株を低資金でも取引する方法

株式投資をチャレンジしようという初心者の方は、高額な資金を準備しないといけないのでは?

という感覚があるかもしれません。

実際に株式投資をするうえで、投資という性質上確かにある程度の資金は必要です。

ですが、実は株式投資というのは学生でも準備できるくらいの金額から始めることが可能なのです。

 

では実際に株式投資を始めるためにはどの程度の金額が必要なのでしょうか?

この記事では皆様のそういった疑問点を解決するために、株式投資を低資金で始める方法を解説させていただこうと思います。

 

1 株の取引は2つある!現物取引と信用取引の違い

デイトレは主婦でもできるのか-1-4

 

通常株は自分が所有している資金の範囲内で取引を行います。このことを「現物取引」といいます。

しかし、上記のような想いがある方でも株の取引は可能です。それが「信用取引」。

 

この章では株を低資金で運用する方法と、「現物取引」と「信用取引」の2点について主に解説いたします。

 

貯金が豊富にあり、いつでも現物取引が可能な方、一発逆転のチャンスをねらいたいけど現物取引が難しい方。

 

信用取引は資金が少なくても自分の持っている資金以上の株を購入することができます。

現物取引と信用取引の2つを簡単に解説しますね。

【現物取引】

自分が持っている資金の範囲の中で株を購入

 

【信用取引】

自分が持っている資金の範囲の枠を超えて株を購入する

 

2つの違いは「範囲の中」か「範囲の枠を超える」です。

では、信用取引にある「範囲の枠を超えた資金」はどこからくるのでしょうか?

次で詳しくご説明していきますね。

2 低資金で株をはじめよう!信用取引を徹底調査

1万円から始まる少額投資-1-2

大きな利益を狙うためには大きな資金源が必要。

でも、その資金源がなければどうやって大きな利益を狙っていけるのでしょう。

 

ここで可能にしてくれる取引が信用取引。

 

この信用取引は自分が持っている資金、つまり現金以上の株を購入することができます。

 

この信用取引は「信用買い」「信用売り(空売り)」この2つがあります。

この2つの違いを説明しますね。

 

【信用買い】

信用買いとは、証券会社から「お金を借りて株を借りる」方法。

 

例として、証券会社に預けているお金が50万円だとしたら手数料込みで50万円分しか買うことができません。

 

しかし、信用取引の場合はこの50万円しかない資金の約3倍、150万円で購入することができます。

 

信用を担保がわりにして、お金に上乗せするというイメージがわかりやすいかと思います。

資金の50万円+信用の100万円→150万円

以上が信用買いです。

 

行きつけのお店でいつも店員さんと仲良くしていて、ちゃんとお会計を済ます。でも、今日だけ財布を忘れてしまった…!

店員さんは「ツケでいいですよ、次支払ってくださいね」これは信用で成り立つ状況ですよね。

 

はじめて行ったお店で「ツケで!」ということは無理がありますよね。

株にも「信用」をしてもらって株を借りることができるんですよ。

 

2-1株を持っていない状態でも売ることができる

10万から始める投資で稼げるのか-2-1

現物取引は、持っている株しか売ることができません。

しかし、信用取引である「信用売り」いわゆる空売りは、持っていない株を売ることができます。

そして、株を買い戻して証券会社に返すという仕組みです。

 

<信用取引の例>

株が欲しい

↓今後下がると予想される株が1000円

証券会社から「株」を借りよう!!

借りた株を売る

↓ここで資金1000円の調達できた

900円に株が下がった

下がった株を900円で購入

利益100円が手元に残る

 

信用取引は差額である利益を獲得するもの。

 

今後下がるであろう株が上記の例のように1000円だった場合。

証券会社から株を借りて、売ります。

すると、株1000円を売ることで現金1000円が手に入りました。

 

株が900円に下がった時に、再度現金化できた1000円で株を購入します。

すると、手元に100円が残るということです。

 

株を安い時に購入し、高い時に売るという方法以外にも信用取引のように下がって利益を獲得する方法があるということです。

2-2信用取引は2つ。「制度信用取引」と「一般信用取引」

デイトレは主婦でもできるのか-2-1

信用取引で株を証券会社から借りることができる方法がわかりましたね。

このご紹介した信用取引には2種類あります。

それは、「制度信用取引」と「一般信用取引」。

それぞれ解説しますね。

 

