■■■ 目次 ■■■
はじめに
日本屈指の遊園地「東京ディズニーリゾート」を運営している企業が株式会社オリエンタルランドです。
近年の就職企業の人気ランキングでも上位に位置する優良企業であるオリエンタルランド、実際その株式には様々な特徴がありますが、実際にどのような特徴を持った株なのでしょうか。
本記事ではそういったオリエンタルランドの株の特徴をご説明させて頂くとともに、簡単な今後の予想をしていきたいと思います。
是非最後までお読みいただけますと幸いです。
オリエンタルランド株の特徴
オリエンタルランド株の解説を始める前に、ある程度予備知識としてオリエンタルランド社の解説からさせて頂こうと思います。
ディズニーランド開園までの歴史
株式会社オリエンタルランドは1960年に設立されました。当初は現在の浦安近辺の海を埋め立ててその場所にレジャー施設を建設する計画を打ち出し、その主導になった企業です。
しかし、当時の社長が薔薇園を設立するために訪米した際に訪れたディズニーランドに感銘を受け、レジャーランド計画にアメリカのディズニーランドを招致するという方針を打ち出しました。
ディズニー側との交渉は1974から始まったものの、先行して開園していた奈良ドリームランドの著作権侵害問題なども明るみに出たタイミングだったこともあってか、最初は門前払いに近い対応を受けます。
その後、ディズニー側から提示された条件は、ディズニー側は建設費・運営費を全く払わず、ロイヤリティとして売り上げの10%を回収するという、当時の日本国内では考えられない法外なものであったといいます。
そのような交渉が続き、何度か交渉は決裂しそうになるものの、最終的にオリエンタルランド社の親会社である三井不動産の意向を無視する形でオリエンタルランド側が条件をのみ、50年契約のところを45年契約にて取り付け、1979年にウォルトディズニープロダクション(後のディズニー・エンタプライゼズ・インク)との業務提携を取り交わしました。
その後、ディズニー側からノウハウを教示され、1983年、ついに東京ディズニーランドは開園しました。
東京ディズニーランド開園から現在まで
1983年の開園から来場者数は大きく伸び、、初年度の来場者数は1036万人をこえる来場者数を記録しました。
その後、1986年には舞浜地区全体の開発を目指した「東京ディズニーワールド構想」を提案し、1988年4月の東京ディズニーランド開園5周年記念記者会見で「第二パーク構想」を発表しました。これは後の東京ディズニーシーになります。
しかしこの第二パーク構想は、米国ディズニー社との間で結んだ契約の白紙撤回などの様々な問題を解決する必要のある大きなきっかけになり、米国ディズニー社と日本側のオリエンタルランド社の両社にて長期間の協議・調整を重ねました。
その結果、第二パークの建設は15周年のタイミングで着工に漕ぎつけましたが、前述の問題もあり、最終的にはその後10年もの歳月をかけることになってしまったという経緯もあるのです。
その後、2000年には東京ディズニーリゾート計画を発表し、日本初となるテーマリゾートの誕生を強く印象付けました。
その後、同年7月には舞浜駅前の大きな空き地に「イクスピアリ」「キャンプ・ネポス」「ディズニーアンバサダーホテル」が開業し、ディズニーのリゾート計画の本格始動が始まりました。
翌年の2001年には「ボン・ヴォヤージュ」が開業、追って「ディズニーリゾートライン」が開通し、その年の九月に第二のパークである「東京ディズニーシー」及びパーク一体型ホテルの「ディズニーシー・ホテルミラコスタ」が開園・開業しました。
その後の事は割愛しますが、このざっくりとした説明からもお分かりいただけます通り、実は東京ディズニーランドの発展は2000年代に大きく発展したことがお分かりいただけたかと思います。
その発展と株価の関係性は後述いたしますが、では実際にオリエンタルランド株の特徴の具体的なところを解説していこうと思います。
オリエンタルランド株の特徴
オリエンタルランドの株と言えば、何よりも有名なのが株主優待かと思ます。
株主優待は複利として十分加味するべき株の価値の一つですが、このオリエンタルランドの株の優待は、非常に大きなものになっています。
それは、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーで使えるワンデーパスポートです。
この株主優待のワンデーパスポートは、自分の所持している株数によってもらえる枚数が変わっており、その株数に応じて年二回、パスポートがもらえます。
その株数ともらえるワンデーパスポートの枚数の関係性は以下の通りになっております。
100株以上所有 ・・・ パスポート1枚 (×年1回)
400株以上所有 ・・・ パスポート1枚 (×年2回)
