株を売買するとき、市場の動向や経済指標などをみたりして株価の値動きを予想しますが、それ以外でもとても重要な判断材料となる指標があります。
特に重要な3つの基準指標についてご案内します。
1株あたりの利益を見る
株を買おうかと思って、その銘柄の株価を見た時に、その株がどの程度高いのか安いのかはその時の数字だけでは判断ができませんよね。
そのようなときに、判断となる基準指標にPER(株価収益率)というのがあります。
これは、「株価が1株当たりの利益の何倍か」ということを表します。
ということで、このPERが低いほど、会社が生み出す利益に対して株価は割安ということになります。
計算式は、
PER=株価(市場で取引される1株の値段)÷1株利益(1株あたりの会社の純利益)
例えば、1株利益が100円だとして、株価が2000円だとすると、PERは20倍になります。
これを言い換えると、この会社に投資したお金の回収までに20年かかるという計算になります。
ですから、PERの数値を見る場合、高ければいいのではなく、低い銘柄のほうが回収率がいいということになりますので、ここは注意してください。
このPERは関連銘柄によって、水準が違います。
会社の財産から見る指標
会社の持っている財産からみる指標をPBR(株価純資産倍率)と言います。
株価を1株当たりの純資産(BPS)で割って求められます。
計算式は
PBR=株価(市場で取引される1株の値段)÷1株純資産(1株あたりの会社の純資産)
これは、仮に会社が解散したときの株主の取り分を示しています。
例えばですが、PBRが1倍なら株価と同じだけの資産を受け取れるということになります。
もし、PBRが一倍未満だと、その会社の株価は底値圏にいるということを示しています。
このPBRが極めて低い場合は、倒産の可能性があるので注意が必要です。
景気の良し悪しで見るべき指標が違うことがあります。
PBRは経済が停滞しているときに重要視される傾向があります。
理由としては、景気が悪いと会社もあまり利益を出しずらいので、倒産リスクのほうが重視されやすいという理由になります。
株主の資本が効果的に使われているかを見る指標
企業の収益率をはかる指標がROE(株主資本利益率)です。
株主の株主資本に対して今どれだけの利益が出ているかを見る指標となっています。
計算式は、
ROE(%)=税引き後の利益(当期純利益)÷株主資本×100
となります。
このパーセンテージが高いと株主の資本をしっかりと活用して利益を上げているということになります。
経営としてうまい経営ができているということになります。
特に機関投資家はこの指標を重要視します。
まとめ
これらの指標以外にもありますが、主に重要なのはこの3つの指標ですので、チェックしておきましょう。
しかし、一つだけみるのではなく、なるべく複合的にみるようにしてください。
ちなみに、この数値は、Yahoo!ファイナンスなどで銘柄を検索するとみることができます。
証券会社のHPなどでも見ることができますので、そちらでチェックしてみてください。
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