最近「越境EC」というネットを使って国際的な電子商取引をする事業が注目を集めている。クロスボーダーECなどとも呼ばれている。日本の場合は、越境ECサイトで海外から注文を受けることによって事業拡大する点に関心が集まることになる。
市場規模は日本・米国・中国で現在122兆円であり、将来的には倍の4.4兆円にまで拡大する予定だ。特に注目されるのは、中国人による、「ネット爆買い」だろう。
インバウンド爆買いが一服した今、今後は越境ECのネット爆買いが大きなテーマになりそうだ。
この記事では、越境EC関連銘柄のなかでも、新興株についてまとめている。
■■■ 目次 ■■■
越境EC関連銘柄
BEENOS【東M/3328】
1999年にEコマース関連事業の企画、開発、運営を目的に事業を開始し、国内初の共同購入方式サイ ト「ネットプラス」を開始しました。2004年にマザーズに上場しており、2013年にはインド、トルコ、インドネシアなどの新興国などのスタートアップ 企業を対象にした投資事業をシンガポールに設立している。
アウンコンサルティング【東M/2459】
SEM(検索エンジンマーケティング)を軸としたグローバルマーケティング事業を展開しており、翻訳サービスも強化中である。越境ECサイト「Wabi Japan」で取扱商品数拡大している。
アライドアーキテクツ【東M/6081】
SNSプロモーション総合支援プラットフォーム「モニプラ」を運営しており、Facebookの認定パートナーでもある。越境ECに向けたSNS活用などをサポートしている。
フルスピード【東M/2159】
フリービット傘下で、アドテク開発とネット広告代理のハイブリッド型で展開している。リスティング・SEOなどネットマーケとアフィリエイト・DSPなどアドテクが2つの柱である。訪日観光客向けのアプリで越境EC機能を提供している。
白鶴【JQS/3192】
インナー(下着類)に特化したECサイトを運営しており、約180社、1万超アイテムと圧倒的な品揃えに強みを持っている。早期発送や梱包も好評で、海外向けサイトや国内サイトで越境注文が増加している。
Eストアー【JQS/4304】
ネットショップ(ECサイト)支援企業で、本店ASP「ショップサーブ」が主なサービスである。「ECクリニック」「EC本店代行」などマーケティング支援にも力を入れている。越境ECを手軽に実現できるサービスを提供している。
ロックオン【東M/4690】
ネット事業展開の企業にネット広告やECサイトのプラットフォームを提供している。ネット広告の効果測定や運用最適化が好調でECサイトの受託も伸びている状況だ。EC構築ツール「EC-CUBE」と言えば聞いたことがある人も多いかもしれない。このEC-CUBEで、越境EC対応している。
マーケットエンタープライズ【東M/3135】
ネット特化のリユース事業を展開しており、26の買取専門サイトが仕入窓口である。ヤフオクなどECモールで販売している。海外拠点展開を見据えた越境ECへの対応している。
健康コーポレーション【札証/2928】
RIZAPを手がけている銘柄なので、知っている人も多いだろう。アリババと提携して「どろあわわ」を中国に販売している。
まとめ
主な、越境EC関連銘柄の新興株はこんなところだろう。これからも、どんどん参入してくる企業が増えてくることは間違いなさそうである。ネットの普及で、翻訳機能の精度も向上し、本格的にグローバルにビジネスができやすい土壌が整ってきている。
本当の意味でのグローバル化はこれからだと思う。越境EC関連銘柄は今後更に注目されることが予想されるので、常にチェックしておきたいところだ。
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