インフレやデフレと言う言葉は、今後ファンダメンタル分析をするときにニュースなどでよく出てくる言葉なので覚えておくと良いだろう。これを知らないと経済の話が出てきた時に全く理解できなくなる。
インフレとは
インフレーションの略。簡単に言うと「物やサービスの値段が上がっていき、お金の価値が下がる」ということである。たとえば、一本120円の清涼飲料水が180円になったり、10分あたり5円で話せていたものが10分あたり10円になる、ということもインフレになる。このインフレの状態は、好景気であることを意味している。景気が良いとモノが頻繁に売れるようになる。需要が供給を上回り、モノの値段が上がっていくのだ。景気が良く、世の中の経済も安定している時は物価が年間で2~3%上昇することがある。景気が良いと賃金が上がって個人消費の金額も大きくなり、お金がよく循環するようになるのだ。また、モノの値段が上がる仕組みの一つとして、モノの原料や賃金の高騰によってモノの値段が上がることもある。(モノを作るための費用が上がる。)テレビ番組で見たことのある人もいるかもしれないが、とても早いスピードが起こった国としてジンバブエが代表的な例だ。お金の価値がなくなっているといえる。
デフレとは
デフレーションの略。インフレと逆でモノの値段が下がっていくことをいう。たとえば、200円の清涼飲料水が100円で買えたり、2,000円の洋服が1,000円で買えるようになるというものだ。日本でも景気が悪いと、このようなデフレの現象が起こる。一時期、極端にモノの値段が安いと感じたことはなかっただろうか。一見、モノが安くなると消費者としては出費が抑えられるので、デフレはいいことだと、思われるかもしれない。しかし、そうではないのである。デフレの時はモノが安くなるだけでなく、自分の賃金も安くなってしまうのだ。賃金が安くなれば、個人の消費意欲も当然ながらなくなる。しかし消費されないと企業側も経営ができなくなり、賃金が安くなったりリストラになってしまったりするのだ。この状態が続くととても恐ろしいことになってしまう。消費者の賃金は減り、モノが買えない。企業側からすると、モノが売れない。よって賃金を下げたりリストラを増やしてしまう。このようなマイナスの循環が延々と起こってしまうのだ。
まとめ
インフレとデフレの根本的な考え方が需要と供給の原則である。株価や物価の上昇や下落といったものはこの原則から成り立っている。この二つの用語をしっかりと理解しておきたい。
この記事へのコメントはありません。