投資といったことで殆どの方がイメージするのは「詐欺」という言葉じゃないでしょうか?
世の中には無数の投資関連詐欺のNEWSが連日報道されています。それは「投資の実態」がわかっていない方が安直に「投資話」に手をだしてしまうから起こる事故なんです。
今日は様々な噂が飛び交う投資詐欺の話をまとめてみました。
■■■ 目次 ■■■
株式投資詐欺って本当にあるの?
投資詐欺概説
株式取引をこれから始めようと考えているかたや、資産運用の方法を検討している方々にとって、何よりも気をつけたいのが、投資詐欺である。
まず初めに断言しておきますと、この世の中に「楽して儲かる」「確実に利益が上がる」などといううまい話なんて一切ありません。
大きな利益には、それと同等かそれ以上のリスクが存在しているのです。
現在、投資詐欺(詐欺的な投資勧誘)による被害が、高齢者を中心に後を絶たない。
投資詐欺でよく用いられる様々な手口について説明し、
特に、近年相談の多い「プロ向けファンド」を悪用した手口と、それを防ぐ新たな規制をご紹介していこうと思う。
一般の消費者が「元本保証」「必ず儲かる」「あなただけにご紹介」などと巧みに勧誘されてお金を出すと、実際には儲けどころか元金の大半が戻ってこず、勧誘した事業者に連絡を取ろうとすると姿をくらまされていた、といった、「投資詐欺」(詐欺的な投資勧誘)の被害が後を絶他ないのである。
投資詐欺に関する相談事例
金融庁に寄せられた投資詐欺に関する相談は、平成26年(2014年)1月から平成27年(2015年)12月までの2年間で合計5,431件。そのうち3,152件、全体の58.0%は、具体的な被害に至っていませんが、残り2,279件、42.0%の相談は、何らかの被害を受けてしまったもというのだから、その被害額は相当な金額に上ることであろう。
http://www.gov-online.go.jp/k/contents/useful/201510/2_01.html
平成27年(2015年)1月から平成27年(2015年)12月までの1年間に寄せられた相談を相談者の年代別にみると、
・30.8%が70代
・17.2%が80代以上
・約50%が70代以上の高齢者で占められている
ということも重要なポイントであり、株式投資の初心者の方や、高齢者の方の知識不足に付け入られしまうことが多いのである。
投資を検討する際には、間違っても詐欺に遭わないよう、しっかりとした知識を身につけて、利益の裏にはリスクがあるということをしっかり認識した上で、検討することが必要なのである。
投資詐欺に引っかかる人なんてそうそういない、
まさか自分が投資詐欺に引っかかるなんてありえないと考えている方は少なくないだろうが、それは大きな間違いである。
現実に、多くの人が毎年投資詐欺の被害にあっており、そして、投資詐欺に合うわけないと思っている方ほど投資詐欺には引っかかりやすのである。
下記に詐欺被害の報告や集団訴訟呼びかけ掲示板を記載しており
もし被害にあっている、もしくは被害似合っているかもしれない疑いがある方は調べてみたり投稿するのが良いだろう。
詐欺被害報告and集団訴訟呼びかけ掲示板
株式投資詐欺の種類って?騙された人はどんな声を上げてるの?
では、次に実際に投資詐欺で騙された人は、どのような声を上げているのかを、見ていこうと思う。投資詐欺の手口を含めて、実際に起こってしまった(騙されてしまった)事例ですので、他人事とはせず、自分の身近にある危険性ということを理解した上で、読んでいただきたいと思う。
投資詐欺実例(1)MARS投資詐欺/損失:300万円
総被害額1300億円とも1800億円とも言われる巨額詐欺「MRIインターナショナル事件」。アメリカでは“病院の診療報酬請求権”を担保にした債券(MARS)が出回っているが、これに投資するという触れ込みのファンドを日本で販売していたのがMRIだった。
「公的保険制度がないアメリカならではの商品と聞いて、いかにも見どころがありそうだと思いました。当時ネット広告で見かけて、自分から資料を請求するなど、積極的に動きましたね」と話すAさんは、被害者の一人。
国(アメリカ)がバックについているから安心なはず、年利6~8.5%という高利回りにも魅力を感じたと言う。
スタートは‘01年。150万円で5年満期・年利7.5%の商品を購入。5年後にはつつがなく満期を迎え、56万5000円をゲット。これに気を良くして同じ商品を購入。
‘11年には2度目の満期を迎え、またも56万5000円をゲット!「10年間で2回払い戻されているので、完全に信用していました」と、さらなる再投資は倍プッシュ。150万円に加えてドル建てで1万ドル分の商品も購入した。
2年後の‘13年に「MRIは自転車操業状態」との報道が噴出。MRIからは「大丈夫です!」とメールもきたが、実態としてはまともな運用など行われておらず、積み立てられた資金を切り崩して分配金に回していたことが明るみになり、入金していた400万円はパァ、しめて300万円の損失が出てしまった。
出典:ハーバービジネスオンライン 投資詐欺、被害者の告白――私が300万円だまし取られてたワケ
一度配当金で利益を還元するという実績をつくり上げて古典的な手口である。
実際のところ、まともな運用はされておらず、投資の返済義務がないという点を利用して、仕掛けられた投資詐欺の例である。
似たような、実例を上げると近年話題になった、巨額エビ養殖詐欺などもある。
投資詐欺実例(2)ファンド詐欺
被害者)2年前にT社が勧誘するファンドに数千万円投資しました。
その後、T社は無登録で金融商品取引業を行い、またノミ行為(=公的な取引所を介さずに、私設の取引所を儲ける行為、ちなみにイギリスでは合法)を行っていたとして、金融庁等から警告を受け廃業致しました。
現在T社は破産申立の手続き中とのことなのですが、T社の弁護士が言うには「T社にはお金がほとんど残っていない」とのことで、出資したお金が返ってくる見込みがないそうです。
https://www.bengo4.com/c_8/c_1839/c_1187/b_125826/
このような所謂、ノミ屋がファンド(個人から集めたお金で、投資のプロが資産運用を行いその配当金を再分配する方法)を唄い資金を集めて、会社自体を廃業させて、集めた資金を持ち逃げするというのも主要な投資詐欺の方法です。
特に、投資経験の浅い方や、資産運用を検討している高齢層の方に対して、
「絶対に儲かる」「銀行に預けておくよりも、配当が多い」など甘い言葉を使って出資を募るパターンが多いのである。
株式投資詐欺の代表格インサイダー取引はって何?何がいけないの?
