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仕手株とは
仕手株とは、多額の資金を持った特定の集団が特定の銘柄に対して大量の買いや売りを入れて、株の取り引きがまるで活発に行われているかのように演出して、一般投資家を誘い込んで、株価の急騰や急落を起きやすくなっている株のことを指す。
大きな特徴は、株価の「急騰・急落」である。このようなプロ集団のことを「仕手集団」や、「仕手筋」などと呼んだりする。
彼らの特徴は、
- 資金が豊富にある
- 投資家の心理を読むことに長けている
- マスコミなどのメディアとの接点があり情報収集している
こんなところだ。
株価の急騰や急落が普通の銘柄よりも起きやすいので、短期で利益を得るチャンスあるが、その反対に損失を出す場合も多くある。多くの場合、仕手株はプロが仕掛けてくるので、株の経験が浅い個人投資家は損をするケースが多い。
このように、投資家から利益を得るために仕掛けている株を「仕手株」と呼ぶ。仕手株の特徴は、業績が悪くて株価もいまいちな銘柄なのに、理由もなくいきなり急騰を始めるところにある。
そのような銘柄を見つけたら「仕手株かも・・・」とちょっと立ち止まってみるといいだろう。
どんな銘柄が仕手株として狙われるのか?
小型株は狙われやすい
小型株というのは発行済み株式数が6,000万株未満の株をいう。(東証基準)小型株でなくても、時価総額(発行済み株式数×株価)が低い銘柄も狙われやすいのが特徴だ。
小型株が狙われる理由は、仕手集団の資金で充分に株価操作が行いやすいからである。
信用取引ができる銘柄は狙われやすい
信用取引とは、自分の資産の約3倍以上の資金を運用できる方法だ。信用取引だと、「空売り」という、持っていない株を売る方法が取れる。空売りができる銘柄だと、空売りの買いもどしに持ち込むことができるのだ。
業績不振の銘柄は狙われやすい
業績がよくない銘柄を選ぶ理由は、信用売りを呼び込みやすくするためである。
一族企業が多い銘柄が狙われやすい
小型株では時価総額が少ないため、仕手株集団の資金量で株価が大きく動く。多少値動きが激しくなっても絶対に売らない大株主がいないと仕手筋は困るのだ。オーナーが安定株主である一族企業は、まず、株を売ることはないので、仕掛けやすいということである。
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