ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)とは、人と道路と自動車の間で情報の受発信を行い、道路交通が抱える事故や渋滞、環境対策など、様々な課題を解決するためのシステムとして考えられました。広義の意味では、IoT分野にも入りますが、情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることに特化しているという部分で、今回は、ITS関連銘柄としてピックアップして解説していきます。
ITS Connectとは
ITS Connectはトヨタ自動車の技術で、交通事故防止のために作られた技術です。次の動画は右折時の注意喚起の動画です。
このようにセンサーが安全面を感知して、交通事故の軽減の手助けをしてくれます。そのほかにも緊急車両が来たら、ブザーで鳴らしてくれたりとほかにも安全な運転をサポートしてくれるシステムがたくさんあります。
ITS関連銘柄の本命
堀場製作所【6858】
堀場製作所はイギリスのMIRA Ltd.の事業を買収したことを発表しました。MIRA Ltd.は、英国に拠点を置く自動車などの車両開発エンジニアリングや試験設備の提供を行う会社です。堀場製作所はMIRA の所有するテストコースを使った試験事業や、様々な車両開発に関する設計・エンジニアリング技術と試験施設運営の事業を取得しています。
日本アンテナ【6930】
情報ネットワークの構築には欠かす事ができない各種アンテナ機器の開発を行っています。ITSに対応したITS用システムアンテナの開発を行っており、ワイヤレス通信事業者が集うワイヤレスジャパン2015にも出展した実績をもっています。
車両用アンテナの「DSRC/GPSワンパッチ複合アンテナ」「テレマテックス用アンテナ」や、固定局用アンテナの「1素子・4素子共用形状ヘリカルアンテナ」、「4素子ヘリカルアンテナ」、「ゲート用アンテナ」を販売しています。
ゼンリン【9474】
カーナビ用地図の開発にいち早く着手した銘柄で、ITS事業では重要な銘柄の一つです。「衝突被害低減ブレーキ」や「レーンキープアシスト」などのADAS(先進運転支援システム)の開発をおこなっています。今後ITS関連で注目すべき銘柄の一つです。
まとめ
ITS関連は、IoT関連そてや、自動運転車のZMP関連としても複合的に注目できる分野でもあります。自動車分野は、これから全く新しい未来へと進んでいこうとしています。
今後、自動運転車の技術を大きく支えていく分野でもありますので、このITS関連銘柄にも注目しておきたいところです。
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