上がりそうで上がらない株…
ネットでは上がらない予想なのに上がる株…。
株について不思議な事はたくさんありますよね。
こんにちは、株アカデミーで講師をしております小野寺です。
今日は株を取り組んでみたい方、すでに取り組んでいらっしゃる方にも、基礎を復習〜目からウロコの「上がる株」の見分け方をお教えします!
株で収益を上げるための基礎知識
「上がる株の見分け方」を解説させていただく前に、そもそもの株式取引の仕組みを復習しておこうと思う。
「株式取引って何?」という質問に対して、あなたは正しく返答できているだろうか?
個人的な実体験から、お話しさせていただくと、株の取引や株について誰かに説明するのは難しい。
他人に説明できない(言語化できない)知識というものは、自分では理解しているつもりでも、実際のところ細部まで理解できていない場合が多いのでこの機会に復習しておこう。
現在の月収を少しでも増やしたい、
老後の生活のために資産を増やしておきたい、
会社を辞めて独立して生きていきたい、など。
先行き不透明な現代社会で生きていれば一度は誰しもが考えること。
その際の、選択肢の一つとして、「株」を検討した、またはしようと考えるのは至極当然の流れである。
なぜなら、株は基本的には、自宅にいながら仕事を行うことができ、企業に勤めるよりもはるかに自由度が高い。
そして、しっかりとした知識と戦略のもと取引を行えば、株取引のみで生活していくことも現実的に可能。
2014年度の個人株主数は延べ4582万人(前年比+6.7万人)で、
全体の97%を占めており、2017年現在に至るまで、上昇傾向を続けていることも、株取引を行う個人投資家として生活していくことの裏付けになる。
今回の記事では、個人投資家を目指している、または、個人投資家として利益をさらにあげていきたいと、考えている初心者の方に向けて、
株の基本的な知識である「上がりそうな株を買う」ということについて記していきたい。
ある意味で「復習」という意味合いの強い記事になっているため、
中級者以上の方には物足りなく感じる部分も少なからずあると思いますが、一度目を通していただ期待と思う。
より応用な話の場合は下記の記事を参考にするとよい。
株で収益を上げるための復習【株とは何か】
株の初心者の方や、株をこれから始めようとしている方は「株」を大まかなイメージとしては理解しているものの
「株」について正しく理解した上で、誰かに自信を持って説明ができる、という方は少ないと思う。
まずは「株」と「企業」の関係性から復習していく。
まず、企業が資金を調達するには大きく分けて以下の2つの方法がある。
・銀行などから借入れを行うこと
・発行した株式を買ってもらうこと の二つである。
この2点の大きな違いとして、
借金は利息を含めて返済の必要があるが、
株式の発行により得られた資金はその必要がない。という点が取り上げることができるであろう。
そういった株式を発行して資金調達をし、そのお金で事業活動を行う形態の企業を「株式会社」と呼ぶのである。
株の基本用語として知っていないといけないものをいくつか記載しておく。
• 「株式」……単に「株」とも呼ばれ、会社の資本を構成する単位
• 「株価」……株の1株あたりの値段のこと、おおよそ数千〜数十万円程度
• 「株券」……本来は株を紙として形にしたもの。現在は電子化されたものが一般的である。
株式を買った株主は、その会社の出資者としての権利を持つことができ、そのため会社の業績に応じた配当金を受け取ることや、株主総会に出席して会社の経営に意見することが可能となるのである。
しかし、現存するすべての企業の株を購入することはできないのである。
株式企業にとって、株式を発行・売却することは、資金調達の一つの手段でしかなく、銀行からの融資・借り入れで十分な資金調達が行えている場合は、必ずしも株式を売却する必要性はないのである。
有名企業で例をあげるのであれば、
サントリーホールディングス株式会社は、株式市場に上場しておらず一個人投資家が、この企業の株を購入することは不可能と言っても過言ではない。
他の例だと三大メガバンクと呼ばれる、三菱UFJ銀行も上場をしておらず、
株式会社三菱UFJフィナンシャルグループが株式の100%を保有している。
さらに、ここでは簡単な説明で割愛させていただくが、無数に存在する企業のすべてが申請すれば上場できる、というわけではなく株式の売買を統括している証券取引所の定めた基準をパスした企業のみが、上場することができるのである。
