はじめに
近年、短期的に利益の出せる投資法として注目を浴びているデイトレード。
確かに非常に短いスパンでの利益の見込める投資方法ではありますが、決して勝率の高いわけでも、誰でもできる投資法というわけでもありません。
そんなデイトレードですが、何故これほどまでに注目を浴びているのでしょうか。
そもそもデイトレードとは何か、どうしたら勝てるのか、何故儲からないのか、そういった視点から今回は解説をしていきたいと思います。
少々長くはなりますが、デイトレードで利益を出したい方、デイトレードを始めようと考えている方、デイトレードが儲からないで困っている方はぜひ一読いただきたい内容になっておりますので、お付き合いいただけると幸いです。
1章:デイトレは儲からない?
デイトレは非常に時間効率に特化した株式投資方法です。
しかし、ここで安定した利益を出し続けるのは決して容易ではありません。
デイトレードの説明から儲からない理由まで解説を進めていこうと思います。
1-1デイトレと他の株式投資の違い
デイトレードとは「一日の取引時間の中で何度も株の売買を繰り返して売却差額で利益を出す」運用の方法です。
値動きの小さい銘柄だとなかなか売買のタイミングが来ないため、株価が安定している銘柄ではなく、株価の変動が大きい銘柄を狙って購入するのもデイトレードの特徴です。
株式投資とは、基本的に中長期的な期間での利益を出す投資方法です。
それは、株式投資は差額での利益だけではなく、配当金や株主優待等での利益も見込んでの購入・運用ができるからです。
しかし、デイトレードはそういったところでの利益を全く加味せず、その日一日で損益を確定させる手法です。
つまり、取引時間内は一日中取引できる状態にある必要があります。
そのため、会社勤めの方や、日中作業をする方はデイトレードを始めること自体難しいといえるでしょう。
勿論そのハードルを越える事さえできればPCさえ準備することで始めることはできると思われますが、それでも簡単なものではなく、情報を仕入れ続け、常に勉強し続ける必要があるため、何もわからない株式投資の初心者が始めたところで儲からないのは目に見えているといっても過言ではないかもしれません。
1-2デイトレのメリット
さて、そんなデイトレードですが、勿論他の中長期的な期間での投資にはないメリットがあります。
まずは、一日で株式の取引を完結させる投資法のため、成果がすぐに出ますし、株価全体がおおきな動きを見せない時期でも、短期的な値動きによって利益を上げる事が可能なのです。
ほかにも、一日で完結させるため、取引時間外での外的要因(災害やニュース)等の影響を受けず、翌日取引開始時間には株価が下落していて損失を被る。といったことがないのも他の投資法にはない非常に大きなメリットであると言えます。
1-3デイトレのデメリット
デイトレードのデメリットはメリットと表裏一体なものが多いです。
まず一つは、短期間で大きな利益を出せる投資法であるがゆえに「短期間で大きな損失を出してしまう可能性がある」ということです。
デイトレードの性質上、値動きの大きい銘柄を狙って投資をしていきます。
しかし、そのため、株価が下落を続ける可能性も値上がりする可能性と同様に存在します。
なので、安定感のある投資法、とはいえないのです。
さらに、取引時間外のニュースに株価の影響を受けない、ということは逆に言うと、株を翌日に持ち越していれば得られたはずの値上がり分の利益が出ないのです。
これもメリットと表裏一体のデメリットといえるものになりますね。
さらに、一日で売買を繰り返すため、売買にかかる手数料も通常の取引では出ないような料金がかかります。
そのため、最低でもその手数料分は上回る売却益を出さなければ、その時点で赤字になってしまうのです。
また、最大のデメリットは、先述した通り、一日中PCに張り付いてチャートや株化の変動を確認しつづける必要があるというところです。
これは日中会社勤めをしている方であればまず不可能です。
このハードルを越えられる人でなければデイトレードを始める事すら叶わないのです。
1-4デイトレって儲かるってきいたのに
デイトレードは、短期間で利益を確定させる取引方法であるため、一か月単位での利益で見てもほかの株取引では出せないような利益を出すことは可能です。
しかし、その利益は失敗と肉薄した利益でもあります。
例えば平日の毎日デイトレードに挑んだとして毎日3万円の利益を出すことが出来れば、毎月の利益は50万円を超えるものになります。
しかし、毎日3万円ずつ損失を出し続けた場合、たった1ヶ月で50万円以上の損失を出してしまいます。
これは極論にはなりますが、実際起こりうる事案であるのです。
