■■■ 目次 ■■■
はじめに
今や関西最大のテーマパークとして絶大な人気を誇るUSJですが、2016年くらいに再上場の予定があるという噂が流れていました。
ただ噂が事実に変わることなく2年が過ぎた現在、2018年中に今度こそ上場を果たすのではないかという噂が再度流れています。
USJと言えば知名度とともに人気も高いことから将来有望な銘柄であることはほぼ確実ですが、その株を手に入れるためには具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
そこで今回の記事では、USJの株を手に入れるための方法について解説します。
USJのようなテーマパーク関連銘柄であれば、USJで実際に使えるチケットが株主優待として貰える可能性もあり、株価以外でも個人投資家にとってメリットが多いことが予想されます。
そんな優良銘柄になるであろうUSJの株を個人投資家が購入するためにも、以下の内容で事前に準備をしておくといいでしょう。
1章:USJの概要
この章ではかつて上場していた時の上場廃止の顛末やテーマパークとしてのこれまでの歩みといった、USJの概要について解説していきます。
今でこそ最新鋭の技術を駆使したエンターテイメント性の高いテーマパークとして人気のUSJですが、最初から絶大な人気を誇っていた訳ではありません。
ここではその過去についておさらいしておきます。
1ー1 当初はハリウッド映画関連のアトラクションばかりだった
USJが開園した当初は「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク」など、ハリウッド映画の世界観を楽しめるアトラクションが売りでした。
しかしUSJがそれ以外にも日本の有名なアニメや漫画といった要素をアトラクションに取り入れたことで、爆発的に人気が急上昇していきました。
USJの主な人気アトラクションの一例としては以下のようなものがあります。
・ハリー・ポッターの魔法の世界をリアルに体験できる「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー 完全版」
・翼竜に掴まれたようなうつ伏せの姿勢で乗るスリリングなジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」
・ミニオン達が縦横無尽かつハチャメチャに大暴れする「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」 など
この他にも夏には期間限定で「ユニバーサル・クール・ジャパン」と称して4つのアトラクションが追加されたり、ハロウィンにはもはや恒例となったイベントの「ハロウィーン・ホラー・ナイト」が楽しめたりと、毎年のように見所を切り替えることで、USJはアトラクションやイベントの鮮度を常に良い状態にキープしています。
それだけアトラクションやイベントを新規で企画・開催していれば莫大な費用が動くことは容易に想像でき、USJが再上場を果たせば株主資本を利用してさらなるスケールアップを図ることもできるようになります。費用が増えればそれだけ様々な人気アニメや漫画、ゲームとのコラボが実現しやすく、USJ独自の経営戦略にさらに磨きがかかることになるでしょう。テーマパークとしての将来性が高いことは、USJが他のテーマパークを引き離すほどの圧倒的な来場者数を誇るところからもよく分かります。
http://www.usj.co.jp/
1ー2USJはかつて上場していた
株式投資を長らくしている投資家であれば周知の事実かもしれませんが、USJは2007年に東証マザーズにかつて上場していました。
ただ2009年にMGOが起こり、わずか2年でUSJは上場廃止の運びとなりました。
・MGOとは:
会社の経営陣が株主から自社株式を譲り受けたり、事業部門統括者が事業譲渡することで、オーナーが経営者として独立する行為のことを指す。日本語に訳すと「経営陣買取」の意味となる。
かつて再上場の噂が出た際にはアメリカのケーブルテレビ大手企業であるコムキャストが、ゴールドマンサックスから発行済み株式のおよそ50%を買い占め筆頭株主として躍り出たため、再上場に伴うIPOの話が見送られてしまいました。
現状でも資金繰りを上手くやっているように見えるUSJですが、東京オリンピックが開催される2020年には「SUPER NINTENDO WORLD」という任天堂とコラボしたアトラクションを展開する予定があります。
そのアトラクションにはおよそ400億円がかかるとも言われており、新たなアトラクションへの投資金を集める手段として再上場を果たす可能性があることは否めません。
2章:USJの株を手に入れるためには
USJが将来性のある魅力的なテーマパークであることを大まかに把握したところで、この章ではUSJの株を実際に手に入れるための方法について解説していきます。
特にUSJは再上場となるため、十中八九上場前にはIPOの運びとなるでしょう。ここでは主に上場前のIPOに焦点を当てていきましょう。
2ー1 上場後に購入する
上場後に購入する場合であれば、特にそれ以外の銘柄でこなす手続きと何ら変わりありません。
