株式投資初心者の方は、さあ株を買おう!と思っても、「いったいどのように買えばいいのか?」と、迷ってしまうことがあると思います。
そこで、株初心者が株を買うまでの流れをパソコン版とスマホ版で分かりやすく図で解説していきましょう。
■■■ 目次 ■■■
株を購入する流れを把握しよう
証券会社に口座を開設する
まずは、証券会社に証券口座を開設します。
銀行で口座を開設するのと同じような要領ですが、口座に入金するお金や手数料などはこの時点では一切必要ありません。
また、銀行は窓口での開設が必須となりますが、ネット証券の証券口座であればオンラインで開設できます。
株取引を行う際の手数料も、窓口を有する証券会社より窓口を有さないネット証券の方が安いので、出来るだけ低コストで抑えたい株初心者には、ネット証券での口座開設がおすすめです。
代表的なネット証券は、SBI証券 、楽天証券、マネックス証券、ライブスター証券、カブドットコム証券です。
各証券会社の強みや特徴からご自分にあった証券会社を選びましょう。
また、それぞれの口座開設方法はこちらのページを参考にしてください。
証券口座にログインをする
証券口座が開設できたら、いよいよログインをして株取引の手順を確認してみましょう。
ここでは、SBI証券の画面を用いて説明していきます。
他の証券会社も同じような手順となりますので、別のネット証券で証券口座を開設した方もぜひ参考にしてください。
パソコン版
パソコンでSBI証券のホームページを開くと、このようなページが開きます。
右側の「お客様サイトにログイン」にIDとパスワードを入力してください。
入力完了後は、パソコン版入金方法へ進みましょう。
スマホ版
スマホでSBI証券のホームページを開き、右上の「ログイン」をタップすると、このような取引ページが開きます。
IDとパスワードを入力してください。
入力完了後は、スマホ版入金方法へ進みましょう。
証券口座にお金を入金する
次に、証券口座に入金してみましょう。
入金手続きはネットから行い、平日であれば即時入金が可能です。
※インターネットバンキングがご利用可能な場合に限ります。
パソコン版入金方法
1.右上の「入出金・振替」をクリックしましょう。
2.「入金」をクリックします。
3.入金額と取引パスワードを入力してください。
※取引パスワードは口座開設時に設定されます。
4.「即時入金」と「リアルタイム入金」がありますが、今回は「即時入金」の「住信SBIネット銀行」の場合のお手続きをご説明します。
なお、「即時入金」と「リアルタイム入金」の違いは以下の通りです。
リアルタイム入金 | 即時入金 | |
ネットバンキング契約 (提携金融機関側) |
不要 | 必要 |
事前申込み (SBI証券側) |
当社WEBサイトから口座振替登録が必要 ※口座振替登録に要する時間は、金融機関ごとに異なります。 |
提携金融機関側でネットバンキング契約があれば、すぐにご利用可能 ※一部の金融機関では、ネットバンキング契約に加えネットデビットのお申込みが必要となります。 |
※SBI証券ホームページより引用
5.振り込み金額をご記入の上「振込指示」をクリックしてください。
6.「住信SBIネット銀行」のインターネットバンキングのページに飛びます。
インターネットバンキングでのご契約IDとパスワードをご入力下さい。
7.WEB取引パスワードを入力して「確定」をクリックしてください。
以上で、パソコンでの入金手続きは完了です。
スマホ版入金方法
1.右下の「メニュー」をタップします。
2.「入出金」をタップします。
3.入金金額と取引パスワードを入力し、「確認」をタップしてください。
ちなみに、銀行振込での入金を行う場合は、「銀行振込によるご入金はこちら」をタップするとこのような画面が表示されます。
4.入金の内容を確認し間違えがなければ「入金実行」をタップしてください。
5.「住信SBIネット銀行」のインターネットバンキングのページに飛びます。
インターネットバンキングでのご契約IDとパスワードをご入力下さい。
※「即時入金」と「リアルタイム入金」の違いはこちらをご覧ください。
6.WEB取引パスワードを入力して「確定」をタップして完了です。
購入する株を選ぶ
株を買う準備が整いました。
次は、どの株を買うか考えてみましょう。
