2016年から始まるジュニアNISA(ニーサ)の新しい制度。最近、話題になることが多くなっていますが実際はどのようなものなのでしょうか?普通の、NISA(少額投資非課税制度)とどのように違うのか見ていきましょう。
ジュニアNISAの大きな特徴
ジュニアNISAは一般のNISAと似ているところもありますが、大きく異なる部分も多くあります。
まず、大きな違いは、ジュニアNISAの口座を開設すると、「非課税口座」と「課税口座」の2つが同時に開設されるということです。非課税口座の場合、80万円までの投資枠が毎年5年間与えられます。
この間に投資して得られた売却益は非課税となって課税口座にプールされます。ジュニアNISAは基本的に払い出しが18歳まで不可となっています。(災害時以外)
もし、18歳前に払い出しした場合は、普通に課税されますので、ジュニアNISAの恩恵が全く得られなくなります。ただ、一回課税口座に入った資金を再度非課税口座に戻して取引することは可能になっています。
継続管理勘定で不公平がないように
ジュニアNISAは2023年までという期限付きの非課税制度になっています。そうなると、年齢によって不公平が出てしまいます。
0歳から加入している人は、8歳以降の2023年になった時に、ニーサ制度が終了します。その場合、「継続管理勘定」とで80万円を上限に20歳まで非課税で保有することが可能になっています。
この口座はロールオーバー専用の口座になっています。20歳を過ぎると課税口座に払い出しになります。
NISAとジュニアNISAの違い
NISAとジュニアNISAは似ているようでかなりの違いがあります。
※引用:SBI証券
贈与とセットの考え方
ジュニアNISAはおじいちゃん、おばあちゃんが孫に贈与させることも目的としています。基本的に110万円までの贈与税は非課税となっていますので、ジュニアNISAとセットで考えるのが基本となります。
まとめ
NISAと同じところもありますが、マイナンバーが原則だったり、引き出し制限があったりなど、違いもたくさんあります。子供や孫の進学や就職のための資産形成として利用できるNISAですが、少しわかりにくい部分もあります。お子さん、お孫さんに贈与を考えてる人は、各証券会社で詳しく確認してみるとよいでしょう。
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