■■■ 目次 ■■■
はじめに
1章:株を買うまでの流れ
証券会社に口座を開く
自分の口座にお金を振り込む
証券口座を開設する際にお金は必要ありませんが、株取引をするには当然お金が必要です。
そのため、証券口座を開設した後にはお金を振り込んでおきましょう。
これは銀行口座にお金を振り込む時と同じように、銀行や郵便局から振り込むことが可能です。
証券会社や銀行によっては、振込手数料が無料になるところもありますので、よく調べておきましょう。
買う株を選ぶ
今後株価が上昇していくであろう株(銘柄とも言います)を選ばなければなりませんが、初めのうちはどの銘柄の株価が上昇し、どの銘柄の株価が減少するのかが分からないと思います。
そのため、初めはなるべく知名度の高いもので、かつ悪いニュースを聞かない企業の株を選ぶとよいでしょう。
株取引に慣れてきたら、自分で株価を予想し、選んでいくとよいでしょう。
注文を出す
1.成り行き注文
こちらは買いたい銘柄だけを指定し、現在取引が行われている値段で買う方法です。
買いたい銘柄を持っている人が売り注文を出した場合、それを相場価格で取引するという方法で、取引までの時間がかからず、とても簡単な注文方法です。
しかし、あまり取引のない銘柄、需要のない銘柄は、相場が高くなりますので、そこだけは注意して行うようにしましょう。
大半は大型株を買う際に使う方法で、こちらは適正価格で取引されることが殆どなのでご安心ください。
2.指値注文
こちらは買値を自分で設定する注文方法です。
例えば、A社の株を買いたいけど1万円以上出したくない・・・といった際に、株価が1万円以下になったら取引します、といった注文方法となります。
成り行き注文と比べると、売値が買値を下回るのを待たなければなりませんので、取引までに時間がかかることが殆どです。
そのため、いつまで買い注文を出しておくか、期限を指定しなければなりません。
期限を設定しておかないと、当日限りでその注文は取り消されてしまいます。
また、期限を設定し、買い注文を出した後でも、取り引きが成立していなければ、買値の訂正、取消は可能となっておりますのでご安心ください。
もし期限を超えて、注文が取り消されてしまった場合は、もう1度注文をするか、買値を見直す必要があります。
3.単元株制度
単元株制度というのは、株を注文する際、最低何枚買わなければいけないよ、という決まり事です。
例えば1株1万円で売りに出されている銘柄があったとしても、1株だけ買うことができません。
これは銘柄によって変わりますが、大抵は100株か1000株になります。
つまり、1万円だけ持っていても欲しい銘柄が買えるわけではないことを覚えておきましょう。
しかし、証券会社によって1株だけ買える取引を行っているところもあります。
これは株式ミニ投資(ミニ株)といって、単元株未満の株取引できる場合もあります。
こちらは証券会社に取り扱いをしているかどうか確認してみてください。
取引が成立する
約定していた場合は、注文した株があなたのものになります。
もし証券会社をネット証券にしていた場合、証券は発行されませんが、ネット上で確認することが出来ます。
もし約定しなかった場合は、お金は戻ってきますのでご安心ください。
どうしても欲しかった銘柄の取引が成立しなかった場合は、再度買い注文を出して、約定するのを待ちましょう。
2章:ネット証券と総合証券、口座を開くなら?