非上場企業株を購入することは、絶対に無理というわけでは無いが
証券会社から買うことはできないため、株の保有者から直接譲ってもらうか、設立や増資の際に出資を行うことで購入することは可能であるが、非上場企業株の売買を謳った詐欺も多いため、株式や経済の知識に自信のない方には、オススメできない。ここでは、一応非上場株を買う方法もある程度に覚えておく事をお勧めする。
株で収益を上げるための復習【株の仕組み】
株式の取引で、収益を上げる方法は、大きく分けて以下の2点ある。
株で収益を上げる仕組み①キャピタルゲイン(売買価格差益)
株取引での、一番大きな利益になるのがキャピタルゲイン(売買価格差益)だ。
もはや説明の不要だとは思うが、株式の売買を行なった際の価格差によって利益をだすものである。
簡単に例をあげると、
100円で買った株の価格が
200円に上がった時に売れば、
100円の儲け。ということになる。
株で収益を上げる仕組み②配当金
株式を発行している企業によっては
利益の一部を出資してくれた株主に還元する場合があり、配当金と呼ぶ
この配当金の額は企業によって様々で、
無配当の企業〜4%ほどの高い配当を出す企業もある。
上記の2点の方法を用いながら株式取引を行うことで利益を上げることできる。
株で収益を上げる仕組みの基本概念
しかし、株式とは何か?ということは前項を読んでいただけた方には、ご理解いただけたと思うが、実際に株式の売買で収益を上げる仕組みとは、どう言ったものなのだろうか。
前述で簡単に買った時よりも高い金額で売ると記載したが、どのような状況で株が買った時よりも高くなるのか、その仕組みを説明していく。
どのような状況で株は買った時よりも、値段が上がるのか、という問いは、
「株の価格は、どのようにして決まるのか」と言い換えることができると思う。
株価とはオークション(セリ)形式で行われるため、ある企業の株を買いたい人たちが多いと株価は上昇し、逆に買いたい時が少ない場合(売りたい人が多い場合)は、株価は下落する。
簡単にその答えを先に記してしまうと、上記のようになるだろう。
イメージがつかないという方は、インターネットオークションを想像してみると良いだろう。
あなたが、インターネットオークションで「クマのぬいぐるみ(=株式)」を購入しようとする際、
そのクマのぬいぐるみを欲しいと思っている人が大勢いて、その全員で入札を行なったなら「クマのぬいぐるみ」の価格は上昇していき、逆にあなた一人しか、その「クマのぬいぐるみ(=株式)」を欲しいと思っている人がいなければ、そのクマの値段が上がることはない。
さらに同じ「クマのぬいぐるみ」が多数オークションに出品されていたら、価格競争によって必然的に「クマのぬいぐるみ」の価格は下落するのである。
例えば、オークションに多く出品されていた時(=価格が下落していた時)に買ったクマのぬいぐるみを大事に保管しておいたとして、数年後に訪れた「クマのぬいぐるみブーム(=価格・価値が上昇する)」の際に売却を行うと買値よりも高く売却することができる。
このクマのぬいぐるみと同様、株式の価値も株式市場の需要と供給のバランスによって変動する。その変動の中で「安い時に買い、高い時に売る」ことでキャピタルゲイン(=利益)が、生まれるのである。
株で収益を上げるための復習【オッカムの剃刀】
突然だが、みなさんは「オッカムの剃刀」という逸話をご存知だろうか?
オッカムの剃刀とは、14世紀の哲学者であり神学者であったオッカム提唱した思考節約の原理で、「ある事柄を説明するのに、必要以上に多くを仮定するべきではない」とするもので、無駄なものをそぎ落として思考するという意味で、『オッカムの剃刀』と呼ばれるものになった。
この思想原理は簡単に言えば、よりシンプルな理論ほど真理に近い可能性が高い、という意味である。
株式の取引に関しても同じことが言える。
現代社会で本格的に株式取引の勉強を始めようと、ファンダメンタル分析やテクニカル分析など様々な分析手法や、様々な取引スタイルやテクニック移管して記された書籍を購入し、専門用語の多さや、複雑な取引テクニックの前に挫折してしまうという経験をされた方も多いのではないだろうか。
株式の取引を、最もシンプルに表す言葉は、
「これから上がる株を買う=利益が上がる」である。
オッカムの剃刀に習うのであれば、株式取引で利益を上げるために必要なことは、「上がる株を買うこと」ということができる。
上がりそうな株の見分け方
では、上がりそうな株とはどのような銘柄なのだろうか?
