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投資と投機はここが違う
「投資」と似た言葉に「投機」という言葉があります。
「投資」というのは、その企業が成長することを目的に資産を投じて結果として将来的に収益を上げることが出来る資産運用の手段です。
一方「投機」というのは、一般的に、「機会に資産を投じること」という意味で使われている言葉です。
もっと、かみ砕いて言うと、「投資」は企業の将来性に期待して長期保有するために資金を投下することをいいます。
「投機」というのは、株の値上がりや値下がりの差額の上下で利益を上げることを指します。
ですから、短期で売買される、デイトレやスイングトレードなどのことを指す場合が多いです。
投資は善で投機は悪のようなイメージがありますが、それはちょっと違います。
投資と投機はお金の運用方法が違うだけで、どちらがいいとか悪いとかいう話ではありません。
投資と投機のメリット・デメリット
投資と投機はそれぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の資金や投資方法によって使い分けるといいでしょう。
投資 | 投機 | |
ポイント | 企業の成長性 | チャートの動き |
収益性 | インカムゲイン(配当) | キャピタルゲイン(売買益) |
リスクとリターン | ローリスク・ローリターン(ミドル) | ハイリスク・ハイリターン |
必ずしもすべてのケースが当てはまるわけではありませんが、おおむね上記のような傾向にあります。
リスクを取るのが苦手な人からすると、「投資」のほうが、ローリスクなのでいいように感じるかもしれませんが、長期保有する場合は、その分、値下がりの危険性も増えるので注意が必要です。
長く持てば持つほど、何かの事件やきっかけで株価急落というリスクは高まります。
ですから、ある程度の先見性も必要になってくるので、逆にハードルは高いといえるかもしれません。
ただ、投機の場合は、短期で利益を上げるということは、そもそも株価の上下が激しい銘柄を選ぶということになります。
株価の上下が激しいということは、安定していないということですから、いつ業績悪化材料がでてもおかしくないですし、いきなり倒産などということもありえます。
そういう銘柄で売買をするという点で、リスクは高くなるでしょう。
ただ、逆に、短期で売買するわけですから、保有期間が短い分、その可能性は低くなるという面もあります。
ですから、一般的には、投資は安全で投機は危険というイメージがありますが、どちらもやり方しだいによっては危険になるし、安全な売買もできるということです。
まとめ
投資と投機の一般的な考え方はわかっていただけたと思います。
投資として「大企業の銘柄を買ってるから安心だ」などと思っていると足元をすくわれるので注意してください。
旭化成建材の事件などはいい例ですよね。
旭化成は8月は株価が1000円以上ありましたが、マンション傾き事件が起きたことで、今では744円となりました。
26%ほども株価が下落しています。
このようなことはいつでも起こりうることなので、安心はできないわけです。
大事なのは、いつでもリスク管理をしっかりする姿勢ですし、常に学ぶ姿勢が大事だということです。
自分の資金やライフスタイルに合わせて、投資や投機を行っていくのがいいでしょう。
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