このサイトでは、株の初心者におすすめの銘柄の選び方や、証券会社の選び方を紹介する。
会社四季報などの株式投資関連の雑誌や、インターネットなどの無料投資情報では「アナリスト注目銘柄」や「明日上がる銘柄はこれだ!!」など銘柄に関する資料や情報が溢れており、この中から有益な情報だけを探し当てるのは難しい。
だからといって、「みんなが買っている銘柄だから」「ネットに“必ず値上がりする”と書いてあったから」などという理由でおすすめ銘柄を選んでも、利益を上げることは難しく、いつまでたっても勝ち組投資家達の仲間入りはできない。
株式投資の初心者でも、しっかり儲けることができる銘柄と証券会社選びについてポインをまとめたので、ぜひ読んでほしい。
■■■ 目次 ■■■
初心者におすすめな銘柄一覧と選び方
株式投資の利益には、安く買って高く売る(あるいは高く売って安く買う)ことで発生する
「差益」と、会社が株主に還元する「配当」、そして会社の株式を一定数以上保有する株主が受けられる特典・サービスである「株主優待」の3つがある。
保有銘柄の株価が変動することで利益が発生する差益は「キャピタルゲイン」、株式を保有し続けることで長期にわたって安定的に得ることができる配当・株主優待は「インカムゲイン」と呼ばれる。
投資家にとっては、「株式投資の利益=キャピタルゲイン」というイメージが強いが、近年では株主還元を充実させる企業も増えており、決してインカムゲインも軽視できない。最近テレビで話題の株主優待券を使って生活をしている桐谷さんは、まさにこのインカムゲインの話で、優待投資とも言える。
また、「配当」は実際にお金として得ることができるが、「優待」は物やサービスとしてもらえる事が多く、あまり「優待」に注目しないケースがある。ただ、優待でも5,000円分お食事券とか、クオカード、お米券など、金額の価値として換算しやすいものもある。そういった銘柄は、優待利回りのよい銘柄と考える事もできる為、「優待=おまけ」だと考えずに、しっかり投資対象と見られることも頭の片隅に入れておこう。
キャピタルゲイン狙いの投資は、インカムゲイン狙いの投資に比べて大きな利益が狙える半面、な動きがあるので大きな損失を出す可能性もあり、収益は不安定になりがちだ。
キャピタルゲイン狙いで短期投資に走らず、キャピタルゲインとインカムゲインの両方をバランスよく見て、資金管理をしながら、投資先を選んでいこう。
中長期保有の投資
株式投資のスタイルには、「デイトレード」のように一日の相場の中で何度も売買し、小さな利益を積み重ねていく短期投資や、数週間から数年かけて株を保有し、大きな利益狙う中長期投資があるが、初心者には投資期間の長い、中長期投資のスタイルをおすすめする。
株価が大きく動く時には、マーケットで注目されている「テーマ」に関連する銘柄が物色されてトレンドが発生し、上昇トレンドになる傾向が強い。中長期投資で大きな利益を狙うには、マーケットを押し上げる有望なテーマを見つけ、相場の波に乗ることが重要だ。
この章では、2017年にマーケットで大きな注目を集めているテーマと、おすすめの銘柄を紹介する。
・ドローン
ドローンとは無人飛行機の総称で、米国では米軍が偵察用としてすでに運用しているが、アマゾンがドローンを使った試験的な商品配達に成功したことが発表され、一気に注目を集めた。
日本でも、楽天やヤマト運輸がドローンによる宅配事業への挑戦を表明しており、今後インターネットやスマートフォンとの連動により、ビジネスへの利用拡大が期待される注目の分野だ。
☆おすすめのドローン関連銘柄
・イメージワン(2667)
2011年4月から、マイクロドーンズ製の小型無人飛行器UAV「MD4-200」と「MD-4-1000」の2種類のドローン関連製品を販売している。
このUAVは、事前に計画された飛行ルートに従い自律飛行し、計画された撮影ポイントで搭載したカメラやビデオにより自動撮影ができるよう設計されており、すでに監視、プラント検査、火災事故の救出現場、国境管理、警察、特殊部隊、軍など多方面での販売実績がある。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→http://www.imageone.co.jp/
・VR
VRとは「Virtual Reality」の略で、コンピューター上に人工的な環境を作り、あたかもそこにいるような体験ができる技術のことで、「仮想現実」とも呼ばれる。
VR市場は、2020年までに約8兆円規模にまで成長するともいわれており、いま株式市場で最もホットなテーマといっても過言ではない。
