「株を始めたいけれど、どの銘柄を買えばいいのかわからない」
「株式投資の事は知っていても、実際の銘柄選びとなると数も多くて迷ってしまう」
これから株を始める方にとっては、どの銘柄を買えばいいのか悩ましいところだと思います。
銘柄選びに失敗してしまうと、とんでもない損失を抱えることにもなりかねません。
そこで、ここでは初心者むけに正しい株の選び方をわかりやすくやさしく解説していきます!!
■■■ 目次 ■■■
銘柄と株式市場の種類
銘柄を選ぶにあたり、株取引の種類や株式市場の種類を理解することもとても重要です。
順番に解説していきましょう。
証券取引所と株式市場について
そもそも、「株式市場」について正しく理解できていますか?
新聞やニュースなどでは毎日のように出てくるワードですが、株初心者の方は正しく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
私たちが証券会社で買うことができる株は、「証券取引所」に上場している企業の株です。
「上場」とは、証券取引所が定めた基準をクリアした会社の株を、その証券取引所が取り仕切り売買できるようになることです。
上場した株式会社はより多くの投資家から会社の資金を集めることができ、知名度と信頼度は格段にアップします。
この証券取引所には、「株を買いたい人」と「株を売りたい人」が集まって「市場」を形成します。
この形成された市場全体を総称して「株式市場」と呼んでいます。
国内株と海外株
つぎに株取引の種類について説明していきます。
株取引の種類には、日本企業の株を売買する国内株取引と、外国企業の株式を売買する海外株取引があります。
株投資初心者の方は特に、自分の知らないものには投資しないのが鉄則です。
その点から、やはり始めやすいのは国内株取引でしょう。
一方、海外株取引は、世界中の国々で話題の急成長企業に投資することができます。
しかし、国内株に比べて情報が集めにくく、売買手数料も高いケースが多いです。
さらに、外国通貨に転換するため為替手数料などもコストに含まれてしまいます。
そういった手間やコストを考えても、初めて株式投資に挑戦する人には、国内株取引がよいかもしれません。
株式市場の種類
上場できる証券取引所は東京、名古屋、福岡、札幌の全国4カ所にあります。
名古屋、福岡、札幌の地方証券所には、地域密着型の企業や、東京証券取引所(略称:東証)に上場するステップアップとしている企業などが上場しています。
流動性が高いのは圧倒的に東証です。
流動性が高いということは、売買資金が多く活発に取引がされているということなので、売買したい株を売買したいタイミングで取引でき、かつ値動きが比較的ゆるやかということになります。
したがって、株初心者の方は東証で取引されている企業の株を選ぶことをベストでしょう。
その東証は、国内で最も規模が大きい証券取引所で、ニューヨークやロンドンと並ぶ世界三大証券市場の一つでもあり、国内だけでなく世界の経済活動を支えているともいえる証券取引所です。
東証では、4つの株式市場を開設しており、それぞれ上場している企業に特徴を持っています。
株式市場の種類 | 特徴 |
東証第1部 | 国内外を代表する知名度や社会的信用度が高い大企業・中堅企業が上場する日本の中心的な株式市場です。流動性が高く値動きが比較的安定していて、ローリスクローリターンな市場といえます。 |
東証第2部 | 東証1部上場企業よりも知名度が劣る中堅企業、日本の屋台骨を支えるような老舗企業などが上場しています。東証1部より株の取引数は少なく値動きが荒い傾向があります。東証1部へのステップアップとして上場している企業も多く、東証1部に上場したとたん高騰する可能性もあります。 |
マザーズ | 東証1部・2部に比べ上場の基準が低く、ステップアップを視野に入れたベンチャー企業が多く上場しています。流動性が少ないことから値動きは荒く、急成長することを期待されている企業が多いため他の市場より高く買われています。そのため、ハイリスクハイリターンな市場と言えます。 |
JASDAQ | 信頼性、革新性、地域・国際性というそれぞれのコンセプトを掲げるステージに別れた市場で、今後成長していく新興企業が多く上場しています。ステージによっては東証2部と同レベルの流動性の高さはありますが、やはりハイリスクハイリターンな傾向が高い市場です。 |
株を選ぶときのポイント
株を選ぶ際の大切なポイントを説明します。
株の正しい選び方を知れば、どういう風に株を買えばいいか分かるので悩まなくて済みます。
しっかり基本を押さえて、自信を持って株が買えるようにしましょう。
自分に合った利益の出し方を考えよう
株で利益を上げるには3つの方法があります。
ご自分の性格や生活リズムにあった無理のない方法を選ぶようにしましょう。
【方法1】差益で利益を積むキャピタルゲイン
株で利益を出す方法の1つ目は、差益で利益を積むキャピタルゲインです。
キャピタルゲインは現在出ている利益を確定させることによって得ることの出来る実現損益になります。
キャピタルゲインは株式投資の最大のメリットです。
損益は確定させないと実現しません。
時間や日単位の短期取引、週や月単位の長期取引ができます。
【方法2】利益を配当金で得るインカムゲイン
株で利益を出す方法の2つ目は、利益を配当金で得るインカムゲインです。
配当は株を持っているとその対価として受け取れるものになります。
権利確定日といわれる日(一般的には3月)に株式を保有していれば、配当を得ることが出来ます。
【方法3】株主優待狙いで利益を得る
株で利益を出す方法の3つ目は、株主優待狙いで利益を得る方法です。
いろいろな特典を受け取ることが出来るのが株主優待です。
