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はじめに
株の購入というと、自分にできるだろうか?と不安に思う人が多いようです。しかし、結論から言えば、初心者でも簡単に株を購入することができます。証券会社に口座を開設し、必要な資金を入れるだけです。
注文方法さえ間違えなければ、誰にでもできることです。今はネット証券を手軽に開設できますし、取引方法もシンプルになっています。
それでも、ネット証券からどのように株を買ったらいいのか?と思う人は少なくありません。悩んでしまうのは、株を購入する基準が明確でないからが1つの要因でしょう。
今回は、そんな悩める人のために少し踏み込んだネット証券での株の買い方についてご紹介したいと思います。
1章:株はどこで買えるの?
初心者はまず、ネット証券で株を買うことが多いのではないでしょうか。しかし、事前に買いたい株がある人はよくても、普通は買いたい株もなく、とりあえず口座開設してみたという人がほとんど。
それゆえ、まずは買う株をどうやって見つけるか、そしていつ購入するかに焦点を絞ってみていきたいと思います。
買いたいと思う株を探す
最初に、買いたいと思う株を探してみましょう。今は書籍や経済誌などでおすすめ銘柄などが具体的に紹介されているので、その中から決めても良いでしょう。人の話を鵜呑みにするのはよくないと言われますが、最初は誰もが何かの影響を受けて株を購入するものです。
有名な投資家さんが保有しているからといったミーハーな理由でも十分です。重要なのは、なぜ自分がその株を買ったのか?というのを把握していること。まず、株は買ってみないとわからない部分もあるので、気に入ったものが見つかったら購入してみるのも1つの手です。
また、今はネット証券のサイトでも有望な株を見つけることができます。例えば、株主優待特集などがコラムで連載されていたりもします。その月に購入すると株主優待や配当金がもらえたりするので、初心者にはとっかかりやすいでしょう。
株主優待狙いで投資を行うならば、SBI証券をはじめとするネット証券の株主優待検索を利用するのもおすすめです。優待をもらえる権利を獲得できる月ごとの検索もできますし、優待品の内容別に検索をかけることもできるので、自分が欲しい優待品がいつもらえるのか、優待をもらうためにはいくらくらい必要なのか?というのが分かります。
各証券会社からは、サイトのアップデートといった重要なお知らせだけでなく、注目されているセクター(業界)や企業の業績を知らせるメルマガなどが届くことがあります。プロのアナリストが分析した結果なので、そうしたおすすめ銘柄から買いたいと思う株を探すのもアリですよ。
資金を入金してタイミングを待つ
次に、株を買うときに迷うのは「いつ購入したらいいのか?」という点でしょう。株は安いときに買って高いときに売るのが王道です。なるべく安くなっているタイミングで買いたいというのが人の心理として当然といえます。
もし中長期的な視点で株を保有する予定なら、あまり細かい値動きに気を取られず、購入するのがおすすめです。多少の値動きであれば、配当金や株主優待などで損失は最小限で済むケースも少なくないからです。しかし、あからさまに高いときというのもあるので購入のタイミングは考えた方が良いのも事実です。
株価が上がりやすいときというのは、例えば日経平均が上昇傾向にあるときです。日経平均が上がっているとき=全体的に相場が好調で資金が流れ込んでいるときです。従って、その企業の本来の価値よりも価格が上がってしまう可能性があります。この流れに乗らないと損をするなどと焦って取引をしたりしない方が、初心者にはおすすめです。
また、最近は株主優待だけを得るためにつなぎ売りなどを行う人も少なくありません。つまり、権利確定日の前に購入意思がある人々が資金を入れるということがあり、権利確定日直前に株を購入するとその後一気に資金が引き出されて株価が下がることがあるので注意が必要です。
株主優待狙いでも、直前に株を購入するのではなく、数ヶ月前から準備するなど対策を立てておくと良いでしょう。株価の下落という精神的なダメージを受けにくくなります。
売る時を考えておくとなお◎
それと、株式投資において最も難しいことの1つが、「株を売るタイミング」です。これはプロや長年投資をしている投資家たちが口を揃えていうことですから、初心者ならばなおさらでしょう。
もちろん、株式を長期的に保有することは悪いことではないのですが、もし株式投資で儲けたいという気持ちがあるなら利益を確定することに慣れておく必要があります。
実際に売るタイミングについては、自分なりの基準で行うものです。最初のうちは明確に数値化しておくと迷わなくても済みます。10%や20%の値上がりがあったら売るということを繰り返し行うようにしましょう。最初のうちは微々たる金額かもしれませんが、利益を積み上げていくのと同時に売買にも慣れてくるはずです。売買に慣れてくれば、自分なりの投資スタイルも確立してくるのではと思います。
2章:どんな株を買うべきなの?