結論から言うのであれば、儲けることはできますし、短期間で大きな利益を出すことも可能です。
しかし、それは簡単なものではなく、時間と資金、十分な情報収集能力と知識に裏打ちされて初めて生まれる利益なのです。
これを理解したうえで臨まなければ儲からないどころか大失敗してしまう可能性もある取引方法なのです。
インターネットの様々なサイトや書籍などにはデイトレでの成功例が非常に多く見られます・
それを見た投資家が「デイトレは儲かる」という印象を受けるのは想像に容易いです。
しかし、特定の投資家が大きな利益を上げたからといってその手法が儲かる方法なのかどうかはまた別の話なのです。
明確な統計数字が出ていない以上、デイトレは儲かるのか儲からないのかについて、一律に回答を出すことはできないのです。
2章:株のデイトレで儲けられない人の原因
株のデイトレードで儲けられない、そこには何かしらの原因が絶対に存在しています。
その原因を理解すれば、失敗する可能性を着実に下げる事が可能です。
では一体株のデイトレで儲からない理由とは何なのでしょうか。
ここではそういったところの解説を進めていきたいと思います。
2-1デイトレ株で儲けるために必要なもの
デイトレードに必要なものは多くありませんが、そのどれもが必要不可欠なものになります。
たとえば「時間」です。
先述しましたが取引している間は常にPCに向き合っている必要があります。
そのためか最近はデイトレードを始める主婦が非常に増えています。
これは非常に合理的ともいえることで、確かに日中常に家にいる主婦であればデイトレードをするのに必要な時間の捻出は会社勤めの方に比べれば非常に容易といえるでしょう。
しかし、この主婦に子供がいた場合。
どうしても子供の世話をする必要がある瞬間が出てくると思います。
そこでPCから離れた瞬間に所持している株が値上がりして、PCの前に戻ってきたときには既に手遅れ。などということも想像に容易いのです。
他にも、必要なものでいうならばPCが挙げられます。
確かにデイトレードはPC一台あれば一応は始める事が可能です。
しかし、そのPCがある程度古いもので、株の取り引きしている最中にフリーズしてしまった場合、これはどうにもならない状況に立たされてしまいます。
そのため、最低でも快適に動作するPCが必要になります。
そのPCも一台より二台、二台より三台と、増えれば増えるほど各PCで見られる情報は多くなり有利になっていくと言えます。
こういった失敗する可能性のある要因を一つ一つなくしていく必要があることはご理解いただけたかと思います。
デイトレードのできる環境を作ることはそこまで難しくないかもしれません。
しかし、それだけでは儲からないどころか損失を生んでしまう可能性すらあることを把握することが必要になるのです。
2-2証券会社の選び方
デイトレードをやる上で証券会社の選択は非常に大きな影響を出すのです。
それは、デイトレードは売買回数が多くなるため、手数料が安いという要素が利益を出すために重要になるのです。
証券会社の売買手数料は1日定額制のプランを導入している場合が多いです。
その中でも一日の取引金額によってその価格は大きく変わります。
このため、一概にどの証券会社がデイトレードに向いている。と断言することはできません。
自分の投資方法や資金と相談して自分で見て比較して決める必要があるのです。
そして、その決定が利益に直結するのです。
2-3デイトレでなければならない理由はあるのか
これも先述しましたが、株式投資とは基本的に中長期的な運用をする投資です。
その中でもデイトレードは非常に異質な株式投資法といえます。
そんな投資法です、デイトレードでなければいけない理由とは一体あるのでしょうか。
デイトレードとは違うのですが、株式投資の中でも短期的な取引方法があります。
それが「スイングトレード」という手法です。
“スイングトレード”
スイングトレードは一日で完結させる取引をするのではなく、数日から一週間程度株を所持し、その間で売買することで利益を出す取引方法です。
このスイングトレードにはデイトレードと通常の株取引の利点を兼ね合わせています。
まず、スイングトレードは数日間株を保有するため、取引時間外に起きた外的要因の影響を受けます。
これはメリットにもデメリットにもなりえますが、確かにデイトレードにはない利点といえます。
さらに、株をデイトレードよりは長く所持するため、一日中株価を確認し続ける必要がありません。これは大きなメリットといえます。
これにより、日中は会社で務めている投資家でもある程度時間の融通が付くスイングトレードは可能であると考えられます。