【制度信用取引】

制度信用取引とは、証券会社が選択した銘柄のみの取引のこと。

 

つまり、証券取引所が認めた銘柄のみの取引です。

 

ルールとして、

銘柄:証券会社が認めた銘柄のみの取り扱い

返済期間:6ヶ月以内

金利:証券会社が決めたもの

特徴

①証券会社の審査基準を通った銘柄

②信頼性は高い

③一般信用取引と違い、金利が低い

 

証券取引所の制度によって決まった信用取引ですね。

 

【一般信用取引】

一般信用取引とは、投資家と証券会社の間で結ぶ契約。

投資家つまり、その会社の株が欲しい人が証券会社から借りた資金に金利を上乗せして返済する必要があります。

 

会社によって金利に差がありますが期限は制度信用取引と違って無期限です。

 

この金利は制度信用取引より一般信用取引の方が割高です。

 

株を低資金で運用するうえではそこまで重要な情報ではないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、信用取引を行う上では必須ともいえる内容ですので、是非覚えておきましょう。

 

 

3 信用取引のメリットとデメリット

デイトレは主婦でもできるのか-2-3

低資金でも株の取引が可能なものが信用取引でした。

 

信用取引のメリットとデメリットは以下の通りです。

 

メリット

・自己資金よりも多い金額の投資が可能

・下落したときの利益収入が可能

 

デメリット

・信用買いは「配当金」「株主優待」はもらえない

→株を借りているもので自分名義でないため

・大金をかけることで破産する恐れもある

 

デメリットの記載にあるように、信用取引は、現物取引に比べてリスクの高い取引です。

 

以前は、だれでも簡単に取引できるものではありませんでした。

しかしネットが進んだこともあり、規制が緩和。

準備をすれば、だれでも簡単に信用取引ができるようになりました。

 

信用をもとに預けている現金の3倍の金額を動かすことができる。

 

そうなると予想通りにチャートが動いた場合は、利益が3倍。

しかし、予想に反してチャートが動いてしまった場合はマイナス3倍。

 

信用取引はハイリスクハイリターンということがお分かりいただけたかと思います。

 

【信用取引で損したケース】

委託保証金が足りなくなることがあります。

※委託保証金とは、信用取引で証券会社に差し出す保証金のこと。

 

委託保証金のルールは、購入した金額や売った金額の20%を保つ必要があります。

そのため、20%を保てなかった場合は以下2つの方法を取る必要があります。

①損切りをしてマイナスを覚悟する

②追加で資金を預ける(追証)

 

なにより注意が必要なのは「空売りのリスク」。

株価は0になることはありません。

反対に上昇は制限がないため、どこまででも可能です。

 

信用取引の場合は「下がること」で利益を獲得することができるもの。

上昇し続ければ利益はありません。

むしろ、被害額が莫大なものになります。

 

信用取引の場合は自分の資金以上の行為をしています。

この取引を行う際は、リスクが起こることを想定して損失などをなるべく小さいものにする管理体制が必要です。

 

3-1信用取引にかかる追加コストは「金利」

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お金を借りるのに同等の金額だと相手のメリットがありませんよね。

借りるので、そのぶん上乗せしたお金を支払う必要があります。

それが「金利」。

 

現物取引は自分の資金内で取引をしているので金利はありません。

借りたお金には感謝の気持ちとして、お金を借りた以上に返す必要があります。

 

空売りの時は、借りた株に対しての貸し株料を払う必要があります。

 

現物にくらべて、信用取引は追加コストがかかることを覚えておきましょう。

 

大きく利益を出すことができるのは信用取引ですが、その分リスクも現物のリスクとは別のリスクをはらんでいるということを認識する必要があります。

 

4 最低限の資金から始める「ミニ株」「るいとう」

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株は通常100株もしくは1000株から購入することができます。

1株あたりの金額の幅は銘柄によって異なります。

 

例えば株価2000円の銘柄を購入しようと考えます。

 

その単元株数が100だとしたら、

2000円×100株=20万円

最低必要です。

 

