有機ELというのは、有機エレクトロルミネッセンスの略で、簡単に言うと、特定の有機物に電圧をかけると、有機物が光る現象のことを指します。難しい説明は省いて、簡単に説明すると、ディスプレイ分野と照明分野で利用される最先端技術です。
例えば、照明の分野で比較するとなんとなくイメージが湧くと思うので、そちらで違いを説明します。照明というと、豆電球と言われる「白熱球」、蛍光灯、LEDというのが今、世の中で利用されているものですよね。
それぞれ、メリットがあります。「白熱球」は蛍光灯に比べると安いですが広範囲を照らすのには向いていません。蛍光灯は、広範囲を明るくするのに、利用されることが多く、事務所などで使われることが多いですよね。
LEDは、寿命がとても長いイメージがあると思います。LEDは少し高価で一番最先端の技術なイメージがあります。
しかし、今現在の最先端技術として利用されているのが、有機ELなのです。これは、たくさんメリットや特徴があるのですが、一番特徴的なのが、非常に薄い構造になっていて、曲がった照明を作ることができるという点です。
まだ、一般層への普及はあまりされていませんが、照明などですでに実用化が実現しています。これが2016年に一般的に利用されるようになり、普及してくることが予想されます。
有機EL関連銘柄が2016年に普及する最大の理由
有機ELはなんとなくですがイメージが持てたと思います。でも、大事なのは、この事業が普及して有機関連銘柄はどうなるの?ということですよね。
2015年11月27日に有機ELが普及する大きなニュースがありました。
LGディスプレイが将来的な有機ELディスプレイ市場の拡大を見据えて総額10兆ウォン(約1兆600億円)を超える巨額の設備投資を行うことが明らかになりました。これによって、AppleがiPhoneへの有機ELディスプレイ採用に舵を切ることがあると見られています。
1兆円ってかなりの数字です。これを投資するわけですからシャープなどの日本家電製品なども利用することが予想されます。
LGディスプレイがここまで高額な投資をした理由は、有機ELディスプレイが発色性や省電力性能、折り曲げ可能な柔軟性などの点で液晶ディスプレイを上回る特長を持っていて、今後、スマートフォンやテレビ用のディスプレイとして大きく需要が拡大すると予想したからです。
この流れは、2016年に大きくなってきて話題になることが予想されます。
有機EL関連銘柄の本命を見てみる
コ二カミノルタ【4902】
コニカミノルタは複合機などのプリンターを販売している銘柄で、世界共通ブランドとして展開している複合機「bizhub」が有名です。
アメリカやヨーロッパ、アジアあど世界中で事業を展開しいて、売上高は1兆117億円もあります。
従業員は41,600人で、1873年創業している歴史の長い銘柄です。
※参照画像:コニカミノルタHP
コニカミノルタが制作している有機ELはこれほどまでに薄く、自由に曲げられる照明やディスプレイです。
コニカミノルタの次世代照明ブランド、「Symfos(シンフォス)」と言います。この照明によって今後、カーテンタイプの照明や、自動車内部の天井などの曲面が照明になるといった、今まででは、考えられないような照明が作られることになります。
それに、水銀などの有害物質も含まないため、 地球にもやさしいクリーンな「あかり」ですので、安全面も万全です。
コ二カミノルタの株価状況
現在の株価は1,317円
売買単位は100
まとめ
有機EL関連銘柄は、来年に一気に注目が集まる銘柄であることが予想できますので、こちらのテーマ株は常にチェックしておきましょう。
「株ビギナー」でも上昇傾向にある銘柄をしっかりと案内して株の初心者でも勝てるように情報配信をしていきたいと思います。
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