他のメリットはデイトレードと同じで、短期の取引のため、株価が安定して推移しているときでも、ある程度まとまった利益を出しやすいと考えられます。
しかし、勿論これにもデメリットが存在します。
まずは、株を当日売り切るわけではないため、デイトレードほどではないにしろ、常に所持している銘柄の情報は仕入れ続ける必要があります。
これにより、デイトレードとは違った形で時間と労力を割く必要があるのです。
また、デイトレードと同じように、短期で大きい利益を出すために、値動きの幅が大きい銘柄を狙う必要性があります。
これにより、利益が出る際は大きいものになりますが、逆に大きな損失が出る可能性も同じように出てくるのです。
このことからも、デイトレードほどでは無いにしろ、日中もある程度根動きを確認し続けられる人の方が有利といえるでしょう。
逆にそれが出来ないと、短期的な投資方法では儲からないと断言できます。
“中長期的な投資”
繰り返しになりますが、株とは本来中長期的な運用を見込んだ投資法です。
それは、配当金や株主優待等の制度からもお分かりいただけるかと思います。
そしてその制度が短期間で見た投資方法にはないメリットです。
配当金や株主優待で利益を出せるところをデイトレーダーはそこを無視して売買することで短期間での大きな利益を狙います。
そのため通常の株式投資では出せない速度での損益を出せるのがデイトレードの長所ですが、
通常の投資のメリットはそういったところからの利益を見込んだ上で売買する事で利益も出せるというところにあるのです。
通常の株式投資であれば、一度買った株が値上がりすることを信じて待つのみになるので、短期投資のようにあわただしくなく、会社勤めの方でも十分できる投資方法なのです。
2-4株は負けるもの
株は、デイトレードに限らず、成功者と全く同じ手法を真似したところで同じ結果にはまずなりません。
大きく勝つ人もいれば大きく負ける人も出てきます。
また、大きく勝つことが出来たとしても、その後勝ち続けられるかどうかは全く別の話になるのです。
株の値動きはケースバイケースなうえ、突発的な外的要因も加味して動きます。
つまり、何が言いたいかというと、目先の勝ったか負けたかだけで考えているうちは安定して利益を出すことが出来ず、儲からないままなのです。
株式を売買して利益を出す場合、損失を大きくしないため、買値よりも安い金額で売るケースもあります。
その一瞬の損失を怖がっていると最終的に傷が広がる可能性も出てきてしまいます。
そういった損失と利益を売買することで繰り返し出し、最終的に利益の方が勝っていた場合、初めて利益を出すことが出来るのです。
これはどの投資家も同じことを繰り返しています。
なぜならば、上がり続ける株は存在せず、上がり続ける株だけを買い続けられる投資家は存在しないからです。
そういったことから「株は負けて当たり前」ということを理解しないことには株式投資で利益を上げることは不可能なのです。
運用においてリスクを背負わず利益だけを生む、といったことは不可能です。
デイトレードに限らず、どのような投資でも何らかのリスクが存在しています。
そのリスクも背負わずにただ儲けたい。といった考えは捨てましょう。
3章:デイトレ株で儲けられない方へ
ここまでの説明を理解しただけではデイトレードで利益を上げるのは難しいと思います。
では、これ以上何を理解すれば利益に直結するのか。
ここからは今までの説明を踏まえて、さらに失敗しないための方法を提示していきたいと思います。
3-1まずは勉強、情報は命
デイトレードに限らず、株式投資をする場合、常に勉強し続け、市場や企業の情報を仕入れ続ける必要があります。
そしてそれ以上に学び理解する必要があるのは、リスクと、それを超えた先の利益の存在です。
お金を減らさないことを考えるのであれば銀行に預金すれば済むことです。
しかし、その資金を運用することで資金を増やしたい、と考えたのであれば、リスクマネジメントを学ばなければ資金は減り続けてしまうのです。
学ばなければ利益は生めない。とは言いましたが、無理をして専門的な金融理論やマクロ経済についての本を読みすべて理解する必要はありません。
そういった勉強ではなく、新聞やテレビ等、身の回りにある様々なメディアから十分必要な情報は仕入れることが出来ます。
たとえば新聞、特に経済新聞であれば1面にその日の株価を動かす要因になりうる情報が書かれています。
それは上場情報であったり、海外の情報であったりします。
この情報を知っているのと知らないのとではその日一日だけで考えても、利益を生めるか、損失を避けられるか。そういったところに関わってくるのです。
知っているのと知らないのとでは利益を出せるかどうかは大きく変わってくる情報は多々そんざいするのです。