ネット証券のメリット
ネット証券のメリットは、窓口に足を運ぶ必要がなく、オンラインで完結するネット証券の最大のメリットは、取引を行う上で「移動」という物理的な制約も、また時間的な制約も受けず、時間や場所を問わずに取引できることです。
お近くに証券会社の窓口がない方も、お仕事が忙しくて、ちょっとしたスキマ時間や夜中しか取引ができないという方も安心ですし、スマートフォンやモバイルPCを使えば、外出先でも簡単に取引ができます。
また、店舗の窓口での取引と比較して、証券会社からしてもコストがかからないため、一般的に取引手数料が格安であることも、ネット証券を利用する大きなメリットです。小額の取引で手数料も安ければ初心者の方も安心ですし、一日に何度もトレードしたい方もコストを抑えることができます。
一度の取引手数料の違いが、長い目で見ると大きな差になるものです。
証券会社が提供している情報ツールやトレードツールによって、リアルタイムで多くの情報が確認できるのも、ネット証券の強みです。
最新のニュース配信が受けてマーケットに対する知識を深め、株価の動きを示す複数のチャートを閲覧しながら取引の内容を考えることは、取引の成功率を高めることに役立ちます。
また、株式に限らず、投資において大切なのは「長く続けること」です。
一度に大きく儲からなくても、最終的にはコツコツ続けた人が、資産を増やすことができる。面倒になってしまったり、一度に大きく儲けようとして資金を失ったりすることで、マーケットから退出しなければならなくなってしまうのが、一番もったいないのです。
そのため、時間や場所という制約についても、またコストの面でも、投資家にとってストレスや負担が少なく、長く続けやすいことも、ネット証券のメリットと言えるでしょう。
ネット証券のデメリット
ネット証券を利用することのデメリットを考えると、窓口での取引とは違い、基本的に証券会社の担当者からのアドバイスが受けられない、ということが挙げられます。
これは一長一短で、「不要な営業を受けることもないし、人と会わないほうが気軽でいい」という方も少なくありませんが、専門家と対面してじっくり相談しなければ、どうしても不安だという方もいると思います。
また、オンラインの取引では、パソコンやインターネット回線などのトラブルで取引のタイミングを逃してしまう可能性があり、その点には注意が必要です。
加えて、めったにないことで、リスクというほどのものではありませんが、証券会社のシステムがダウンする可能性もゼロではありません。
近年で増えている、インターネットサービスの各種IDやパスワードの流出など、セキュリティ上のトラブルにも注意しましょう。
多くの方は問題ないと思いますが、インターネットを使ったお金のやり取りに不慣れな方は、オークションサービスを含めたネットショッピングやネットバンキングなどで慣れておくと安心かもしれません。
総じて言えることは、証券会社の担当者もつかず、自分の手元ですべてが完結するネット証券での取引では、必然的に自分の判断による部分が大きくなるということです。
窓口で取引をしても自己責任であることは変わりませんが、パソコンのトラブルを避けるためのメンテナンスや、リスク管理をするための情報収集、また取引限度額のルール決めなど、自分自身できちんと対策を考える必要があります。
総合証券のメリット
ネット証券に対し、総合証券の大きなメリットは、IPOなどの募集物に強いという点です。
特にIPOなどは成績が好調なことなども受けてネット証券でも非常に人気が高まっています。
一方でこうした募集物については専門の引き受け部隊を抱えていたり、そもそも総合証券が、企業のIPOをサポートするという面もあるため、総合証券に部があります。
さらに、ある程度の資産規模や見込みのある顧客には窓口のお姉さんではなく、コンサルティング課などの担当者が付くのが一般的です。
これがメリットかどうかは別として、仲良くなればIPOなどの儲かる可能性が高い商品を優先的に配分してくれたりします。
その一方で「お付き合い」的な取引をする必要があることもあるので、よほどの人でなければあまりメリットではないかもしれません。
総合証券のデメリット
デメリットとして挙げられるのは、やはり手数料の高さでしょう。
最近では手数料は改善の傾向にありますが、1番高いときでネット証券と比べるとおよそ10倍ほどの手数料を取られていた時期もありました。
更に取引するためには限られた時間で窓口に行かなければなりません。
いつでも取引ができるネット証券と比べるとこちらもデメリットとして挙げられるでしょう。
また、担当者は投資のプロではなく、販売のプロとして考えるのが一般的です。
証券会社にもよりますが、担当者にはノルマがあることが殆どで、手数料いくら分取っただとか、販売株数がどれくらいだっただとか、営業ノルマのためにあまり優良ではない銘柄を勧めてくる場合があります。
儲けたい投資家と、売りたい担当者が中々噛み合わないため、大手の総合証券という信頼という点を除けば、デメリットはたくさん存在すると言ってよいでしょう。
まとめ
株式投資を始めたらこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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