからこそ、年収が低い若い世代であっても早くから資産運用を始める時代へと突入しています。
消費税が上がればその分物価が上がりインフレになる訳ですが、毎月の給料が物価の上昇に合わせて増額されることは現実にほぼないと言ってもいいでしょう。
ただ資産運用と一口に言っても様々な形が存在しており、それにかかる費用というのもピンキリです。
そこで今回の記事では、資産運用の形として株の賢い活用方法について解説します。
株と聞くとギャンブルのような怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、知識を身につけて臨めば借金を背負うような事態には陥りません。
まだ株を始めたことがない方はこの記事を読み株への恐怖を払拭し、資産運用の一環として挑戦してみてはいかがでしょうか。
1章:株で資産運用を始める前に
この章ではまず株を始めるにあたっての基本的な知識について解説していきます。
株と言えば企業が発行している株券を安い値段で購入し高くなったら売却するというのが一般的な認識です。
ただ株を経験したことがない方であれば、高額な金融商品というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは一昔前のイメージを払拭し、年収が低い方でも気軽に挑戦できるように変化した現在の実態について見てみましょう。
1ー1 株にかかる費用
株にかかる費用はあくまでも生活費以外の余剰金の中でやりくりすべきものです。
稼げたことに味をしめると全財産を注ぎ込んででも一発当てようと躍起になる初心者もいますが、それは無謀な賭けにも等しい行為です。
特に最近では少額でも取り組める株の新たな形が登場しており、株による資産運用がより身近なものになってきました。
基本的な考え方として、自分の給料を以下のように分割すると株に投資できる金額がいくらか分かりやすくなるはずです。
・生活資金
日々の生活の中で消費されていくお金のことを指します。
この生活資金がなければ自分が生きることもままならなくなるので、これに分割したお金については株の投資資金としては自動的に除外されます。
・安定資金
数年以内に使う予定のあるお金のことを指します。
例えば家電製品が壊れた際の買い替え費用や、子供の学費、親の介護費などがこれに該当します。
緊急時に使うお金としてある程度の金額はなければならないため、これに分割したお金もなるべくであれば投資するべきではありません。
・余剰資金
すぐに使う予定がなく貯金以外に当てのないお金のことを指します。
基本的にはこれに分割できたお金だけを株に投資することが望ましいです。
お金を分割するそれぞれの金額は各家庭の事情によって配分が異なるため、一概にその金額を指定することはできません。
よほど収入が高かったりしばらくは大きな買い物をする予定がないのであれば、安定資金の一部を株への投資資金として回したいという方もいるかもしれません。
確かに銀行の普通口座に預金として預けたところで金利は微々たるものです。
しかし初心者のうちから大金を注ぎ込んでしまうと引くに引けなくなり、冷静な判断を下せない状況へと自らを追い込んでしまうことにもなりかねません。
株の売買に慣れた段階で投資資金を増額することもできるので、最初からあまり焦らずまずは少額での取引から慣らしていくことをおすすめします。
1ー2 少額でも可能な投資方法とは
株以外でも様々な資産運用の形が生まれる中、最近では少額での株による資産運用も可能になっています。
これまで年収が低いからという理由で諦めていた方でも、以下で紹介する低額でできる株の投資方法を利用すれば地道に資産運用することができます。
その具体的な種類については以下のようになります。
・単元未満株
通常の株券であれば企業ごとの最低単元株数からでなければ、そもそも株式投資を始めることができません。
例えば100株が最低単元株数の企業であれば100株からしか投資できませんし、それに加えて株価が高ければ投資資金もそれなりのまとまった金額が必要とされます。
しかしこの単元未満株であれば1株単位から株券を購入することができます。
また以下で紹介する投資方法では購入した株券が仲介する証券会社名義となってしまいますが、この単元未満株では自分名義で株を保有することができます。
これだけ聞くとメリットが分からないかもしれませんが、自分名義で持てるということは配当金を受け取れるだけでなく、企業によっては株主優待まで貰える可能性があることになります。
ただし一点注意点があり、それが単元未満株を買い付けるタイミングについてです。
通常の株券であれば値段を指定せずに買う成行注文や、値段を指定して買う指値注文といった注文方法を自由に選択することができます。
しかし単元未満株では前場(午前中の取引時間)の始値か、もしくは後場(午後の取引時間)の始値かのどちらかでしか購入することができません。
つまり想定外の金額で株券を購入するリスクを伴います。
リスクは少なからず存在しますが、以下の投資方法よりも売買手数料がやや安く設定されています。
証券会社に払う費用が安く抑えられればそれだけ多く株式投資に注ぎ込めるので、比較的メリットが多いとされる少額投資となります。
・ミニ株
それに対してミニ株では最低単元株数の1/10単位で株券を購入できます。
