日本株投信のアクティブ型投信おすすめ5選

株ビギナードットネット小野寺です。

日本ではインデックス型の投信が圧倒的な人気があるが、中には積極的に利益を出せる運用をしたい人もいると思う。そんな人は日本株投信のアクティブ型投信がおすすめだ。

今日の「株ビギナードットネット」ではおすすめのアクティブ型投信についてまとめたので購入の際の参考にしてもらいたい。

 

とはいえ、アクティブ型投信が何なのかわからないというビギナーのために、今回はアクティブ型投信とは何かという所から解説をさせて頂こうと思う。

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アクティブ型投信とは

 

まず、アクティブ型投信とは、予め定めたベンチマーク(投資商品の収益率や特定の銘柄の騰落率などを比較・評価するための指標)よりも高い収益率の獲得を目指して運用する投資信託のことを指す。

アクティブ型投信のときのベンチマークは通常、日本投信だと「ひふみ投信」、外国株式では「朝日Nvestグローバルバリュー株オープン」などがファンド(投資信託)として挙げられる。

 

(そもそも投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資かに還元するという金融商品を指す)

 

アクティブ型投信には、

 

  • グロースファンド:これから成長が見込める銘柄に投資する
  • バリューファンド:企業の指標と株価を比較し、割安と判断される銘柄に投資する
  • セクターファンド:特定の業種の銘柄を集める

 

といった種類が挙げられる。

 

債券投資のメリットデメリット-3-1

 

アクティブ型投信概要

 

アクティブ型投信についてもっと詳しく見ていく。

アクティブ型投信は、運用担当者が自らの相場観や運用方針、運用手法などに基づいて投資する銘柄を決定し、予め定めたベンチマークよりも高い収益率を獲得することを目指して運用する、その名の通り「アクティブ運用」のファンドだ。

当然、当たったときの利益は高い。一般に考えられている投資といえばアクティブ型投信を想像する人も多いのではないだろうか。

アクティブ型投信を始める際は、ファンドマネージャー(運用者)と呼ばれる投資信託の運用のプロを通して行う。

多くの人にとって投資対象となる業種や銘柄を自身選ぶことは難しい。そのため、このファンドマネージャーに運用管理費用(コスト)を支払い、投資する業種や銘柄を精査した上で選択してもらうのだ。

こうして自身の資産を増やしていくのがアクティブ投信の本質と言える。

 

 

例えば、先ほどアクティブ型投信の代表ファンドとして挙げた「ひふみ投信」について見てみよう。

「ひふみ投信」は、主に日本株で運用されるアクティブファンドだ。こちらは購入手数料が無料で、運用管理費用は1.0584%。これはアクティブファンドの中では屈指の安さだ。

購入は10000円からでき、純資産総額は376億円となっている。

 

ちなみに、「ひふみ投信」の組み入れ比率上位10銘柄は以下のようになっている。

1位:あいホールディングス(比率2.5%)

2位:GMOペイメントゲートウェイ(比率2.1%)

3位:メガチップス(比率:2.1%)

4位:アウトソージング(比率1.9%)

5位:堀場製作所(比率1.8%)

6位:山一電機(比率:1.7%)

7位:ライク(比率1.7%)

8位:船井総研ホールディングス(比率:1.6%)

9位:東京センチュリー(比率:1.6%)

10位:東京応化工業(比率:1.5%)

 

また、「ひふみ投信」は他のファンドと違い、市場環境によって運用資金の最大50%を現金で保有している。

基本的に投資信託は「運用資金を何らかの資産に投資しなければならない」が、「ひふみ投信」はこのルール外にいる数少ないアクティブファンドとなっている。

リーマンショックのような株の大暴落が起こっても、「ひふみ投信」ならある程度は安心だ。

アクティブ型投信を考えている方は、知っておいた方が良いファンドだろう。

 

他にもアクティブ投信のファンドはたくさん存在するが、ここでアクティブ投信と対比して語られるインデックス投信について述べておく。

 

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インデックス型投信との違い

 

アクティブ型投信とよく比較して話されるのが、インデックス型投信だ。インデックス型投信のベンチマークには、TOPIXや日経平均株価が使われることが多い。

インデックス投信とは、これらのベンチマークと連動するように運用していくファンドのことを指す。

インデックス型のメリットは、

 

  • 毎日の基準価額確認がわかりやすいこと

→TOPIXや日経平均株価に連動されているため、テレビや新聞などで株価の情報を仕入れやすい。

  • 手数料が安いこと

→TOPIXや日経平均株価のベンチマークに連動させていくことが主なため、選ぶ銘柄が少なく、ファンドマネージャーの手を煩わすことも少ない。

  • 長期的にはアクティブ型投信よりも運用成績は良くなること

→下落相場も含めた長期間下(3年〜5年単位)では、インデックス型投信の方が成績が高い。

 