自分が分かる分野の株を買おう
現在、日本の証券取引所に上場している企業は約3600社(2018年2月現在)。
東証一部に限っても2000社を超える企業が上場しています。
初心者の方が、ここから値上がりしそうな株を見つけるのは至難の業です。
それに、ネットなどでちょっと情報収集をすると、すぐに有望銘柄や推奨銘柄などが見つかります。
身の回りの情報が溢れすぎている今だからこそ、誰もがどれを買ったらいいか分からなくなってしまうのです。
そこで最初に考えなければいけないのは、自分で分かるものかどうかという点です。
知っている商品やサービスを扱う企業なら、日常のちょっとした気付きから思わぬ成長株を見付けることもあります。
「最近、新商品見ないな」とか「新規会員の募集をしてたけど流行ってるのかな?」といった感覚的にでも企業の勢いや状況を知ることができるのです。
美味しい話に振り回されない
経済誌などの特集で、よく株主優待特集・高配当特集などが組まれていますが、雑誌の特集で紹介されていたからと言って、必ず値上がりが期待できたりするわけではありません。
また、東証マザーズや東証2部などに上場していて最終的には東証1部に上場するのを目標としている企業が株主を集めるために株主優待を実施しているケースもあります。
もし、一定の株主数が集められて東証1部に指定替えをしたら、企業の中には株主優待を改悪ないし廃止してしまうところもあります。
優待は義務ではないので、企業側の都合で内容が変わってしまうことも往々にしてあるのです。
それゆえ、ただ株主優待が魅力的だからと株を購入してしまうと、後から辛い思いをしてしまう可能性があります。
失敗しない株の選び方
株式投資に立ちはだかるのは、自己判断を鈍らせるものです。
耳障りの良い「株主優待」や「高配当銘柄」と行った言葉や一見すると説得力のある他人の意見だったりします。
それらの誘惑から逃れるためには、正しい株の選び方を身につけるしかありません。
ただし、正しい株の選び方に近道はありません。
少しずつ勉強していくしかありませんが、一度しっかり身につければ、日常からのヒントをより敏感に感じ取ることができたり、自分の売買の判断に自信が持てるようになります。
割安銘柄を見つける
株式投資で勝つためには、「株が安い時に買って、高くなったら売る」というのが鉄則です。
それを実現するためには、株が安い時をしっかり見極めることです。
では、株価が安い時とはどういう時でしょうか。
まず、株式投資の基本として、企業の価値=株価ということになります。
本来であれば、企業の価値は適正に判断されなければいけません。
しかし、世界的な情勢や業界内での同業他社との関係など様々な要因によって株価は変動します。
言い換えれば、そうした要因が関係する中で、本来もっと価値があるはずの企業を見つけることができれば、高くなるまで待つ投資ができるということです。
それを数値で確認できる指標がPBRです。
HPやIRセミナーを利用する
企業の業績をきちんと知ることで、今の時点で企業がどのように評価されているかを知る指標の一つとなります。
業績が良いのに株価が安いとなれば、購入候補になります。
もちろん、企業の価値に対して株価が高い企業もあるので、注意が必要です。
業績が良いということは、企業に入ってくる売上などがあるわけですから、すぐに倒産することもないだろうという安心感にもつながります。
企業の状況を知るには、実際に店舗に行くことやサービスを利用するといったことも挙げられます。
しかし、なかなか全てのサービスを利用することはできません。
そういう時は、企業のHPやIRセミナーなどに出かけてみると良いでしょう。
会社四季報を活用する
会社四季報とは、現在上場している企業全てのデータブックです。
業界担当者による取材で現在の業績がデータとして掲載されています。
今後の予想なども載っているので投資の参考になります。
会社四季報の、誌面は大きく12項目に分かれています。
PBRは⑫項目で確認できます。
①業種
②社名・事業内容・本社住所・仕入先・販売先
③業績記事・材料記事
④業績数字
⑤配当
⑥全号比矢印・会社比マーク
⑦株主
⑧役員・連結会社
⑨財務
⑩資本異動・株価・時価総額順位・比較会社
⑪株価チャート
⑫株価指標
yahooファイナンスを活用する
yahooファイナンスでは、企業の株価だけでなく業績や企業の動向など、大変有意義な情報を確認することができます。
おすすめの証券会社
なにはともあれ株式投資をするなら証券会社に口座を開かなければ始まりません。
さまざまな証券会社がありますが、おすすめをいくつかピックアップしてみました。
まだ実取引をする予定はないという方も口座を開設するだけならもちろん無料!
トレードツールや株に関する情報が豊富にそろっているので、とりあえず口座開設をしてみて勉強するのもおすすめです。
おすすめ証券会社 | おすすめポイント |
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まとめ
正直なところ、株式投資は知識がなくとも始められます。
何の知識もなく利益を上げている人もいますし、他方ものすごく勉強しているのに利益が積み上がらない人もいます。
そこが株式投資のハイリスク・ハイリターンの本質ですし、魅力でもあります。
全ては自己責任の世界なので、最終的な判断は自分でできるよう、株選びもしましょう。
株を購入してしまうと、どうしても「なぜ、その株を買ったのか?」が曖昧にありがちなので、記録に残しておくと、後で後悔することも少なくなります。
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