また、他にもテレビであっても同様の情報は仕入れられます。
しかも新聞と違い、常に最新の情報を発信しているため、株価に直結する情報を早い段階で仕入れる事が可能です。
同様の事はインターネットでも言えます。
ネットニュースはその都度最速で更新されていくため、株価に影響を与える情報を最速で仕入れることも可能です。
そういった生きた情報は絶対に身を助けます。
常に最新の情報を仕入れる手段を持っておきましょう。
3-2デイトレード失敗談
失敗から学ぶことは多いです。
それは自分の失敗だけではなく、過去の投資家の失敗からも学べるところは多くあります。
ここではそんな過去の失敗談から学び、同じ失敗をしないための考察をしていきたいと思います。
“ケース1”
「デイトレ・スイングで失敗する人の特徴は?」
引用元:Yahoo知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1354429603
『下記内容の中で特に多い理由は何だと思いますか?またその他特徴があれば教えて下さい。下記の内容は始めた当初の自分の失敗談です。
①、損きりしない。損きりが遅い。
デイ・スイングで損きりできない人は確実に儲ける事ができない。それに最低限の損切りができないと何れ大損する。利小損大になりやすい。結果的に元種辺りでうろつくか元種割れする。
②、自分の買値を基準に物事を考え柔軟性がない。
当初は上がると思いインしたのに予想に反して下落。そこで予想に反した際の決断できずに損きりできない又は遅い。最悪のパターンは自分を正当化する為につの間にか視点が中長期になり自分を納得させる。何れ買値に戻るなど。
③、②と被るが予想に反し下落した際に損きりしないでナンピンする癖がある。
日々変化する相場に柔軟に対応できない上に全てを自分の買値を基準にして考える傾向がある。そんな手方も何もない人に好結果は生まれない。又は運だけで助かる可能性はあるが結局は何れ同じことを繰り返し今度は大損する。
④、これは上記内容の全てに当てはまるが、損きりした後に買値を上回り後悔・・・。もう少し我慢すれば・・・と繰り返し言い、全く自分の取引を反省する事をしない。
これは②、③と同じで当初の予想が外れ損切れない事が結果的に、苦しい状況に陥り最後に損きりしている訳で全て自分の読みやインした際の甘えが原因なのに、もう少し・・・我慢すれば・・・と言い訳ばかりする。』(原文ママ)
とあります。
この方は冷静に自分のできなかったところを分析し、そのうえで改善点を探しています。
その中でさらに自分の欠点と世間で多く起きている失敗とをすり合わせようとする質問です。
この人の質問の時点で既に参考になる点は多くあります。
それは損切のタイミングであったり、柔軟な対応ができなかったりと、前述した注意点に共通する部分があることが理解いただけると思います。
そしてこの質問に対する回答にはこのようなものがありました。
- 1、トレード記録をつけて取引した銘柄のチャートをファイルして分析することをしない。
2、独自のトレード戦略がない(入門書に書いてるような基本的なチャートの知識だけで勝てると思ってる)
3、損切りを逆指値で管理しない
4、自分の負けパターンの特徴を分析しない、初心者は同じ様なタイミングで仕掛けて何度も負ける。利益を積み上げるために一番大切なのは戦略かなと思います。損切りは「防御」で戦略は「攻撃」です。
防御も重要ですがそれだけでは勝てません。高い勝率の攻撃手段がないと確実に市場から敗退することになります。デイトレの場合、日中チャートの動きの特徴を発見した人だけが、勝ち組とレーダーになれます。ほとんどの人は特徴に気づけないで負け続け、心が折れてしまって退場するのではないでしょうか。』(原文ママ)
とあります。
先程の質問四項目に対して非常に分かりやすく的確な回答を出しています。
最後の日中チャートの動きの特徴を発見できた人だけが勝ち組になれるというところだけ、少し説得力に欠けますが、それでも言っていることは間違っていません。
自分は正しい選択をしているという意識があるのであれば、自ずと結果はついてくるということです。
しかし、の選択をするまでに得た自分の経験や、知識、情報等を精査したうえで出した結論でなければ、その意識はただの過信になりかねないのです。
こういった過去の事例一つとっても非常に参考になる部分は多くあるのです。
デイトレードで実際に勝つためには
デイトレードで儲けられない原因は前述させて頂きましたが、では実際に儲からない状況から脱して、デイトレードで儲けを出すためには一体どのように投資をしていけば良いのでしょうか?