☆おすすめのVR関連銘柄
・イマジカ・ロボット ホールディングス(6879)
イマジカ・ロボットホールディングスは、広告会社やテレビ局、映画配給会社などをクライアントに持つ、映像制作のスペシャリスト集団で、技術力、システム力に加え、企画・制作から流通までの一連を単独でこなせる、他に例を見ないグループ力が特長だ。
「ポケモンGO」の世界的ブームで、ポケモンが登場するアニメ制作会社として株価が急騰したが、子会社がVRを使ったサッカー中継を行う実験をするなど、VR関連銘柄として注目されている。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→https://www.imagicarobot.jp/
・ロボット
日本政府は、ロボット・人工知能(AI)・ITの活用を柱とする成長戦略を打ち出しており、安倍首相は「第4次産業革命を起こし、2020年に30兆円の新市場創出を目指す」と述べている。
特にロボットは、人手不足や高齢化問題を解決する切り札として、介護・農業・インフラなどの分野を重点に集中的に支援すると報じられている。
☆おすすめのロボット関連銘柄
・川田テクノロジーズ(3443)
鋼製橋梁、PC橋梁、建築鉄骨、一般建築・システム建築、土木建設関連ソフトウェア開発などを主たる事業としているが、同社グループの主幹事業企業である川田工業株式会社ロボティクス事業部でヒューマノイドの研究開発を行っている。
同事業部が開発した双腕型産業用ロボット「NEXTAGE」は、2013年にグッドデザイン賞の金賞を受賞し、現在国内で約150台が稼働している。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→https://www.kawada.jp/
短期保有の場合
短期投資の代表としてよく知られているのが「デイトレード」で、一日に何回も投資判断と売買を繰り返し、小さな差益で得た利益をコツコツ積み上げていく手法だ。
テレビや雑誌で、デイトレードで億を超える資金を運用する個人投資家がもてはやされているが、デイトレードで勝てるようになるためには、需給の動きやチャートの知識、厳しいリスク管理ができるメンタルの必要で、さらに、株価上昇だけでなく、下落でも利益がとれる信用取引の口座を使うケースもでてくる為、デイトレードは初心者にとってリスクが高いだろう。
また最近では、外資系証券がHFTと呼ばれる超高速取引で荒稼ぎしており、日計り取引で利益を出せなくなった地場証券が、次々とトレーディング部を閉鎖したり、廃業を決めている。
様々な投資手法のあるプロですら勝てなくなっている短期投資に何の知識も持たない初心者が参入しても、超高速取引のいいカモになるだけだ。
配当目的のおすすめ銘柄
配当狙いの投資は、銀行に預金する感覚でじっくりコツコツ取り組める、初心者向けの投資スタイルだ。
配当利回りの高い銘柄に投資して、配当金収入で手堅く増やしていけば、ストレスもなく楽しみながら投資できるだろう。
ただし、配当利回りが高い銘柄であれば何でも良いわけではない。銘柄によっては、業績が悪化し株価が下落したため配当利回りが高くなっている場合もある。投資する前に、業績悪化により株価が急落していないか確認してほしい。
配当目的のおすすめ銘柄(内容はいずれも2017年1月13日現在)
・夢真ホールディングス(2362)
建築現場への施工管理技術者の派遣が事業の柱で、東京オリンピックやリニア開通、インフラ整備などで需要増が期待される。配当利回りは4.73%。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→http://www.yumeshin.co.jp/
・あおぞら銀行(8304)
旧日本債券信用銀行で、不動産融資と個人・法人向け金融商品販売を事業の柱としている。配当利回りは4.69%で、上場企業では珍しく年4回配当を実施している。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→http://www.aozorabank.co.jp/
・みずほフィナンシャルグループ(8411)
みずほグループの統括会社で、傘下に銀行、リテール、証券、信託を置く。配当利回りは3.71%。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→https://www.mizuho-fg.co.jp/
優待目的のおすすめ銘柄
