株を始めてみたいと思っている方の多くの方は、様々な悩みを持っているのではないでしょうか。
これから始めてみようと思っている初心者の方は、まずいくら用意したらいいかわからないという方が多いと思います。多くの資金が必要だと思っている方もいれば、少額からも始められることも最近は浸透してきたように思えます。
ですが、今回は資金に応じて株式投資を始めるというよりは、「いくらから始めるのか!」という点についてお伝えしたいと思います。
初めの資金の選び方次第で、今後のあなたが勝てるか勝てないかが決まるといっても過言ではありません。
■■■ 目次 ■■■
初めてなら10万円で十分!その理由とは?
初心者はこの順番で株を始めるのがセオリー
初心者が株式投資を始めるときに大事なのは次の3つの原則です。
1.10万円用意
2.ミニ株ではじめる
3.1年間をめどに運用してみる
まずは10万円準備しましょう。
そして、次にミニ株で始めることです。ミニ株については後ほどご紹介しますが、少額で株が買える制度だと思ってください。
3つ目は、1年間継続して投資を続けることです。
株初心者は必ず損します。損をするのは避けたいことですが、最初は避けられないことです。問題なのはいつ損するかはわからないということです。
損するときは、相場が大きく動くときです。しかし、いつ起こるかはわかりません。
ただ1年間続けた場合、そういう相場を1,2回は経験できます。つまり、損するときが少なくともそのくらいはあるということです。
株初心者の多くの方は、投資資金を一気に使って投資をする傾向にあります。そういった方は損をして初めて、いかに資金を大きく使いすぎていたことがわかります。
ですから、まずは10万円を準備したら、その1/3の3万円を使って投資をしてみましょう。
その際に大事なのは、残った7万円は待機資金としてしっかりと取っておくということです。しっかりと取っておくことで、下がった局面では追加で買い増すことができるからです。
大切なのは利益より、損がどれくらい膨らむか知る事
ですから、大事なのはそのくらい損をする可能性があるかを知っておくことが、儲けることよりも大事です。
相場が暴落したときにはみな「こんなはずじゃなかった」「こんなに損するとは思ってなかった」と言います。
そして、想定以上の損をした場合は、そのまま放置するいわゆる塩漬け状態になるか、それ以上の損が膨らむために損切りするかの2択です。
99%このパターンしかありません。
では、利益を出す投資家はどのような対処をしているのでしょうか。
利益を出す投資家は、損失の管理も徹底し、2パターンに分かれます。
1つ目のパターンはおおきな損失が出る前に逃げ切るか、2つ目は大きな損失が出ても、その後、再び取引できる資金を残しているか、です。
どちらにしても、勝てる人はもしもの場合も想定して対処法を考えているのです。
100万円の資金があったとして、10万円の損であれば、残り90万円であればもう一度チャレンジできるかもしれませが、これが5万円になると厳しいかもしれません。
このような資金の管理が大切ですが、株式投資初心者はこれがほぼできないといっても過言ではありません。
いきなり株に100万以上投資する人は、無免許運転みたいなもの
10万円からスタートするもう一つの理由は、投資のやり方を覚えるためです。
車の運転を覚えるときも教習所に通い運転のやり方を覚えます。なぜなら、運転は命に係わる行為だからです。運転に限らず、会社の仕事や勉強においてもマニュアルや参考書などがあり、上司や先生から教えてもらうと思います。
ところが、こと投資となるとなぜか自己流で、いきなり実践の場に飛び込み人が多いのです。
教習所に通わず、運転するとどうなるでしょうか。参考書もなく受験できるでしょうか。
株式投資における最初の10万円は教習所に通うお金だと思ってください。今後の投資ライフを成功に導くための準備期間だと思ってください。
ところが、証券会社は取引回数が多ければ多いほど、手数料が入るため、投資は簡単ですよ!と進めてくるのです。そうして、やり方を知らない初心者の投資家は損失を出してしまいいわゆる「養分」となってしまうのです。
あなたが損をするということは、逆に儲かっている人もいるということです。
投資の世界はゼロサムゲームです。儲けと損は表裏一体なのです。そんな世界に丸腰で大金を持っていけば格好の標的になります。まさにかもねぎです。
有名な投資家も負けた事がない人はいない
ただ、損が悪いわけではありません。
実際、有名な投資家も大きな損を経験している人が大多数です。投資を始めると様々な投資家にあこがれを持つと思います。書籍などを読み、あんな有名な投資家みたいになりたいとあこがれを持つでしょう。
しかし、それらはすでに投資の世界で勝った後の姿にすぎません。
今の地位を築くまでには多くの失敗を必ず経験しています。始めてからずっと連戦連勝はあり得ないのです。彼らが失敗を経験し、それを乗り越えることができたのは、負けた経験を糧とし、失敗から学んだからです。
つまり、リスクヘッジ、損をした時の対処法を身につけたからです。
スキーでも転び方がわかっているとケガをせずに滑り続けることができるように、投資の世界も同様で損が出た場合の対処法がわかっているからこそ、勝ち続けることができるのです。
少額からできるミニ株についておさえておこう!
