■■■ 目次 ■■■
セルロースナノファイバー(CNF)とは?
次世代のバイオマス素材セルロースナノファイバー(CNF)の実用化が加速している。植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)はパルプ(植物の繊維から得る、紙・人絹[じんけん]の原料)をナノオーダーまで細かく解きほぐしたもので、髪の毛の2万分の1という超極細の繊維状物質で、鉄の8倍の強度を持っていながら、重さは5分の1しかない。
それでいて、熱による変形も少なく、価格は炭素繊維の1㎏3000円にたいして、6分の1以下の1㎏500円ほどの素材だ。
政府は、2015年の6月の閣議で改訂「日本再興戦略」にセルロースナノファイバー(CNF)の国際標準化に向けた取り組みを明記した。経済産業省では、2030年目標でセルロースナノファイバー(CNF)の市場規模を1兆円としている。
このように、次世代素材のセルロースナノファイバー(CNF)は今後新素材として日本中で重要な役割を担うようになる。
そんな、セルロースナノファイバー(CNF)に関連する銘柄について見ていきたいと思う。
セルロースナノファイバー(CNF)関連銘柄本命
日本の強みは国土の7割が森林で、セルロースナノファイバー(CNF)の資源が豊富にあることだ。
しかも、日本企業はセルロースナノファイバー(CNF)の基礎研究で先行している。
日本製紙<3863>
2016年度中に量産設備を本格的に稼働させる予定の日本製紙はセルロースナノファイバー(CNF)関連銘柄としては本命の一つだ。
ここ半年の株価の推移だが、大きく乱高下している。この株価推移を見ると、来年は、大きく株価上昇が期待できるとみている。
単元株数は100なので、買いやすい銘柄であるといえる。
王子HD<3861>
2013年に三菱化学と共同でセルロースナノファイバー(CNF)の透明連続シートの製造に成功した王子HDは、有機ELガラスなどとして実用化を目指しているところだ。
ここ半年で一番株価が低迷している状態だ。ここら辺を底と見て、買っておくのもいいだろう。
単元株数は1000となっている。
ダイセル<4202>
ダイセルの子会社のダイセルファインケムは物理的処理だけで微細化したセルロースナノファイバー(CNF)を開発して、「セリッリュ」という商品名で販売を行っている。
ここ半年で最も高値を付けている状況だ。単元株数は100なので、買いやすい銘柄である。
その他セルロースナノファイバー(CNF)関連銘柄
上記がセルロースナノファイバー(CNF)関連銘柄として本命だが、そのほかの関連銘柄もいくつかまとめておきたい。
- 星光PMC<4963>
- 中越パルプ工業<3877>
- 阿波製紙<3896>
- 木村化工機<6378>
- 日本甜菜[てんさい]製糖<2108>
- 第一工業製薬<4461>
- 凸版印刷<7911>
- 花王<4452>
まとめ
セルロースナノファイバー(CNF)関連銘柄は、これから伸びてくる銘柄なので、安値のうちに買っておきたいところだ。
現在、国防費がどんどん増えている状況だ。そうなると、防弾チョッキの生産に利用される可能性もなる。防弾チョッキに使われているアラミド繊維に匹敵する高い「強度」がありながら、軽くて安い。
そうなると、今後防弾チョッキや防弾ガラスにも利用が十分考えられる。
そういった面で、今のうちから仕込んでおくのもありだ。
この記事へのコメントはありません。