希望する株数分の買い注文を入れて取引を約定させるだけです。証券会社の口座さえ作っておけば誰でも株の売買に参加することができます。
2ー2 上場前に購入する
しかしそれに対して上場前の銘柄では、ほとんどの銘柄においてIPOが行われるのが一般的です。
このIPOとは上場前に新規株主を公募にて選出するものになりますが、USJほどの優良銘柄であれば抽選の当選率が極めて低くなることは容易に想像できます。
ただ当選するかどうかはさておき、上場前に株を購入できれば決まった金額で株を購入できるため、上場後に購入するよりも比較的安く手に入れられることが特徴的です。
また上場して間もない銘柄であれば市場の期待値が高くなるため株価も短期間で上昇しやすく、場合によっては初値売りで利益確定できることもIPOならではのメリットと言えるでしょう。
2ー3 再上場は東証一部という噂がある
かつては東証マザーズに上場していたUSJですが、現在はその規模の大きさにより東証一部に上場する可能性が濃厚であることが噂されています。
2ー4 なるべく多くの口座を開設しておく
IPOには証券会社の口座がある投資家であれば誰でも応募できることになっていますが、可能な限り複数の証券会社から応募しておくと当選確率をわずかながらでも引き上げることに役立ちます。
特に国内の証券会社で用意されている口座については国内株に関して開設および維持にかかる手数料が無料となるため、IPOのために複数の口座を解説したからといって費用がかさむものではありません。上場前の株を手数料無料で購入できる貴重なチャンスなので、時間と手間を惜しまず株式投資専用の口座を開設するようにしましょう。
3章:IPOの注意点とは
IPOがいかに個人投資家にとって貴重なチャンスであるかは前述した通りですが、この章ではそのIPOについてさらに深く掘り下げて解説していきます。
IPOに何度も応募したことのある投資家であれば特に問題なくこなせるでしょうが、中にはUSJの株でIPOに初挑戦という投資家もいるかもしれません。
そんなIPO初心者のために、最後に関連する注意点について確認しておきます。
3ー1IPOの主な段取りとは
IPOに初挑戦の投資家がいるであろうことを考慮して、その主な段取りについて確認すると以下のようになります。
・IPO承認
上場予定の企業が該当する審査基準を満たした時点で、初めて東証やJASDAQへの上場が認められることになります。
・仮条件
IPOを公募する際の値幅を決めることを指しており、これには銀行や機関投資家が関係しています。
主幹事証券がそれらの専門家に株価の値幅をヒアリングすることで、IPOの公募価格が決定されています。
これまでであればIPOでの希望株数の金額が抽選資金として当選者が発表されるまで拘束されていましたが、近年ではその抽選資金を不要とする証券会社も出てきました。
抽選資金があらかじめ必要でない証券会社の方が個人投資家にとってはメリットがあるので、気になる人は準備も兼ねて探してみるといいでしょう。
・ブックビルディング
仮条件で決められた値幅の中から自分が「購入希望する株数」と「希望金額」の情報を交えて、需要申告することをブックビルディングと言います。
このブックビルディングには企業の主幹事、もしくは引受幹事証券会社のいずれかから参加することができます。ブックビルディングに参加しないとそもそも当選する可能性さえなくなってしまうので、ブックビルディングの期間中に必ず参加するように注意しましょう。
・公募価格
ブックビルディングで申告のあった需要金額と株数を考慮した上で、IPOの株価が正式に決定されます。
つまり上場日に初めて公開される金額を決める段階のことなのですが、IPOの人気度によっても上場日の株価の値動きが大きく左右されてきます。
・抽選
需要申告した投資家の中からIPOの当選者が抽選されることになりますが、ここで1点だけ注意点があります。
それは需要申告の金額が公募価格以下の投資家については、その時点で抽選の対象外として除外されてしまうということです。
特にUSJのような人気が出る可能性が高い銘柄では仮条件の上限価格が公募価格になることが多いため、抽選に残ることを優先するのであれば需要申告では上限金額を申告するようにしてください。
たとえ当選しなかった場合でも預けた抽選金額はそのまま返金されるので、IPOに参加することで個人投資家が損することはまずありません。IPOでの株の購入ができればかなり割安でUSJの株が手に入ることになるので、落選するのを恐れずにまずは気軽に応募することから始めましょう。
まとめ
他のテーマパーク以上の莫大な資金が動くUSJの株は、仮に長期投資で保有しているだけでもUSJが好きな人にはありがたい株主優待を受けられる可能性が期待されています。
また将来性についてもかなり安心できる業績や総来場者数を残しているので、現時点では好材料が比較的多い銘柄になることが予想できます。
今年の秋にはIPOを行うという噂もあるので、USJの株が欲しいという投資家はIPOの開催予定が分かるまで逐一情報をチェックするように心がけましょう。
この記事へのコメントはありません。