では、ここからは少額投資するときにポイントとなるミニ株の制度についてご紹介したいと思います。
ミニ株の制度を使わない場合、10万円では株価が10万円以下の株しか買えず、選択肢が少なくなってしまいます。
本来、株を買うにはいくら必要なの?
株式には「単元」というものがあり、買うための最低金額があります。多くの株は「100株単位」の銘柄が多いのですが、いわゆる株価は1株の価格が表示されています。そのため、例えば1000円の株なら「1000円×100株」で10万円が最低の投資金額となります。中には1株4万円株などもあり、その場合は最低400万円が必要となります。
ミニ株は、単元を無視して株を買うことができる制度です。1000円の株なら、1000円で取引できます。
株式投資というとまとまった金額がないとできないというイメージがあるかもしれませんが、ミニ株が登場した今はそんなことはありません。投資初心者がこれを使わない手はありません。
ネット証券のミニ株のサービスを選ぼう
ミニ株は単元未満で株を買うことができるサービスの総称ですが、ここでは1株から買うことができるサービスをお勧めします。中には10株からしか買えない証券会社もあります。1株から買うことができるネット証券は以下の3社のサービスがあります。
① SBI証券:S株
② マネックス証券:ワン株
③ カブドットコム証券:プチ株
優良銘柄や人気の銘柄は株価がそもそも高いことが多く、10万円の資金では100株は買えない場合が非常に多いです。しかし、1株から買えるミニ株を活用することで非常に選択肢が増やすことができます。
証券会社の比較
それでは先ほどのエ社のサービスを比較してみたいと思います。
証券会社名 | サービス名 | 取引手数料 |
---|---|---|
SBI証券 | S株 | 約定金額×0.500%(税別)/最低限手数料50円 |
マネックス証券 | ワン株 | 約定金額×0.500%/最低手数料48円 |
カブドットコム証券 | プチ株 | 約定金額2万円以下:100円、 その後1万円ごとに67円加算 |
例えば、以下の3つの場合絵お礼に手数料を計算してみましょう。
① 9500円分の株式を買った場合
SBI証券:9500円×0.5%=49円→最低手数料50円
マネックス証券:9500円×0.5%=49円
カブドットコム証券:100円
② 2万円分の株式を買った場合
SBI証券:20000円×0.5%=100円
マネックス証券:20000円×0.5%=100円
カブドットコム証券:100円
③ 4万円分の株式を買った場合
SBI証券:40000円×0.5%=200円
マネックス証券:40000円×0.5%=200円
カブドットコム証券:100円+67円=167円
このことから、2万円以下の取引がメインなら、SBI 証券かマネックス証券がお得で、4万円をこえる取引が多い方は、カブドットコム証券がお得ということになります。
まとめ
10万円を5万円にしてしまう人は、100万円を50万円にしてしまいますし、1000万円を500万円にしてしまいます。反対に、10万円で1万円儲けることができれば、100万円で10万円儲けることができますし、1000万円を1100万円にすることも可能です。
金額が変われど、やっていることは全く同じです。
つまり大事なのは、いくら儲けることができたかよりも、少額でも勝てるかどうかということです。
少額で勝つことができれば、同じことを金額を増やしてやればいいだけです。それがわかるまでは最低金額で取引をするべきです。
スポーツをすればけがをします。自転車に乗れるようになるまでには必ず転びます。どんなことでも失敗はあるものです。しかし、練習すれば失敗の確率を下げることができます。投資において、それがわかるようになるためには、1年間運用してみることなのです。
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