PBR(Price Book-value Ratio)は株価純資産倍率という。株式市場で下値の目安となる指標としてよく使われる数字だ。
株価が1株純資産の何倍かを表していて、1倍を「解散価値」ということがある。1倍を割ると売られすぎとみなされているということである。
特徴としては、PBRが低ければ低いほど『株価が割安である』といえる。仮に会社が仕事をやめて解散するとしたら、総資産から支払い義務のある費用を全て支払い、従業員に所定の給与や退職金を払って、それでも資金が残った場合はそれらは全て株主の物となる。
つまりは、1倍より低い数字だと「割安」という目安が立つわけだ。
計算式は次のとおりだ。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり株主資本(BPS)
※1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本※÷発行済み株式数
PBRは、1倍を目安の数字として見てほしい。1倍より低くて、例えば0.9倍だと割安だと判断でき、1倍より高ければ割高と判断できる。
ただ、注意したいのは、必ずしもこの数字が低ければすべてにおいて割安だという絶対的な数値ではないということには注意してほしい。
かりに、土地や保有有価証券に含み損などがある場合は、実際に純資産が減る場合がある。そうなると、実際よりもPBRが高くなるというケースもありえるわけだ。。
PERやROEなど他の指数とも合わせながら複合的に判断する指標のひとつとして理解しておいてほしい。
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