そして数ある株式会社の中からどのようにして、
上がりそうな銘柄を判別することができるのであろうか。
上がりそうな株の見分け方の基本
上がりそうな株をどのように見分けるのか。
結論から言ってしまえば、上がる株がなぜ上がるのか、その要因は上がる株によって様々である。
だがここで注目するべきは「上がる株には、必ず株価が上昇する要因がある」ということである。
株価が上昇する要因が無い、または解らないという場合は、急落する可能性がある場合もあるので注意が必要である。
上がりそうな株を見分けるための一つの方法は、株価の変動する要因を把握することである。
この場をお借りして、一般的に株価の変動の要因となる事象を解説しておきますので、株式取引をこれから始めようと考えている方、または株式取引で利益を上げている方は正確に覚えておくことをお勧めいたします。
しかし弊社では実はこの見方については推奨しておらずあくまで一般的な書籍や、トレーダーの意見を踏まえた見方を記載している。
株価チャートの見方については下記ブログに記載されているのでこちらをどうぞ
上がりそうな株の見分け方①企業業績(決算発表)
株式取引は、企業の発行する有価証券を売買のこと、というのはここまで記事を読んでいただけた方はご理解いただけていると思う。そのため当然、企業の業績が株価に大きく影響する
一般的に企業は、3ヶ月ごとに四半期決算を発表し、さらに、今後の好業績が見込まれるのであれば業績の「上方修正」を行うこともある。
デイトレードなどの短期の売買なら見る必要性のない場合もあるが、中長期的に株式を保有する場合は必ず企業業績をチェックすることが必要である。
上がりそうな株の見分け方②配当金の発表
上記で取り上げた企業業績と共通する部分ではありますが、配当金の多さは、会社は企業が業績の良い証拠となる。
企業によって配当を出す、出さない等があるが、配当を増やすこと(増配)が発表されると株価の上昇要因となり、株価が上が要因となる。
上がりそうな株の見分け方③新商品の販売・IR
たとえ株式取引をしていなくても、日常的に話題になることが企業の新製品の販売であり、企業やその製品が注目を集めることは言うまでもなく株価の上がる要因となる。
トマトダイエットが流行り、スーパーからトマトジュースが売り切れたりすると、カゴメの株価が上昇する。トクホの商品が大当たりした。
スマホのゲームのダウンロード数が急上昇している等、
企業の製品やサービスの売上が上がる
=企業の業績が上がる
=企業価値、株価が上がる
と言う単純な構図なので、こちらも言うまでもなく理解してる方が多いと思う。
逆説的に捉えれば、それだけ日常生活には株価が急上昇する話題が豊富に転がっていると言うことなので、企業の新製品発表やブームなどの社会の動向をこまめにチェックする癖をつけることをお勧めする。
これらの情報は会社のHPで発表されすぐに話題となる。これをIRが出るという。
余談ですが、デイトレードのような短期トレードを行う場合は、
ツイッターなどの企業アカウント等の情報を見ているとリアルタイムの情報を得ることができるので参考にするといいとおもう。
上がりそうな株の見分け方④買収・合併(M&A)
企業の合併の話は株式市場で非常に話題になる。
代表的な例として、ソフトバンクの米国の携帯電話会社スプリントネクステルの買収騒動がある。
ソフトバンクは買収の準備として大量のドルを調達し、
アベノミクスで円に対するドルの価値が上昇したため、
それだけで2,000億円以上の利益になっていた。
契約上損失は発生しない等かなり有利な結果となっているなどと伝わり株価は上場した実例があるので、こちらも参考にするべきである。
上がりそうな株の見分け方⑤投資会社の上場
上場企業の子会社が上場したり企業の投資した会社が上場することがあり
これによって資本増強となり、財務体質の大幅な改善が見込めることから、株価は上昇する可能性が高い。
反対に、
保有している企業が上場廃止などになると、株価は下落するということも覚えておくといいだろう。
上がりそうな株の見分け方⑥為替変動
上記で挙げた以外でも、株価は様々な要因によって変動する。
主な例をあげれば、まずは為替である。
トヨタ自動車はドル円が1円上昇すると、利益が約350億円増加するといわれており。
2012年はドル円は80円台であったが、その2年後の2014年には110円台隣、利益が1兆円以上増加するという信じられない結果を出しているケースもある。
次に、米国株や欧州株などの海外株式市場の変動。
特に、NYダウの変動には敏感で、ざっくりNYダウが100ドル下落すると、日経平均も100円ほど下落する可能性があるので、チェックしておくと良い。
そして、「地政学的リスク」と呼ばれる、デモや戦争。やはり、国家そのものが危険な状態であったり、何らかのリスクを抱えている状況となると、保有ポジションを手仕舞う動きが優勢となりやすい為、株価は下落する。
上がりそうな株を見つけるためには下記をしっかり抑えよう!