優待を目的に株式投資を始める人も多い。優待を実施する企業は1,300社を超え、優待品の種類も食事券や遊園地・レジャー施設で使えるもの、スーパーのキャッシュバックやQUOカードなどジャンルが拡大している。また配当と違い、株主優待には所得税がかからないのも魅力だ。
優待を実施している会社の株は、優待狙いで購入する投資家が多いため、株の保有期間が長い。
優待品をもらうまで株を売却しない傾向が強く、優待を実施していない会社と比べて株価が下落しにくい特徴がある。
ただし、優待狙いで人気がある銘柄は、株主優待を受ける権利が確定する「権利付き最終日・権利確定日」が近づくにつれて人気化し、株価が大きく上昇する傾向がある。
数千円の優待を取るために、割高な株価で購入し、数万円の損失を出してしまっては本末転倒だ。高値掴みを避け、人気化する前に仕込んでおこう。
優待目的のおすすめ銘柄(内容はいずれも2017年1月13日現在)
・三光マーケティングフーズ(2762)
居酒屋、イタリアンバル、スイーツ、牛丼など幅広い業態の飲食店舗を展開している。今では当たり前になっている個室居酒屋や低価格居酒屋をいち早く開発し、国内12ブランド・全国約120店舗(2016年1月時点)を展開している。
優待内容は優待券(1,000円)or精米で、保有株数100株=優待券3枚or精米1kg、保有株数200株=優待券6枚or精米3kg、保有株数500株=優待券12枚or精米5kgとなっており、食事に使える優待券の利用制限もない。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→https://www.sankofoods.com//
・ラウンドワン(4680)
関西圏・関東圏を中心に、総合的なアミューズメント店舗を展開している。主力サービスはボウリングだが、それ以外にもアミューズメント(ゲーム)、カラオケ、スポッチャ(スポーツ・チャレンジ)も展開している。
優待内容は500円割引券、クラブカード引換券、ボウリング教室・レッスン優待券で、割引券との併用も可能だ。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→http://www.round1.co.jp/
・イオン(8267)
国内流通で首位を走る総合小売りの最大手企業で、不動産・金融事業も展開している。
>>ヤフーファイナンス
会社HP→http://www.aeon.info/
オススメ銘柄の優待内容は、買い物時に提示すると支払金額から保有株数に応じた割合のキャッシュバックを受けることができる「オーナーズカード」で、保有株数100株で3%、500株で4%、1,000株で5%、3,000株で7%のキャッシュバックとなる。また、お客様感謝デーには5%オフとなる。
コラム:優待でよく聞く「クロス取引」って何?
初心者の方にも分かるように、簡単に説明すると、クロス取引とは、株主優待のサービスをリスクなく受け取る為の手法と言える。
具体的には、株主優待がもらえる権利確定日に、現物取引の「買い注文」を入れる。これで、優待をもらえる事が確定するわけだが、このままだと、この後株価が下がってしまい、優待はもらえても、株価で損をする可能性が出てくる。そこで、信用取引の「売り注文」を同時に入れることで、株価が下がっても、損することなく、優待を受け取れるといった投資手法だ。
もちろん、売買には手数料がかかる為、手数料以上の価値が見込める優待サービスがあるかを判断してやらなければならない。もっと詳しく知りたい方は、「クロス取引」で検索してみてほしい。
初心者が自分で銘柄を選ぶ時のポイント
証券取引所に上場している会社は2017年1月4日時点で3,541社もあり、初心者はどの銘柄を選べば良いか迷ってしまうだろう。
投資家にとって、銘柄選びは永遠のテーマだ。長期にわたって株価が右肩上がりを続けるような銘柄を見つけるのは、初心者にとってなかなかハードルが高いようにも思えるが、実は銘柄を選ぶポイントは決して難しいものではなく、初心者でも今すぐにマネできるぐらい簡単だ。
銘柄を選ぶ時のポイントを3つ紹介しよう。
・なじみのある会社
自分になじみのある会社であれば、会社の業績や成長性を予想しやすい。
例えば、あなたの趣味が食べ歩きならば、「あのファミレスはいつも混んでいる」「あのレストランの新メニューは安くておいしいと評判だ」など、外食チェーン店について詳しいはずだし、もしあなたがゲーム会社で働いていれば、「今一番売れているゲームを作っている会社はどこか?」「新しくリリースされたゲームの評判はよいか?」など、ゲームに関する情報をよく知っているはずだ。
