CCCとは、キャッシュコンバージョンサイクル(Cash Conversion Cycle)の略称で、現金循環化日数のこと。会社が生産・サービスのために現金を投入してから、現金として回収するのにかかる日数を示す指標のことである。
短いほどキャッシュフローが増え、手元資金が潤沢になる。投資余力も高まり、事業環境の変化への対応力が改善する。
キャッシュマネジメントに優れている会社は投資家に高く評価されることになる。同じ利益水準の場合は、CCCの短い会社を選ぶことだ。
一般的に会社は仕入れに現金を支払ったあとに、売上代金が回収されるまでの数ヶ月間の間は資金が足りなくなることが多い。そのため、運転資金として短期の借り入れでまかなう必要がある。
計算式は下記のとおりだ。
計算式:CCC=DIO(在庫回転日数)+DSO(売掛債権回転日数)-DPO(仕入債務回転日数)
CCCの向上には多くの会社が資金を一元管理する「キャッシュマネジメントシステム(CMS)」を導入している。CMSによって、世界中の資金を効率的に管理し、グローバル競争力を高めるのが狙いだ。
グループ会社の資金を一括管理することをプーリングという。グループ会社間の債権債務の相殺をネッティング、地域ごとの拠点に支払い義務を集中されることをペイントファクトリーという。
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