こちらではデイトレードで実際に利益を出せるようになるために必要な物事をご説明させて頂きます。
デイトレードに必要な環境
デイトレードに必要な物として、最低限の環境が挙げられます。そしてここでいう環境とは、生活リズムは勿論、例えばPCの環境であったり、家族であったりと様々な要因が挙げられます。では実際にどういった要因が作用し、必要になるのか解説していきたいと思います。
・生活リズム
これは言わずもがなではありますが、生活リズムが一般的なサラリーマンの朝起きて日中は会社で働き、夜に帰ってくるような生活をしている方はデイトレードに向いているとは到底言えないでしょう。
デイトレードはその特性上、一日にすべての取引を完結させる投資手法となっております。そのため、基本的には一日中株価を見続け、売るべき・買うべきタイミングを逃さぬように注目している必要があります。
さらに日本の取引所の取引可能な時間は朝の9時から昼の3時までが基本的な取引時間になっているため、この時間株の価格帯を確認し続けるというのは、一般的なサラリーマンのような働き方をしている場合には向いているとは言えないでしょう。
そのため、デイトレードで儲けを出すためには、この午前9時から午後3時までの間を株式投資のために使える人でなければならないのです。
・家族
前述した通り、日中の時間を株式投資に使えるという前提条件があることはご理解いただけたかと思います。では実際にこの時間を株式投資に使える人というのは専業トレーダー以外で存在するのでしょうか?
結果から申し上げますと、確かにいます。そして、近年増えているのが「主婦兼デイトレーダー」という方々です。
確かに主婦の方であれば、日中の家事を行う時間を調整することで取引時間中を株式投資に充てることは可能であるため、確かに向いている方々であると言えるかもしれません。
ですが、当然主婦であればだれでも始められるわけではございません。もちろん株の知識などが必要であることなどは言うまでもありませんが、環境的な要因で上げるのであれば、やはり家族の存在があるかと思います。
例えば赤ちゃんがいる家庭であれば勿論お世話をする時間というのは確保する必要があり、尚且つ株式市場よりも自分の子供に目をやる時間を増やす必要があると言えるでしょう。
また、子供が赤ちゃんほど小さくなくても、保育園や幼稚園に入る前の子供であれば尚更目をかけるタイミングが出てくると思われます。
であるため、例えば主婦とひとくくりに言ったとしても、子供がまだいない家庭か、子供が学校に行っている時間家に一人になる主婦の方でなければデイトレードを行うのは非常に困難であると言えるでしょう。
上記にあげたものも勿論一例ではあります。ですがデイトレードが出来る人というのは限られた人たちであるということがご理解いただけたかと思います。
メンタルを鍛える
デイトレードで必要になってくるものとして、ある程度潤沢な資金であるのは間違いないですが、前述した環境以外にも必要な物は多く存在します。そのうちの一つが「強いメンタル」です。
利益を出す方法を探すはずであるのに急に精神論か、と思われる方もいらっしゃるかとおもいますが、実はこれは非常に重要な要素であります。
デイトレードはその投資手法から、一日に多くのトレードを行い、それを一か月・一年単位で繰り返していきます。
そのため、一日のトレードを終えたときに損失が確定しているケースというのは、他の投資方法の比にならない程多く出てくるでしょう。その時に一か月単位で差し引き利益を出すことを考えられるか・一年間で利益を出すことを考えられるか・数年単位で利益を出すことを考えるかということが重要になり、尚且つ、その為に今日の負けを認められるかということも必要になってきます。
時には一日で途方もない金額の損失を出す日もあるかもしれません。ですが、その負けを他の日に捲り切れるのか。そういったところに目を向けてデイトレードを続けられるかということが勝つために、続けるために非常に必要になってくるのです。