以上のような点が挙げられる。このように、インデックス型投信はアクティブ型投信と比べて「守り」に徹したファンドと言える。

 

また、ベンチマークと連動させて運用すればインデックス型投信の仕事は終わりであるため、ファンドマネージャーが業種や銘柄の売買を指示することはない。インデックス型投信は、あらかじめ設定されたプログラムで、自動的に売買される仕組みになっている。だから手数料が割安なのだ。

 

こうして見ると、長期的に投資をするならばインデックス型投信の方が有利なのだろうが、アクティブ型投信で一つ当てたいという方も多いだろう。

そもそも、本当にインデックス投信はアクティブ投信より安定するのだろうか?

アクティブ型投信とインデックス型投信と比べた上で、アクティブ型投信のメリットとデメリットを見てみよう。

 

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アクティブ型投信のメリット

 

アクティブ型投信のメリットは、業種や銘柄を選ぶ自由度の高さにある。要は、今後伸びそうな業種や銘柄をファンドマネージャーとともに予測したり、特定の(伸びそうな)業種の売買で固めたりして、インデックス型投信ではできないハイリターンを目指すのだ。

ここまで読むとリスキーな風に聞こえるアクティブ型投信だが、ここ数ヶ月で大型株ファンドの半分余りがベンチマークを上回る成績を残している。

アクティブ型投信とTOPIX連動のインデックス型投信で比較すると、年率で前者がプラス0.3%、後者が0.6%とアクティブ型投信の方が上回っている。実質信託報酬の平均はアクティブ型投信が1/57%でインデックス型投信が0.65%。リターンは信託報酬などを引いた後の値なので、アクティブ型投信の利益が上回っている結果となっている(2017年時点)。

 

このアクティブ型投信の成績自体の好調具合は10年来。しかも、このアクティブ型投信の波はそこそこ知られてきてはいるが、まだ成果ははっきりしておらず、認知もまずまずな状況だ。

アクティブ型投信を狙うなら、この波は見逃せないだろう。他の人が飛びつく前にアクティブ型投信に切り替えて見るのもいいかもしれない。

 

また、アクティブ型投信はベンチマークの波の上を予測するため、3年以内の短期決戦に強い。インデックス型投信はベンチマークに合わせて運用していくファンドなので、利益が出るまでに時間がかかる。

そうした前提で考えると、短期で資産を増やしたいなら成績の良いファンドチームを探してアクティブ型投信に挑戦して見るのがいいだろう。

 

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アクティブ型投信のデメリット

 

アクティブ型投信のデメリットは、インデックス型投信に比べハイリスクな点にある。

インデックス型投信の良い点は、ベンチマークとともに運用していくこと。要は「負けない」運用方法なのだ。

一方、アクティブ型投信は「負け」は往々にして考えられる。インデックス型投信ならば、長期的な目で見ていけばアクティブ型投信よりも成績は良くなるだろう。

 

また、業種や銘柄を幅広く扱う必要があるため、収益を上げるため多く売買を繰り返し、結果ファンドマネージャー(運用担当)やアナリスト(企業調査専門)、ストラレジスト(投資戦略専門)にかかるコストも高くなってくる。

アクティブ型投信は、インデックス投信を上回る運用益を目指した投資信託である。TOPIXや日経平均株価が1年で10%上昇したとすると、それを超える運用益を上記のコストを差し引いた上で出さなければならない。

アクティブ型投信を選択するときは、投資信託説明書(目論見書)などを事前にチェックし、どのような方針で運用がなされるかを逐一確認し、納得のできるところに投資したいものだ。

 

しかし、アクティブ型投信もデメリットだけが目立つわけではない。まず、どのようなスタンスで投資したいのか展望して見ることが重要だ。

 

  • 何年ほど投資金をマーケット晒すことが可能か
  • 何間何%の利益を期待するか
  • 自分で研究したり学んだりする時間や意志があるかどうか

→自身が運用するならアクティブ型投信か?それともインデックス投信か?