さすがにこの金額を最初に支払うのは怖いですよね…

始めるならもう少し軽い金額で株というものをスタートしたいものです。

 

・ミニ株

・株式累積投資(るいとう)

この2つは取引金額を最小限に抑えることができる方法です。

 

この内容は株を低資金で運用したいという人には非常にお勧めになっておりますので、是非一読くださいませ。

では、このミニ株、るいとうについて解説していきますね。

 

4-1 10株単位から始める「ミニ株」とは

kabu

ミニ株は通常提示されている株の10分の1から購入することができる方法です。

 

例えば、単元株数100株のものは基本的に100株からしか購入することはできませんが、ミニ株という制度を使えば10株から購入できます。

金額が比較的抑えることができるミニ株だと手が出しやすいですね。

今話題のミニ株!おすすめ銘柄を絡めて徹底解説!

4-2 積立投資が可能な「るいとう」とは

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株式累積投資、通称「るいとう」。

 

これは、月に1000円から始めることができる株の積み立て投資のことです。

同じ銘柄に毎月決まった金額を投資する方法です。

 

これは、短期で利益を出すより、長期投資をしたい方にオススメです。

リスクを抑えることができるので、ここから始めてみるものいいでしょう。

1万円から始める少額投資

4-3 ミニ株とるいとうのメリット・デメリット

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ミニ株のメリットとデメリットは以下の通りです。

 

メリット

・少額から始めることができる

 

デメリット

・取り扱い証券会社が一部

・銘柄も指定されているため通常と違い選択範囲が狭まる

・株主優待が受けることができない(一定の基準をクリアすれば可能)

 

4-4 1株から始める!証券会社で取引可能な単元未満株取引

 

ミニ株とは

ミニ株とは単元株数の10分の1の株数で売り買いできる投資のやり方になります。

例えば、単元株数100株のものは、10株から買えます。

株式累積投資とは

株式累積投資、通称「るいとう」というのがあります。

これは、月に1000円から始めることができる株の積み立て投資のことです。

同じ銘柄に毎月決まった額の金額を投資していきます。

これは、短期で利益を出すというよりは長期投資をしたい方におすすめな手法です。

リスクを抑えることができますので、ここから始めてみるものいいでしょう。

ミニ株、るいとうのメリット・デメリット

少額の資金で始められるという点が大きなメリットです。

しかし、デメリットとしては、取り扱っている証券会社は一部に限られています。

銘柄も決められています。

それと、ある程度の株数にならないと、株主優待は受けられないという点もあります。

証券会社ごとの単元未満株取引

ミニ株、るいとうのほかに、証券会社ごとに単元未満株取引があります。

マネックス証券のワン株

マネックス証券の単元未満株取引に、「ワン株」というのがあります。

これは、1株から取引ができ、ほとんどの銘柄が1万円でも取引ができる内容になっています。

手数料も業界の中では最低水準で約定代金の0.5%(最低手数料48円税抜き)となっています。

SBI証券のS株

こちらはSBI証券の単元未満株取引です。

こちらも1株から取引が可能です。

ミニ株の場合は、10分の1からの取り引きでしたが、こちらは、100分の1や1000分の1からでも取引ができます。

S株の場合は配当も受け取れる場合もあります。

カブドットコム証券のプチ株

こちらは、カブドットコム証券の単元未満株取引です。

こちらも同様に1株から取引が可能です。

こちらの良いところは、下記のように取引できる内容が多いところです。

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まとめ

最近では、少額から取引ができるようになっています。

まだ、手順に不安があるとか、リスクをあまり取れない。

資金があまりないが、低資金で株を始められるのであればやってみたい。

そういう人たちでも気軽に始めることができるような環境になっています。

各証券会社でもネットから簡単に口座を開設することが可能です。

少額で始めたいのであれば、上記3社のうちのどれか口座を作って、はじめてみてはいかがでしょうか。

 

この記事の著者・監修

株ビギナードットネット編集部

生徒数5000名を超える、株式投資のスクール『株アカデミー』にて講師として普段は株トレードのやり方を教えています。その講師陣が編集部としてこの「株ビギナードットネット」運営しており、特に株の初心者・入門者に向けて、株の基礎知識や用語などをわかりやすく解説しています。
https://kabu-ac.com


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