投資詐欺の代表格/未公開株・インサイダー取引ってなんだ
投資詐欺と聞いて多くの人がまず真っ先に思い浮かべるのが、未公開株インサイダー取引という言葉ではないのだろうか?
ドラマや映画などで多く取り上げられるため、株式取引の詐欺=インサイダー取引というイメージを持っているものの、実際のところどのようなものなのか、そして何がいけないのか、ということについては理解していないという方も少なくないと思う。
インサイダー取引とは、上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うことをいい、金融商品取引法で規制されている取引のことを指す。
つまり、具体的な例を挙げるならば、株価に対して直接的な影響を与えるような情報(新商法の情報や、経営者人事の交代など)を当然のことながら自社の社員は知っているわけであるが、つまりその状態を踏まえて株価が変動する前に取引を行えば、ほぼ確実に利益を挙げることができる。ということである。
投資詐欺の代表格/インサイダー取引はなぜ禁止されているのか
インサイダー取引は、金融商品市場の信頼を損なう代表的な不公正取引である。
インサイダー取引を禁止する理由には、主に「投資者保護」、「金融商品市場への信頼確保」が目的とされているのである。
単純な話、インサイダー取引をよしとしてしまうと、情報量の格差が如実に現れてしまい、そうなると内部情報を得ることができない個人投資家や、投資ファンドの方などは不利になってしまう。
そうなると、投資自体に参加する人が少なくなってしまうので、株式市場自体が成り立たなくなってしまうのである。
それを避けるためにも、インサイダー取引は禁止というルールが重要になるのである。
投資詐欺の代表格/未公開株インサイダー取引を用いた詐欺
ここまでインサイダー取り引きについては理解できたと思うが、
実際に詐欺の手口として多いものとしては「未公開株の情報を教える」「最新の企業情報を察知する方法」などインサイダー取引を匂わす風の詐欺である。
この場合、どちらかというと実際の本物のインサイダー情報を持っているケースは少なく、
・実は簡単で誰でも調べられる情報を教えていたり
・情報について何も持っていないケースが多い
また、もし未公開株の詐欺について詳しく知りたい方は下記記事を参考にすると良いだろう。
金融庁ウェブサイト 未公開株購入の勧誘にご注意!~一般投資家への注意喚起~
http://www.fsa.go.jp/ordinary/mikoukai/
投資詐欺が流行る理由、騙されないためには!
ここまで、実際の投資詐欺の事例を踏まえて、投資詐欺についてての解説をさせていただいた。しかし、これからはその回避の方法についていくつかご紹介させていただこうと思う。
適切な知識を持つことで、投資詐欺に引っかかってしまうということを、未然に防ぐことができるので、
投資詐欺を回避するためのポイントをしっかりと覚えておきましょう。
投資詐欺されない方法(1)「キーワード」を知る
一般的な投資詐欺に該当するキーワードは以下のようなものである。
①「複数の企業からの電話」
②「公共機関からの投資情報」
③「被害回復を誘う投資」
④「未公開株の情報」
このようなキーワードとともに、楽に儲かる、資産が倍になるなどの話は、詐欺の可能性が高いです。株式投資を基本にした投資はその性質上、多額の資産を最初に投資する必要がありますが、それは大きなリスクであるということもしっかり認識をした上で、正しい投資先を選ぶようにしましょう。
上記のキーワードを心に留めておくことと、それに対する適切な知識を持つことが投資詐欺を回避するための基本なのだ。
投資詐欺されない方法(2)投資に関する基本的な知識をもつ
上の四つのキーワードはどれも何らかのルールを破ったもの、つまり違法な取引です。投資詐欺を回避するにはまず投資に関係した法律を確認しておくことが必要である。
それにプラスして、投資を行うのであれば、投資のしっかりとした知識を身につけておくことが重要なのである。
下記にて初心者向けの本をいくつか上げているのでまずは確認してほしい。
「自分で読んでも難しい」、「読んでいる時間がない」といった人は弁護士や、専門的な知識を持った人に相談することを検討してみるといいと思う。
投資詐欺されない方法(3)お金を増やそうと欲を張らない!!