 

以上を加味した上でアクティブ型投信か・インデックス投信かを決めた方がいいだろう。自身のスタイルに見合った投資スタイルを決めていかなければ、大損も考えられる。アクティブ投信を選択する方は、デメリットの方から消した方が賢明かもしれない。

 

ちなみに、 アクティブ型投信を狙うなら、冒頭に述べた、「守りながら増やす」をモットーとした「ひふみ投信」や、以下のような伸び代のあるものをファンドマネージャーとして採用するのがいいかもしれない。

 

外国株投信のアクティブ型投信おすすめ5選

 

では、実際にこれらの情報を基におすすめを5つ選んだので確認して頂きたい。

 

MHAM新興成長株オープン(愛称:J-フロンティア)

高成長が期待できる中小型株をメインに投資している

3年のリターンは182.5%と日本株のアクティブ型ファンドではトップ水準である。特徴としては、投資対象が東証一部上場企業の中小型株に7割投資している。大きく成長する前の未来に期待できる銘柄を選定して投資するスタイルだ。その名の通り、「新興成長株」に投資している。業種は、サービス業、情報・通信などの成長が見込める銘柄が上位を占めている。

基準価額 1万4202円
販売手数料 なし
運用会社 みずほ投信投資顧問
純資産 42億9100万円
信託報酬(税込み) 1.836%

過去3年間の値上がり率:182.5%

ひふみプラス

機動的な運用をしており下落局面に強いのが特徴

「ひふみ投信」(直販型)の販売会社経由版。好リターンの要因として、新興中小型株を積極的に組み入れながら、市場動向に合わせて柔軟に組み入れ比率を変更しているところにある。純資産増加で信託報酬の引き下げを実施しているという点も注目したい。

基準価額 2万7880円
販売手数料 なし
運用会社 レオス・キャピタルワークス
純資産 680億3000万円
信託報酬(税込み) 1.0584%

過去3年間の値上がり率:133.3%

次世代ファンド(愛称:次世代)

次世代の勝ち組銘柄にフォーカスしたファンド

今後成長が期待できる分野の「ITや環境、少子高齢化」をテーマとした次世代でも恩恵を得られるであろう勝ち組企業をピックアップしているファンドだ。銘柄数を56と厳選しているのも特徴で、サービス業や電気機器、小売業、化学、建設業などとかなり多彩な業種に投資している。3年のリターンは106.5%と好調である。長期スパンでの投資にいいだろう。

基準価額 9867円
販売手数料 なし
運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント
純資産 32億1700万円
信託報酬(税込み) 1.62%

過去3年間の値上がり率:106.5%

好配当ジャパン・オープン(愛称:株式時代)

好配当で割安な大型株に幅広く分散投資しているのが特徴

好配当が期待できなおかつ相対的に割安な大型株が中心である。組入上位銘柄はみずほフィナンシャルグループや、JXホールディングス、日産自動車など誰でも聞いたことがあるような銘柄が並んでいる。分配金は年4回支払われる。直近の分配実績を見ると、50円〜100円となっている。積立を継続しつつ投資額を回収して、さらに値上がり益も狙える水準である。

基準価額 9620円
販売手数料 なし
運用会社 損保ジャパン日本興和アセットマネジメント
純資産 12億300万円
信託報酬(税込み) 1.188%

過去3年間の値上がり率:106.5%

トヨタグループ株式ファンド

超大型銘柄のトヨタ株を少額から保有できるのが魅力

トヨタ自動車のほかに、デンソーやトヨタ自動織機などのトヨタグループに投資する投信だ。トヨタ自動車の投資比率は50%が上限だが、普通にトヨタ自動車の株を買うとなると最低70万円以上必要だが、この投信を買えば、少額から積立で買うことができる。15年の8月におきた中国ショックが影響して1年のリターンは10%を切っているが、3年のリターンでは98%である。魅力の一つとして比較的信託報酬が低めであることもあげられる。

基準価額 2万3241円
販売手数料 なし
運用会社 三井住友アセットマネジメント
純資産 852億4300万円
信託報酬(税込み) 0.7452%

過去3年間の値上がり率:98.0%

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まとめ

アクティブ型投信はインデックス型に比べると信託報酬も高めでリスクも大きいのが特徴だ。しかし、値上がり率を大きく狙うことができるのが魅力である。長期の資産運用を目指している人はインデックス型投信にするといいだろう。インデックス型投信のおすすめ商品4選が気になる方は下記のリンクから確認してほしい。

しかし、大きな利益を狙いたいのであれば、やはりアクティブ型投信だろう。自分の投資スタイルに合わせて選んでみるといいだろう。

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この記事の著者・監修

株ビギナードットネット編集部

生徒数5000名を超える、株式投資のスクール『株アカデミー』にて講師として普段は株トレードのやり方を教えています。その講師陣が編集部としてこの「株ビギナードットネット」運営しており、特に株の初心者・入門者に向けて、株の基礎知識や用語などをわかりやすく解説しています。
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