株初心者の方でもそうでない方でも、銘柄選びが重要であることは言うまでもありません。
こちらのページで詳しく解説していますので、参考にしてください。
株を買う(注文する)
銘柄が決まったら、いよいよ株の買い方を説明していきましょう。
株の注文方法は2種類あります。
現物取引と信用取引です。
現物取引は、先ほど入金した自分の持っている資金を使って株を買う方法です。
信用取引とは、自分の持っている資金の範囲外である金額まで証券会社から借りて株の売買を行う方法です。
今回は現物取引で注文する方法を説明します。
パソコン版
1.SBI証券のホームページからIDとパスワードを使ってログインし、上部の「取引」をクリックします。
2.「現物買」を選択し、購入する銘柄の銘柄コードを入力します。
その後、右側の「株価表示」をクリックすると入力コードに入力した銘柄の株価情報が表示されます。
銘柄コード7201の日産自動車で説明していきます。
3.市場は「東証」、枚数は100株単位で入力します。
ここで価格には、「指値」「成行」「逆指値」とありますが、今回は、現在の株価で買う「成行」を選択します。
期間は「当日中」、預かり区分は「一般預かり」を選択してください。
全て選択後、取引パスワードを入力し「取引確認画面へ」をクリックしてください。
※指値注文についてはこちらのページを参考にしてください。
4.注文に間違えがないか確認し「注文発注」をクリックしてください。
これで株を買うことが出来ました。
スマホ版
1.スマホ版のSBI証券にIDとパスワードでログインし、下部メニューの「銘柄検索」をタップし、上部の検索バーに銘柄名か銘柄コードを入力してください。
銘柄コード7201の日産自動車で説明していきます。
2.上部の「取引」をタップします。
3.現物取引の「現物買」をタップします。
4.パソコン版と同じように、預かり区分は「一般」、注文種別は「通常」、枚数は100株単位で選択します。
価格は「成行」、執行条件「なし」、期間「当日中」を選択し、取引パスワードを入力し、「確認」をタップしてください。
確認後発注完了となります。
株取引成立
取引が成立(約定)すると、登録メールに約定通知が届きます。
また、「口座管理」画面の保有建て玉で確認することができます。
画像はパソコン版です。
株を売る
保有している株を売る(決済する)場合は、パソコンとスマホ共に「口座管理」からお手続きできます。
株初心者が株を買う時の注意点
まずは、手数料です。
窓口を保有する証券会社の営業マンの言いなりになって、次から次へと色々な銘柄を買った結果、手数料がドンドン膨らみトータルで大きな損失となってしまった事例もあります。
ネット証券であれば営業マンはいませんが、保有によってかかる手数料や決済をする際にかかる手数料はかならず確認しておきましょう。
また、根拠のないネット上の情報をもとに株を買うことも大変危険です。
日頃からインターネットで株の情報を収集しているBさんは、仕手集団「般若の会」代表の加藤あきら氏が開設した「時々の鐘の音」というインターネットサイトで「大化け銘柄」として紹介されていた新日本理化(4406)を買いましたが、買ってからわずか1カ月足らずで株価は約58%も急落してしまいました。
のちに加藤氏は株価操縦で逮捕されましたが、インターネットの書き込みは加藤氏に命じられた手下が買いを煽るため根拠のない情報を書き込んだということが判明しています。
Bさんは加藤あきら氏の出口戦略にまんまと利用されてしまったのです。
最後に、ツールの操作ミスによる損失に注意してください。
過去には、証券会社側のミスにより、株価が通常あり得ない動きを起こしたという事件も起きています。
間違って買うはずでない株をクリックして買ってしまった。
間違って売るはずでない株をクリックして売ってしまった。
最悪な場合は、たった一回のうっかりミスで全財産を失ってしまうこともあります。
ワンクリックで起きてしまう事態を肝に銘じて、ツールを操作する際は十分気を付けるようにしてください。
まとめ
株を買うことは決して難しいことではありません。
ですが、難しいことではないがための失敗もあることを念頭におきつつ、初心者の方が株取引を始めるきっかけとなってくれるとうれしいです。
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