値がさ株と値ごろ感という用語は、株式の売買時に「適切なタイミングか」「どの株が水準が高いのか」を知る時に使われる用語だ。この機会に覚えておきたい。
値がさ株
値がさ株(漢字:値嵩株)とは、株価の水準が高い銘柄のことをいう。これを聞くと「株価の水準が高いといえる基準はないのか」という疑問の声が聞こえてきそうだが、実際にはどの程度高ければ値がさ株と呼ばれるのかという、明確な定義はない。その時々の相場全体の水準で変わるのである。ただ、近年1単元の株数が100株や1,000株といった銘柄で、数千円~それ以上の銘柄のことを呼ぶのが一般的である。電気機器や通信、サービスに属する業種で、独自の強みを持つ企業や成長性の高い企業などが該当する。値がさ株に対し、中程度の水準の銘柄を「中位株」、低い水準の銘柄は「低位株」と呼ばれる。また、日経平均株価に関しては構成銘柄の単純平均を元に修正を加えているため、低位株より値がさ株の値動きの影響を受けやすいという特徴もある。
値ごろ感
値ごろ感とは、株株式を売り買いするのにほど良い値段のことをいう。しかし値がさ株と同じように、株価のどの水準で「値ごろ株」というかは、明確な基準は決められていない。これも株式市場によるが、特に投資家の個々の考えによる部分が大きい。しかし同じ種類の他の銘柄との比較や相場の状況、材料の有無やインパクトの高さなどから、値ごろ感の目安となる値段はあるといえる。たとえば、株価が高値から3分の1程度に下げた時、買いが増える場合は、その値はフシ(相場の転換点のこと。チャート分析などによってフシの水準を予測することもある)である理由もあるが、投資家にとっては買うのに程良い、要するに「値ごろ感」から買ったという事ができる。良く値ごろ感になると、買いに走る人もいるのではないだろうか。例えば20万円の株が10万円に下がったら、「買いに入りやすい」と誰もが考える。そして10万円で株を買った後に30万円に上がるかもしれない。しかし、大切なことは「その株の価値」だ。10万円で買った株が、もしかしたら本当の価値が5万円で、30万円に反発せずにさらに5万円に下がってしまう可能性もあるのだ。
まとめ
株の売買時はどのタイミングがいいのか悩む人も多いかもしれない。株価が急落したとしても、また株価が戻る可能性もある。いずれにしても株を購入する時は、その株の本質を見極めるようにしたい。
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