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はじめに
初心者の方が実際に株をはじめるときに、まず当たるのがこの信用取引だと思います。
この信用取引は、リスクが高いといわれています。
しかし、この信用取引をすることで自分が所持している金額の約3倍の株が購入が可能な仕組みになっています。
信用取引はリスクが高く危険であるという認識が一定数の方にはあるかと思いますが、実際はそうではありません。
しっかりと理解したうえで利用することで非常に効率的に利益を出すことができる方法なのです。
信用取引について、
・自分自身を信用してもらい、株の売買をする
・証券会社から借りる
・先に株を売って、株を購入する
この3つをまずは覚えていただけたらと思います。
そこで本記事では信用取引とはいったいどういった制度のなのか、
今回はそういったお話をさせていただければと思います。
前提:信用取引と現物取引の2つの方法がある
取引には、信用取引と現物取引の2つの方法があります。そのあたりの違いをご紹介させていただきます。
【現物取引】
現物取引とは、自分の持っている資金から株を購入する方法。
株を購入して、株を売る。
つまり、株価が安いときに株を購入し、高くなった状態で株を売る通常の取引のことです。
【信用取引】
信用取引とは、自分の持っている資金の範囲外である金額まで証券会社から借りることでおこなう取引です。
証券会社から株を借りて、株を売る。そして自分のお金で株を購入する。
方法としては、株が高いときに株を証券会社から借りる。そして株を売り、現金を獲得する。そののち、株価が下がったら株を購入するといった流れになります。
現物取引と信用取引の違いは、
①自分の資金内でするか証券会社から借りるか
②作業工程が違う
現物取引:買う→売る
信用取引:借りる→買う→売る→買う
③報酬方法が違う
現物取引:低いときに購入した株が高くなって売れた差額が報酬になる
信用取引:利益が報酬となる
といったところにあり、上記の違いはとても重要です。
それでは、信用取引を証券会社から借りる仕組みについて紹介していきますね。
1 信用取引とは証券会社からお金を借りる方法
資金がないけど、株をやってみたい。
でも株には多額な資金が必要で、余剰資金でしている人が多いと聞いたことがある。
そんなことはありません。
確かにある一定の金額は必要となりますが、証券会社から信用してもらうことで手元にある金額よりも多くの取引をすることができるんです。
それが、信用取引です。
信用取引をする方法は、
①信用取引の講座を開設すること
②30万円の現金か代用有価証券を用意すること
上記2点です。
なぜ、「②30万円の資金を用意すること」が重要なんでしょうか?
それは、最低限30万円あるということを保証金として提示する必要があるからです。
いくら信用取引で自分の自己資産以上の取引をしても、誰しも構わずしていると大変なことになりますよね。
例えば、決して返ってこないとわかっている友人から「お金を貸してよ」といわれた場合と、いつもお金のことや約束を破らない友人が今日だけ財布をうっかり忘れてしまって「お金を貸してよ」は重みや貸す側の感覚が違うはずです。
同じ言葉でもこれまでの言動が「信用」に関わりますよね。
この場合はこれまでの言動の「信用」が表示することが難しい。だから、お金を準備できているかで信用は変わってきますよね。
株を購入することを信用買い
株の信用取引では信用買いがあります。
信用取引は証券会社からお金を借りるという仕組みでした。
株を購入したくても自分の手元にある資金が足りていないときに証券会社に委託保証金という現金を預けます。
信用買いしたものは6ヶ月以内に決算という期日が決まっています。
株を売ることを信用売り
信用売りというのは、証券会社に信用してもらってから株券を借りる方法です。
自分のお金で購入したわけではありません。
あくまで借りた株券なので、名義が自分名義ではない。これは覚えていてほしい項目です。
この証券会社で株券を借りてから、この株券を売ります。
借りたものは返さないといけないというのは小さい頃からよく言われていますよね。
そう、借りたものを期日までに返すということで、買い戻します。
これで借りは無しになりました。ちゃんと借りたものは返しました。
しかし、これのどこが収入に繋がるのでしょうか?
買い戻した株券が、借りて売ったときの金額よりも安かった場合、差額が利益になります。
現物取引と違うところは、下がっている相場で稼ぐことに持って行けるというところです。
信用取引によって株の幅が広がりますね。
2 信用取引には一般信用取引と制度信用取引の2つある
信用取引には2つの取引方法があります。
それが、一般信用取引と制度信用取引。
この2つの違いは、
・返済期限の有無
・投資家と証券会社に証券金融会社が関与するかしないか
・取引所の規則によって定められている、もしくは証券会社が自由に定めるか
以上が異なります。
それでは、それぞれ解説させていただきます。
【一般信用取引】
この取引の登場人物は以下の通りです。
・投資家
・証券会社
この2つの間でやりとりがある契約です。
特徴は、以下の通りです。
金利:会社によって金利は様々
期限:無期限
期限がないというだけで少しホッとしますね。
【制度信用取引】
この取引に出てくる登場人物は以下の通りです。
・投資家
・証券会社
・証券金融会社
一般信用取引と違って証券金融会社が登場してきます。
特徴は以下の通りです。
金利:一般信用取引よりも低い
期限:6ヶ月以内
一般信用取引と違って制度信用取引には期限がありますね。
2つにはこの違いがあります。
特徴だけでいいので覚えておくといいかと思います。
3 信用取引は自己資金の約3倍まで取引が可能
自分の持っている資金よりも大きなお金が動くと、株でも大儲けできそうですよね!
