PER(Price Earnings Ratio)は株価の割高・割安を判断するための指標の一つだ。
例えば、100円のりんごと200円のりんごであれば、どちらが安くてどちらが高いのかすぐに判断がつく。当然、100円のほうが割安である。
しかし、株式の場合、値段がそのままその銘柄の割安感を判断することはできない。会社の業績や規模など多くの要素によって株価は決まっているので、1000円は安い。2000円は高い。という単純なことにはならない。
そういう場合に割高・割安の判断材料の一つにPERが使われる。日本語で言うと、「株価収益率」と言われている。
計算のしかたは、株価を予想1株利益で割って「〜倍」というように表す。
会社の「収益力」に対して株価が何倍まで買われているかを意味している数字だ。
基本的には、PERが高いと割高で、PERが低いと割安とみなす。
ただ、テーマによってはどうしても高くなりやすいテーマ株がある。単純にPERだけで判断するというよりも、同じテーマとの比較も必要になるので覚えておいてほしい。
計算方法
1株利益というのは、会社が1年間で得た最終的な利益を株式数で割って計算する。
例えば、儲けが2億円で50万株を発行していれば、1株利益は400円となる。しかし、これは、株価ではない。あくまでも1株利益となる。
株価は、基本的には、1株利益よりも高くなる。
もし株価が3000円であればPERは、
3000÷400=7.5倍
という計算になる。
つまりこれは、1株400円を稼ぐ今の収益力が7年半続くという株式指標の評価となるわけだ。
収益力(1株利益)が高ければ高いほど、PERが下がり「割安株」と判断することができる。
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