①企業業績
②配当金の発表
③新商品の販売・IR
④買収・合併(M&A)
⑤投資会社の上場
⑥為替変動
実際に上がった株を事例から見よう
それでは実際に上記の6つの中の、いくつかの変動を確認しながら、実際の事例を見てみよう。
上がった事例(企業業績)①横河電機(6841)
2015年8月7日(金)、横河電機(6841)は決算発表と同時に
2016年3月期通期業績予想の上方修正を発表。主力の制御機器が好調なことに加え、為替レートの前提を変更したためである。連結経常利益は10.1%減益予想から一転して1.9%増益となり、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、週明け8月10日(月)の株価は9%近く上昇し他のである。
上場企業の多くは、決算発表と同時に新年度の業績予想を発表するのであるが、
この業績予想に対して業績が予想以上に好調に推移した場合、会社側は業績の上方修正を発表することがある。
業績が上がっている会社の株価が上昇することはご存時だと思う。もちろん業績上方修正で株価が上がるということはいうまでもないことだろう。
上がった事例②アップル(AAPL.OQ)
アップル(AAPL.0Q)は、2010年6月に新商品 iphone4の発表を行った。iphone、そしてiphone3Gの成功で、注目を集めていただけに、発表時点から期待値が高まりを見せ、株価も高騰した。
このように、新製品発表・IRの際の株式市場では、その製品の技術的な面での期待値や、ブランド力に伴ってか株価が変動していく。
簡単に言えば発表された製品が、期待以上の出来で「これは売れる」と、投資家が考えれば株価は上昇するし、その逆に前シリーズと比べて目に見えた変化がなかったりなど、期待できないと判断した場合には、株価は下落していくのである。
上がった事例(自社株買い発表)③ソフトバンク(9984)
ソフトバンク(9984)は2015年8月6日(木)、2016年3月期第1四半期(4-6月期)の決算発表と同時に、発行済株式総数の1.68%、1200億円を上限とした自社株買いを発表し、翌日の株価は取引時間中に最大約5%上昇した。
自社株買いは、既に発行され流通している株を企業が一定数買い上げることです。そのため自社株買い後は、発行済株式数は減少することになるのである。
利益は変わらなくても、株数が減少すると1株当たりの利益(EPS)は増加する。
つまり、株主1人当たりの利益の取り分が増えることになるため、株価は否応無く上がるのである。
また、自社株買いを行うことは、その会社の経営者がこれまで以上に「株主還元」に対して前向きになってきたことを示します。こうした会社側の“シグナル”(=メッセージ)を前向きに受け止める投資家が増えるため、株価は上昇することになる。①業績発表や、②配当金発表と似た事例である。
初心者におすすめな銘柄などはこちらをどうぞ。
最後に”上がりそうな株”を見つけるために
株式投資を始めたばかりだと、短期の値動きは何が起こったのか難しい場合がほとんどだと思う。
株式取引をギャンブルにしないためにも、1年ほど株式市場を研究し理論的、直感的に市場の動向を学ぶことをお勧めする。
基本的な書き方は、こちらに記載する。
上がりそうな株を見つけるための訓練①ニュースを見る
株式を取引経験がある方はすでにご存知であるかと思うが、
基本的なものとしてか、毎日読むべきメディアをご紹介する。
https://finance.yahoo.co.jp/
株の基本的な全体の状態が常に記載されており、
リアルタイムで更新がされている。
モーニングサテライト
http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
朝5時45分 ~7時5分はテレビ東京系列のモーニングサテライトがおすすめだ。
また、このHPでは見逃した動画もしっかりチェックできるため
しっかりおさえるべきである。
ワールドビジネスサテライト(WBS)
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
夜の番組であるWBSは経済ニュースを中心としながらも
ライトな「トレたま」などのこれからトレンドがきそうな商品を載せていたりと
コンテンツの要素が強い。
上がりそうな株を見つけるための訓練②本をしっかり読む
株に関する本については、それぞれの運用方法に関するノウハウが異なっているため書籍を読む方も多いと思う。
当ブログでは、そのような方向けに下記コンテンツの中にまとめている。
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