証券会社に口座開設したけれど、いまいちどうやって株を買ったらいいか分からない・・・といった人は、以下に紹介するような株を買うポイントを押さえておくと良いでしょう。
株を購入するときに迷ったら、ポイントに立ち返ってみるのをお勧めします。条件に見合っているならそれは買っても良い株です。株式投資を続けて成功させるためには、ときに思い切った決断も必要です。
自分が応援できる株を見つける
株を購入して後悔するとき、それは自分の判断が間違っていたと思ってしまうときです。そして自分の判断というとき、大抵は主体性もなく他人のいいなりで買ってしまったとか、値上がる根拠もなく周囲が買っているからといった理由で買ってしまったからではないでしょうか。
最初のうちは、他人の意見を参考に株式を購入すること自体悪いことではありません。投資の一歩を踏み出すにはときに人の意見が後押ししてくれるものです。
でも、それでは株価が下落したりすると誰かのせいにしがちです。結局儲からなかったと株式投資自体をやめてしまうかもしれません。
そうした事態を避けるためにおすすめしたいのが、保有する株については自分が応援したいと思えるものにするということです。初心者にとって、必ず値上がる株などというものは分かりにくい(実際に「必ず儲かる」などというものは存在しない。)のですから、まずは自分が商品やサービスを気に入っている企業の株を持ってみるようにしましょう。
そうすれば、多少株価が下落しても自分が商品やサービスを利用しているわけですから、少なくても株価に振り回される危険性は最小限に抑えることができます。きっと頑張ってくれる!と思える企業に投資するのが鉄則と心得ましょう。
自分のリスク許容度を考える
また、株式投資において重要なのは、自分のリスク許容度を考えることです。少しでも自分が保有している株の株価が下がっただけで株の動きが気になる人もいれば、極論株価がゼロになっても仕方ないと思える人もいます。
リスクの取り方も人によりけりですし、許容できる範囲となれば無限大です。それゆえ、大型株なら安心だといって買ったものの、値動きもその分大きいので結局保有を続けることができずに手放してしまう人もいます。
自分のリスク許容度はその時々の状況で変わることもあります。資金が大きくなるとある程度の値動きに耐えられるようにもなる人もいますしそうでない人もいます。ライフスタイルが変わり、リスクが取れなくなる人もいることでしょう。
一概には言えませんが、保有する株数などもあまり銘柄を持ちすぎると混乱するということなら、それも1つのリスクなので少数先鋭の株を保有するようにしましょう。
それと株は業種などによってもリスクの大小があります。景気に敏感な商社株などはリスクが大きく取れる人向きです。反対に食品系などは景気に左右されにくく比較的リスクが低い株とみられています。
自分のリスク許容度がわかれば、どのような株を多く購入したら良いかが分かります。
時にはお得さを優先してもOK
そして、株を購入するときに企業分析をしないといけないと思い込む人もいますが、初心者の方に言っておきたいのは、投資にルールはないということです。投資は儲けるための手段という人もいますが、途中でつまらなくなったり辛くなるぐらいなら、自分が単純に欲しいなと思った株を買うのもアリなのが株式投資です。
投資は自己責任だからこそ、優待目当てでお得感を味わいたいという気持ちを優先するのも、楽しく投資をするためには重要なことだったりします。長期的に投資を続けることで利益を上げている人も多いのです。つまり、投資で儲けるためには、長期的に飽きずに投資を続けることも必要な要素です。
その意味で、単純にいいな!と思える株を買うのも初心者にとって悪い選択肢ではないと思います。要するにそれで自分が納得できればなんでもアリなので、最初から決めつけずに自分の感性に従って取引するのもたまには良いのではないでしょうか。
ただし、本当に何も考えずに投資をするのだけはNG。くれぐれも自分で責任の取れる範囲かどうかは検討してから株を購入しましょう。
まとめ
株式投資の良いところ、それは誰にでも開かれているところではないでしょうか。日本に住所がある20歳以上の成人ならば年収も性別も職業も関係なく始めることができるのが大きな魅力です。
しかし、いざ株を購入するとなると戸惑ってしまう人も多いことでしょう。一歩を踏み出すには何かしらのきっかけが必要です。まずは無理のない範囲で、範囲を定めて株を買ってみましょう。基本的なところを押さえておけば、損をすることはあるでしょうが「間違い」にはなりません。慣れてくれば、自分なりの投資も見えてくるはずです。
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