それが可能なのが信用取引です。
自分が持っている自己資金が50万円だとします。
信用取引だと約3倍の取引が可能になります。
自分の資金50万円 × 信用取引の約3倍 → 150万円
150万円の取引が可能になります。
これがレバレッジ効果です。
株のやりとりが成功すれば利益は3倍になります。しかし、もちろん失敗すれば損失もその分大きくなりますので、リスクがあるということだけは覚えておく必要がありますね。
幅が広がるので株を楽しむことができますが、同時にリスク管理をしっかりしておかないと損失が多くなってしまいます。
非常に稀有なケースではありますが、元手以上の損失が出てしまう可能性もあることを理解し、十分注意が必要です。
4 信用取引のメリットとデメリット
信用取引には現物取引と違ってできることが増えます。
自分の資金内でやることと購入して売るという他に利益を作る、それが信用取引でした。
この信用取引のメリットとデメリットについて以下でご紹介していきますね。
・メリット
レバレッジ約3倍
空売り
下落したときに収益発生
※レバレッジとはテコの原理のようなもの。要は、小さな資金力で大きな資金を動かすということ。
・デメリット
配当金や株主優待がない
破産する恐れがある
簡単にまとめると上記のような結果がでます。
デメリットを見ると少し恐ろしく感じてしまうかもしれませんが、実際にそのようなことが起こるケースは非常に稀です。
確かに大きな金額をかければかけるだけそのリスクも考えられます。
つまり、自己管理や計画をしっかりすることで大きな損失を被る可能性も予防できるということです。
信用取引は大きなものを動かすだけの金額になります。
つまり、ハイリスクハイリターンですね。
大きなものを動かすだけの管理体制、リスクマネジメントはしっかりとしていきたいですね。
5 信用取引のルールは2つ!!期限と追証
どんなことにもルールって決まっていますよね。
信用取引にもルールがあります。
①期限
信用取引の中でも制度信用取引には期限がありました。
それが6ヶ月以内。
②追証
保証金としてお金を先に入れます。
しかし、その金額が減ってしまうことも…
減った金額に追加していく必要があります。
それが、追証。
この2つは覚えておくべきことですので、絶対に確認しておきましょう。
6 信用取引で失敗している人たち
信用取引は怖いものの理由として、失敗をして破産をしている人が稀有ながらいることです。
最低限の情報や知識がないまま信用取引をすることは大きな損失に直結してしまいます。
いくらからある銘柄で「この銘柄が下がる」という自分でしっかり相手に伝えることができる論理的なものがないと難しいでしょう。
また、論理的な説明がないにしても1つの銘柄に全財産をつぎ込む方も中にはいらっしゃいます。
そうするとリスク分散ができていないので、その1つがダメになったらアウトです。
追証が要求されます。
株は自分にもルールを作る必要があります。
「きっと大丈夫」という根拠のないものよりも、3%の変動があったら売るという明確なルールの方が痛い目にあうことは少ないでしょう。
200万円もの追証が要求されると、いくら冷静な人も感情が乱れることがありますよね。
でも、一旦落ち着いてから取引を行うようにしてくださいね。
7 信用取引と現物取引を両方することで稼ぎ方は変わる
これまで信用取引について解説させていただきました。
信用取引のことを再度整理しましょう。
信用取引は、自分の持っている資金よりも多い金額で株の取引をすることが可能でした。
この信用取引の仕組みは、
①自分を信用してもらうことで株の売買が可能になる
②証券会社からまず株を借りる
③借りた株を売って現金を獲得し、買い戻しで株を再度購入
④借りた株を現金化した金額(a)と買い戻しで株を購入した金額(b)の差が利益もしくは損になります。
(a)>(b)だとプラス
(a)<(b)だとマイナス
上記のようになります。
また、下がることは底がありますが上がることは制限がありませんでしたね。
だからこそ、信用取引をするにあたって自分のルールが必要でした。
現物取引だと上がることで利益は出てきます。
この信用取引と現物取引を一緒にすることで株の幅は広がりますよ。
短期的な収入を求めている場合は信用取引を。
長期的な収入を求めている場合は現物取引を。
自分のルールを持つことが株において最も必要なことでしょう。
ルールを決めてから、株の道に進んでみてくださいね。
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