スマートベータETFはインデックス型投信とアクティブ型投信の中間的なイメージだ。インデックス投信のように日経平均株価やTOPIXのような代表的な指数の成長に投資するETFが一般的なETF投資の考え方だ。それに対して銘柄を人為的に選んで指数以上の投資成果を狙うのがアクティブ型投信である。
アクティブ型投信ほど人為的ではないが一定のルールにのっとって銘柄を選ぶことで指数以上の投資リターンを目指すスマートベータ指数を採用したETFがスマートベータETFである。
スマートベータ指数は機関投資家の間で補完運用のツールとして使われることが多いが、個人ならオーソドックスなETFの代わりに選んでもいいだろう。
この分野のETFとしては、配当性向の高い銘柄を集めた指数に連動するETFや値動きが小さくなるように銘柄を選んだ指数に連動するETFなどが上場している。
スマートベータETFは基本的に5年、10年と長期で保有するのが一般的だ。そのため、重要になるのは信託報酬がいかに安いかという点である。
正直、新しい分野なので流動性が乏しい銘柄も多いのでそのへんは出来高を見て流動性があるETFにしよう。みるべくは、信託報酬の安さと流動性だ。ETFは普通の株のように売買もできるので出来高もチェックしておきたい。この記事ではスマートベータETFについてまとめているので、投資判断の参考にしてもらえたらと思う。
■■■ 目次 ■■■
高配当銘柄で構成する指数に連動
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信<1577>
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
最低投資金額 | 20,600円(1株単位) |
信託報酬(税別) | 0.32% |
分配金実績 | 501円 |
利回り | 2.2% |
出来高 | 231株 |
今季予想配当利回りの高い70銘柄で構成されていて、各銘柄に等しい資金を投じる「当金額型指数」に連動している。年4回の分配金となっている。
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)<1698>
運用会社 | 日興アセットマネジメント |
最低投資金額 | 15,730円(10株単位) |
信託報酬(税別) | 0.28% |
分配金実績 | 393円 |
利回り | 2.3% |
出来高 | 480株 |
時価総額や予想配当利回りに着目して選んだ100銘柄(株90、REIT10)を対象とする指数に連動している。年4回分配金となっている。
iシェアーズ 米国高配当株ETF(モーニングスター配当フォーカス)<1589>
運用会社 | ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ |
最低投資金額 | 8,740円(1株単位) |
信託報酬(税別) | 0.12% |
分配金実績 | 249円 |
利回り | 2.7% |
出来高 | 155株 |
財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払う能力のある米国企業、75銘柄で構成される指数に連動している。年4回分配金となっている。
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETF<1478>
運用会社 | ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ |
最低投資金額 | 1,748円(1株単位) |
信託報酬(税別) | 0.19% |
分配金実績 | 15年/10月上場 |
利回り | 実績なし |
出来高 | 173株 |
配当継続性や財務体質について一定の条件を満たす、配当利回りが高い銘柄で構成される指数の連動を目指している。年2回の分配金となっている。
投資戦略に基づく指数に連動
NEST FUNDS R/Nファンダメンタル・インデックス上場投信<1598>
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
最低投資金額 | 14,890円(1株単位) |
信託報酬(税別) | 0.30% |
分配金実績 | 301円 |
利回り | 1.7% |
出来高 | – |
ファンダメンタル指数(売上高、営業キャッシュフロー、配当金)に着目して選んだ投資可能銘柄で構成される指数に連動を目指している。年2回分配金となっている。
iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF<1477>
運用会社 | ブラックロック・ジャパン |
最低投資金額 | 1,585円(1株単位) |
信託報酬(税別) | 0.19% |
分配金実績 | 15年10月上場 |
利回り | 実績なし |
出来高 | 122株 |
価格変動幅を最小化することを目的として銘柄選定や組入比率を調整する指数に連動を目指している。年2回配当となっている。
上場インデックス・ファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ<1399>
運用会社 | 日興アセットマネジメント |
最低投資金額 | 13,900円(10株単位) |
信託報酬(税別) | 0.35% |
分配金実績 | 15年12月上場 |
利回り | 実績なし |
出来高 | 810株 |
利回りが比較的高く、流動性がある銘柄を使って、過去の実績から全体として値動きが小さくなるように組み上げる指数に連動を目指している。年4回配当となっている。
まとめ
出来高を見る際に注意したいのは、最低投資金額の最低購入株数が1株なのか10株なのかということだ。最低10株からしか取引がされなければ、当然出来高の株数は大きくなりやすい。1株に直すと、10分の1の出来高となるので、その辺の誤差には注意しよう。出来高は、積極的に売買が行われていれば高くなる指数だ。売買が行われなければ、売りたい時に売れないという問題が出てくるので、出来高は注意したいところだ。
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