例えば損切をしなければならないタイミングというものは通常の投資法よりも多く出てくるでしょう。損切とはつまり損失を大きくしないため損失を確定させる作業になります。ですので、精神的な負担というものはおそらく日に日に大きくなっていくでしょう。
そういった精神への負担に負けないだけの強靭なメンタルはデイトレードに必要な要素であると言えるでしょう。
必要な知識をつける
この記事を通して重々お伝えさせて頂いておりますが、デイトレードを行うにあたり何よりも必要なのは、株に対して十二分な知識と情報を仕入れ続けることです。
デイトレードの大きな利点として、取引時間外の株価に関するマイナス要素の影響を受けないという点があります。
しかし、取引時間内であれば株価に悪影響を与える事象が発生した際、いち早く行動をとることで被害を最小限に抑えることが出来るでしょう。
そのためにも、取引時間中は常に企業の情報や日本の情勢、さらには世界情勢にまでアンテナを張り、常に最新の情報を仕入れ続ける必要があります。
さらにそういった変動し続ける情報のみならず、株式投資に関してもこれ以上ないほどに多くの情報を学び、勉強する必要があるのです。そのためにはデイトレードを始める前にこれ以上ないほどの株式投資に関する勉強をし、どのようなタイミングでも一日の間に利益を確定させられる選択肢を増やし続ける必要があると言えます。
勉強し、常に最新の情報を仕入れる必要というのはデイトレードのみならず、中長期の株式投資であっても重要になってはきますが、それでも中長期投資よりもはるかにトレード回数の増えるデイトレードであれば、こういった情報を仕入れる必要性というものは他の投資よりもはるかに大きいと言えるでしょう。
自分の中でルールを設定する
これらの要素を乗り越えて尚且つ利益を出すためには、自分の中でルールを作るというのも一つの手段です。特に先述したメンタルを保つという意味でこの方法は非常に有用であると考えられます。
ひとのメンタルの強度は人それぞれ全く違います。それはトレードの数をこなしてどうにかなるものであるとも考えづらいです。ではどうしたら良いのでしょうか?
重要なのは自分のメンタルの限界を知り、そのラインを超えないところでトレードをし続けるという所が重要なのです。
これを突き詰めると、デイトレードという手法でありながら、トレード自体を淡々とこなすことが可能になります。
一日一日で見てみると損失の方が利益より大きくなってしまい、儲けられない日というものも出てくるとは思います。ですがそれを一年続けてトレードし続けた際、損失より利益の方が大きければ、結果として良い。そのように考えることが必要になってくるのです。
そういった一日一日の勝ち負けにとらわれず、常に大局を見続ける必要というものがデイトレードを行う上で必要なことの一つであると考えるのも何も不自然ではないでしょう。
まとめ
デイトレードで儲からない方のための解説ということでしたが、いかがでしょうか。
デイトレードに臨む姿勢から必要な機材、時間等の使い方など、かなり駆け足で紹介する形になってしまいました。
しかし、これからデイトレードを始める人も、既に始めていて利益の伸び悩んでいる人も、少しでも参考にしていただければと思います。
勿論、この記事だけでデイトレードに必要な情報は網羅できていませんし、また、インターネットで調べるにしても限界はあります。
そういったときに株のセミナー等の、株の情報を教えてもらえる場所を頼るのは非常に賢い選択といえるのではないでしょうか。
デイトレードだけでなく、全ての株式投資において情報は武器であり盾であり命そのものです。
その情報を得るための手段は最善を尽くすべきであると、私は考えます。
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