800株以上所有 ・・・ パスポート2枚 (×年2回)
1200株以上所有 ・・・ パスポート3枚 (×年2回)
1600株以上所有 ・・・ パスポート4枚 (×年2回)
2000株以上所有 ・・・ パスポート5枚 (×年2回)
2400株以上所有 ・・・ パスポート6枚 (×年2回)
オリエンタルランド株の単元数が100株なことを考えると、基本的には最低単元数を所持することで、パスポートが最低でも1枚は毎年もらえる計算になります。
現在オリエンタルランドの株を単元数で買おうとすると、約110万円と、非常に高額な出費になってしまうかとは思いますが、それでもオリエンタルランドの株は大きく値下がりすることも少なく、長期的な投資を考えるのであれば非常に適した銘柄であると言えるでしょう。
では、簡単な特徴もご説明させて頂いたところで、実際にオリエンタルランド株の今後の動きについて簡単に考察していこうと思います。
オリエンタルランド株、今後の予想
オリエンタルランドの歴史をざっくりとご紹介し、実際に株の特徴もご紹介させていただきましたが、ここからは簡単に、オリエンタルランド株が値動きするタイミングを参考に今後の株価の考察を進めていこうと思います。
オリエンタルランド株が上がる要因
オリエンタルランドは基本的に東京ディズニーリゾートの運営を主な事業として打ち出しています。そのため、株が上がるタイミングはわかりやすく、東京ディズニーリゾートへの集客数が伸びる見込みが立った時であると言えるでしょう。
直近で起こりうる株価上昇のタイミングは間違いなく「東京オリンピック」のタイミングであると言えます。
まずオリエンタルランド株は「インバウンド銘柄」という側面も持っています。インバウンド銘柄とは、訪日外国人向けの事業を行っている企業を指して使われます。
2年後の2020年の東京オリンピックのタイミングで訪日外国人が増えるのは火を見るよりも明らかです。その際の業績が伸びることを考えると、東京オリンピックのタイミングは非常に値上がりを狙えるタイミングであると言えるでしょう。
さらに、値上がりの見込める機会としては、東京ディズニーリゾートに新施設が出来る際です。これは例えば大型のホテルが一つ建つなどもそうですが、例えば東京ディズニーランド・東京ディズニーシーに新しいアトラクションが出来る等の機会があれば、それを機に株価が上昇する可能性というのは非常に考えとしては理にかなっております。
もちろん、これらのタイミングで株価が上がるということを確証することではないことを重々承知していただきたくはありますが、念頭に置いていただく程度にして頂きたいと思います。
オリエンタルランド株の下がる要因
オリエンタルランドの株が下がる要因としては、やはり経営不振などが大きく影響するタイミングではあります。
例えば東京ディズニーランドの話でいうと、アトラクションでトラブルが起きてお客さんがケガをしてしまった時は、オリエンタルランドの株は下がる等の事が起こっています。
その他にもご多分に漏れず、大きな震災等で国内が不況になった際も、オリエンタルランドの株は下がる傾向にあります。
また、この株特有の値動きとしては、株主優待の権利確定日に値が落ちる傾向にあるということです。
株主優待の権利確定日は3月31日と9月30日です。この日に株主優待の権利分の株数を所持している人には株主優待券が付与されます。逆にいうと、この日に持っていれば株主優待券は付与されるため、この日を超えた瞬間に売りに出す日というのは一定数いるのです。
これはオリエンタルランド株に限らず、魅力的すぎる株主優待のある企業の銘柄特有の値動きで、投資をするうえでのマイナス要素足りえるものではありませんが、念頭に置いておくべき事柄ではあります。
オリエンタルランドの株は買うべき?
上がる傾向と下がる傾向について解説させていただきましたが、実際にオリエンタルランドの株は買うべきなのでしょうか?
結論からいうと買うべきであると私は断言できる銘柄だと思います。
実際に株価としては長い目で見ると右肩上がりに上がり続けている数少ない銘柄ですし、その上で尚且つこれからも大きく転ぶということは考えづらいのです。
このような事からも、単元数での株価が高いことに目をつむり、その上で購入が出来るのであれば是非持っていて損はない株であると考えられるでしょう。
まとめ
オリエンタルランド株について概要を解説させていただきましたが、如何だったでしょうか?
実際に買うとなると100万円以上の投資額にはなってしまいますが、それだけの価値がある株であるのは間違いありません。
前述した事柄以外にもPER値などを基にオリエンタルランド株について調べてみると、尚更魅力的な銘柄であるということはご理解いただけると思いますので、皆様ぜひ、お調べくださいませ。
この記事へのコメントはありません。