他の投資家より、その会社の資料をよく知っているということは大きな強みだ。
・生活に密着している会社
もし世界的な不況になって経済が低迷しても、「不景気だからゴハンを食べるのをやめよう」と考える人はいない。また、不景気だから電気やガスを使わなくなることはないし、どんな経済状況でも薬を必要としている人はいる。
このように、「食料品」「電気・ガス」「医薬品」など、生活に密着した会社やインフラを支える会社を選べば、消費が極端に落ち込むことはなく、安定した業績で継続的な利益が見込める。
・ブランド力のある会社
ブランド力があり、消費者に認知されているロングセラー商品を持っている会社は、将来デフレになっても商品を値下げする必要がなく、安定的に利益を上げられる会社だ。
例えば、デフレになったからといってルイ・ヴィトンのバッグが大幅に値下がりしたり、急にヤクルトが売れなくなったりすることは考えにくい。
ブランド力のある会社は、価格決定力があり、商品の値上げをしても需要が落ちないため、長期にわたって成長することができる。
株の購入手順
株の売買取引はいたってシンプルだ。マクドナルドでハンバーガーを注文する時のように、「何(どの銘柄)をどれだけ(何株)買うのか」を決めて注文を出せばよい。
株を購入するまでの流れは以下の通りだ。
・銘柄を選ぶ
まずは買いたい銘柄を選ぼう。上記で紹介した「初心者が銘柄を選ぶ時のポイント」を参考に選ぶとよいだろう。
また、証券会社のサイトや情報ツールで上場企業の業績やアナリストレポートが閲覧できるので、これらを参考に継続的に利益を出し、長期にわたって成長が期待できる会社を選ぼう。
・買える価格を調べる
株を購入するには、最低投資金額、売買単位というのが決まっている。よく株式ニュースや、ヤフーファイナンスなどでは、「今日現在、1株1,000円です」と言っているが、決して1,000円で株を購入できるわけではない。株には銘柄ごとに最低単元というのが決まっており、100株とか、1000株等が記されており、1,000円の株価で、単元が100株の場合、最低でも10万円が必要だ。特に、少額で投資をはじめたい場合は、よくチェックしておく必要がある。
・注文を出す
買いたい銘柄が決まったら、次は注文だ。株の注文方法は大きく分けて「指値注文」と「成行注文」の2種類がある。
「指値注文」は、買う価格もしくは売る価格を指定する注文方法で、「1,000円で100株の買い」あるいは「90円で3,000株の売り」など、価格を指定して注文する方法だ。
「成行注文」は、価格を指定せずに銘柄と数量のみ指定する注文方法で、買い注文の場合は板(気配値)に出ている最も低い売り注文と売買が成立し、売り注文の場合は板(気配値)に出ている最も高い買い注文と売買が成立する。
・取引成立(約定)
あなたが出した買い注文と条件が合致する売り注文があれば、取引成立となる。取引が成立したことを「約定する」といい、これであなたはその株を購入したことになる。なお、購入代金の受け渡しは約定日を含めて4営業日後となる。
証券会社を選ぶには?
初心者は、「手数料の安さ」「トレードルーツの使いやすさ」にこだわって証券会社を選んでほしい。特に少額で投資を始める、少額投資には、税金に有利なNISA口座の開設なども出来る。
こちらの記事(証券口座開設のまとめ)に詳しく書いているので、こちらを参照してほしい。
まとめ
株式投資において、銘柄選びは投資パフォーマンスに大きく影響する。自分が目をつけて購入した銘柄がグングン値上がりし、大きな利益を上げた時の快感は日常生活では味わえない。
株式投資で勝つためには、ファンダメンタルズ分析やチャートの知識を身につけることも大切だが、まずはあなたになじみのある、身近な銘柄から選んでみよう。また、初心者なら1銘柄に集中せずに分散投資しながら銘柄を選んでいくのもよいだろう。
売買差益で儲けることだけが株式投資ではない。配当や優待をもらいながら、中長期でコツコツ運用していけばストレスを感じることもなく、楽しみながら株式投資ができるはずだ。
2017年は、株価が大きく動くテーマが目白押しだ。慌てなくても、今から株式投資を始めれば株価上昇の大きな波に乗ることができる。
ネット証券であれば、口座開設は簡単で費用もかからない。ぜひこの機会に口座を開設し、じっくり研究してあなたにピッタリの銘柄を見つけてほしい。
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