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MACDとは
移動平均線を応用した2つの線を使うMACDというツールは人気の高いオシレーター系ツールの一つ。日本語では移動平均収束拡散手法という。
MACDは短期と中長期の移動平均性を両方使って買いのタイミングと売りのタイミングを判断する方法だ。
下のチャートは楽天証券のMARKETSPEEDというツールでMACDを表示している状態だ。これは日経225の相場状況をMACDで表している。
MARKETSPEEDのMACDは、緑が「MACD」の線で、オレンジが「シグナル」という線を表している。
MACDの見方の特徴を3つお伝えする。
1,基本となる線の「MACD」が右肩下がりで、移動平均線「シグナル」を下回っている時に相場は下落傾向が強い
つまり、白枠で囲んだ部分は、下落相場であるということがわかる。緑線がオレンジ線の下にあるのがわかると思う。
同じ状態を日経225のチャートで見てみよう。
白枠で囲んだところがローソク足のチャートだ。ちゃんと下落しているのがわかる。まずは、このような基本があるということを覚えておいてほしい。
次に2つ目だ。
2,「MACD」がなだらかになり、「シグナル」を上に抜けるとゴールデンクロスとなり買いのタイミングになる
下のチャートでいうと、白枠の部分だ。ここで緑線がオレンジ線をうわ抜けている。
これをローソク足のチャートで見てみよう。
このように上昇トレンドに突入している。
そして3つ目だ。
3,「MACD」が右肩上がりで「シグナル」を上回っているときは相場が上昇傾向だと判断できる。その後「MACD」の上昇がなだらかになり、「シグナル」を下抜けるとデッドクロスになり売りのタイミングとなる
つまり、買いのタイミングと逆の状況になると売りのタイミングとなるということだ。
MACDを使えば、売り買いのタイミングが素早く判断できるので、このツールはぜひ使ってほしい。
0で信頼度をはかる
下図のしろ枠のグラフの数値に「0」があると思うが、この数値は何を意味しているのだろうか?これは、信頼度の水準を表している。
MACDというのは、「短期の移動平均」から「中長期の移動平均」の値を引いたものだ。短期の移動平均の数値が強くないと0を上回ることができない。
だから、この0を基準としてMACDとシグナルが共に0を上回れば信頼度がアップするということを意味している。だから逆に、売りのタイミングのあとに0を下回れば、これも信頼度がアップするというわけだ。
買いのタイミングのときに、0を上回れば信頼度が更にアップ。売りのタイミングの時に0を下回れば信頼度が更にアップ。
このように覚えておくとわかりやすいだろう。
まとめ
今回お伝えしたのは大きく2つのことだ。
一つは、緑線MACDがオレンジ線シグナルを上抜ければ買い。下抜ければ売り。
そしてもう一つは、0を基準として買いのタイミングで0を超えれば信頼度アップ。売りのタイミングで0を下回ればこれも信頼度アップ。
この2つだ。
MACDの難しい理屈はとくに覚える必要はない。この2つを覚えてチャート分析の判断材料の一つとしてほしい。
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