例えば100株が最低単元株数の企業であれば10株、20株といった単位で購入することが可能になります。
そのため通常の投資方法で株券を買うよりは、投資費用が幾分か安く抑えられます。
ただし単元未満株よりさらに制約が厳しい特徴があり、ミニ株の売買は注文翌日の始値でのみ許可されています。
またミニ株では配当金は証券会社経由で貰えるものの、自分名義ではないために株主優待を貰うことができません。
さらに単元未満株よりも選択可能な銘柄数が限定されるため、ミニ株を廃止して単元未満株を取り扱うようシフトチェンジする証券会社も出てきています。
・るいとう(株式累積投資)
上記二つは購入可能な株数が最低単元以下となるために費用が安くなるという仕組みですが、このるいとうでは毎月の定額での積立により株券を購入する仕組みが導入されています。
そのため最低月1万円からでも株が始められる訳ですが、デメリットがそれなりに存在します。
少額から投資できるとはいうものの、実際には売買手数料だけでなく口座管理料や委託手数料が別途かかってしまいます。
それだけではなく貰えるはずの配当金は次回の買い付け資金として、証券会社が自動的に回収してしまうこともデメリットと言えるでしょう。
ただし定額での積立となるため、ドルコスト平均法での株の購入が可能となります。
例えば1万円の積立では1株500円の場合だと購入株数は20株になりますし、1株1000円の場合だと10株になります。
安い時には多く、高い時には少なく買うことになるので、平均すると購入単価が安く抑えられるという投資方法が実現できます。
上記二つより証券会社に支払う手数料が増えるため、資金に余裕のない初心者にはあまりおすすめできる投資方法ではありません。
1ー3NISAとは何か
少額での株の運用を考えるにあたり、知っておいてほしいのが口座の種類についてです。
株を売買するためには証券会社で口座を開設する必要があるのですが、少額での運用を検討しているのであればNISAを利用することがおすすめです。
このNISAとは「少額投資非課税制度」のことで、120万円以内での株式投資であれば利益に本来かかる税金が免除されます。
通常は20.315%の税率がかかるところがNISAでは非課税扱いとなるので、節税対策としても有効です。
ただそんなNISAでもいくつかの制約やデメリットがあるため、知識を持たずに利用すると思わぬ出費がかさむ羽目になります。
興味がある方はNISAについて事前に調べておくといいでしょう。
2章:株におけるリスク回避の対策とは
少額でも株が始められることをここまで確認してきましたが、この章では株におけるリスク回避の対策について解説していきます。
株を運用して利益を上げるためにも、いくつかの対策を組み合わせることで最小限の損失に抑えやすくなります。
以下でさっそく確認しましょう。
2ー1 分散投資を心がける
株におけるリスク回避として最も有効な手段なのが分散投資です。
一度の注文で一つの銘柄に投資資金を全て注ぎ込むと、割安な銘柄を見つけても購入できない、損失が大きくなりやすいなどのデメリットが浮上します。
複数の銘柄に分けて投資したり、あるいはるいとうのように一つの銘柄に資金や時間を分割して投資することでそれらのリスクを回避しやすくなります。
分散投資をしていれば必ず利益が出やすいという話ではありませんが、リスク回避の対策としては有効な手段と言えます。
2ー2 企業の財務状況を確認する
株券は企業が発行しているものであるため、企業が倒産した時点でその価値は紙切れ同然となります。
そんなリスクの高い銘柄に投資しないためにも、企業側が提供している財務状況にはきちんと目を通しておく必要があります。
財務状況が安定していれば信頼性の高い企業と判断できるので、銘柄選びの際には自己資本比率や流動比率、手元流動率という指標を活用するといいでしょう。
2ー3 株価の割安感を調べる
株価は日々変動していくものですが、割高な時点で買ってしまっては利益が上がるものも上がりません。
そこでPERやPBR、配当性向といった指標を活用することで、現時点での株価の割安感を調べることができます。
割安感のある銘柄を購入して高いタイミングで売却さえできれば、利益の最大化を図りやすくなります。
2ー4 損切りラインを事前に設定しておく
損失を最小限に抑えるために必要な手順として、損切りラインを事前に設定しておくことがあります。
特に含み損がある状態で粘ってしまい、引き際を間違えると損失額が徐々に膨らんでしまうことにもなりかねません。
株価がいくらまで値下がりしたら損切りするといったように、その条件を満たした時点で機械的に売却できるよう冷静な判断を下せることが大切です。
というのが通常のセオリーですが、この株ビギナードットネットでは、損切をしない株式投資法を推奨しています。
これだけ見ると夢物語のように聞こえてしまうかもしれませんが、実際に存在する投資方法になりますので、
是非下記記事から確認いただけますと幸いです。
まとめ
株を資産運用で活用するためには専門知識を勉強する必要はもちろんありますが、注意点をきちんと守っていれば投資額以上に負け込むこともありません。
物価上昇に生活を圧迫されないためにも、出来ることならなるべく早く資産運用することをおすすめします。
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