最後に最も重要な注意点が、これである。特に個人での投資を現在している、もしくは考えている方、なんどもいうようですが、投資はギャンブルではありません。
投資によって一攫千金を狙うのは
個人投資ではほぼ不可能に近いと理解しておいてください。
楽して儲かるなんてことはありません。株式取引も投資も、多くの時間を勉強に当て田植えで経験を積んで行うことでやっと、利益を出せることができるのである。
「少しでも資産有やしたい」という願いを操られ、儲け話に乗せられて気づいた時には投資詐欺にあっていた。こんなことにならないように日頃から投資に関する欲を張らないことも重要なのである。
投資詐欺に関する情報まとめ
これまで、株式投資詐欺に関してその概要から手口、その対策まで、様々なことを記載させていただいたが、この記事を読んだからと言ったからと言って、詐欺に引っかからないようになるわけでは一切ないし、さらには、この記事で触れたような要素を持った投資話の全てが詐欺であるというわけでもない。
とはいえ、株式取引や資産運用などの投資を最近始めた方や、始めようか悩んでいる方、定年退職を迎えたものの年金だけでは心もとなく資産運用方法を探している方とそのご家族の方にとって、投資話の全てが詐欺ではないとわかっていても、その判断が難しいため、便宜的に詐欺だと思って話を聞くべきなのである。
投資にはリスクがつきもの
そして、「お金を預かるだけ」「任せておいてくれれば、勝手に増えていくから」などといいう甘い言葉に騙されることのないように
・投資には、リスクがあるということ
・投資は万が一失敗してしまった場合、元金は帰ってこないということ
をしっかり理解しておいてください。
投資は本来ご自分で勉強をして行うもの、誰かにお金を預けて取引を行ってもらう場合でも、一体どのような手法で、どのような銘柄を用いて取引を行うのか、あなたに投資話を持ちかけてくるセールスマンが一体何を根拠にして、利益を上げられると言っているのか。そしてそういった問いに対しての返答に合理的な根拠があるのかでどうかをしっかり、把握した上で投資についてのお話や、詳しい人の意見を参考にするというのが一般的である。
投資のリスクについては下記記事を参照
https://kabushosin.net/%E6%A0%AA%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%E3%81%A0%EF%BC%9F/
https://kabushosin.net/%E5%A4%A7%E6%90%8D%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%A6%E3%81%B6%E6%A0%AA%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%9B%9E%E9%81%BF%E6%96%B9%E6%B3%95/
その上で、いざ出資をするという時には、一人で判断するのではなく、親や子供、友人など身近な方に一度は必ず相談するように心がけましょう。
それで、ほとんどの投資詐欺を回避できると思います。
投資をしていきたいけど、投資詐欺に合うのが怖いという方へ
投資詐欺にあってしまう人の多くは、ご高齢の方ですが、近年は脱サラして資産運用で生きていきたいという中高年から若年層の方までその被害そうというのは拡大している。
「楽して生活していきたい。毎日毎日、満員電車に乗って出勤して、満員電車に乗って帰宅する生活から抜け出して、もっと自由にいきていきたい。」という気持ちは痛いほど理解できる。
しかし、そう言った心情に漬け込むのが投資詐欺の基本であるということは覚えておいてほしい。
とはいえ、投資をしていきていきたいし、勉強もしたいが、どうやって勉強すればいいかわからない。でも、変なセミナーに参加して投資詐欺にあってしまう可能性もあるし……。
という方も多いのではないだろうか。
株式投資の勉強というのは、専門用語が多い上になかなか仕組みも複雑なため、初心者の方が、一人で学んでいくというのはなかなか難しいもの。もちろん株式投資の勉強する際にセミナーに参加できる環境にいるのであれば、なるべく多くのセミナーに参加したほうが良いと思う。
なぜかというと、株式投資には、各投資家それぞれに取引手法のスタイルというものがあり、そう言ったスタイルを確立することが成功するための近道となるのだが、右も左も分からないような初心者の方が、一から自分のオリジナルのスタイルを見つけ出すというのは不可能と言って良い。
だからこそ、多くのセミナーに参加し、様々なトレーダーの取引手法を学んで、その中から自分にあった取引スタイルを真似しながら取引していくことが大事なのである。
一つ初心者〜中級者の皆さんにオススメしたいセミナーをご紹介しておく。
このセミナーは、まさに初心者の方にオススメのセミナーである。
このセミナーでは、株式投資で一攫千金を果たす方法、というよりは、安定してコツコツ利益を積み上げていくにはどうすればいいかということを教えてくれる。
新しい取引手法を勉強してみたい。投資をこれから始めたいと思っている方は、ぜひ一度参加してみてはいかがだろうか。
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