従来の時価総額型の指数のように市場全体の平均や値動きを代表する指数ではなく、財務指標(売上高、営業キャッシュフロー、配当金など)や株価の変動率な ど銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数のことだ。
中長期的に市場平均を上回るようなパフォーマンスを期待する指数として、年金運用やETF(上場投資信託) などの連動指数として採用され始めている。スマートは賢い、ベータは市場平均連動性を意味している。
日本の代表的な株価指数であるTOPIX(東証株価指数)は時価総額加重平均型、日経平均株価は修正株価平均型であるが、スマートベータ指数は時価総額以外の基準を重視して構成銘柄や組入比率を決める。
財務諸表に応じて加重されるファンダメンタル型、市場平均よりも低リスクに抑えつつ期待リターンを高める 運用を目指す低ボラティリティ運用(最小分散ポートフォリオ型)、等金額投資型、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、予想配当利回りなどに 着目するバリュー型やグロース型などの指数が開発されている。
具体的には、自己資本利益率(ROE)の高さなどに着目し400銘柄で構成された「JPX日経インデックス400」(JPX日経400)などがある。
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