説明しにくい相場の経験則や仮説のことをアノマリーという。過去の相場や経験則を見て、そうかもしれないと考える相場や市場の「クセ」のようなものである。
よく、「歴史は繰り返す」という言い方をする。それは株式市場にも当てはまる傾向になる。
もちろん、絶対というものではないので、参考にする程度だが、過去の傾向を参考に未来を予測すれば漠然と予測を立てるよりも判断しやすくなるだろう。
そういう時に、「アノマリー」という使い方をする。
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サザエさんの視聴率と株式相場の関係
アノマリーで有名なのは、人気アニメのサザエさんの視聴率と株式相場が反相関関係にあるというものだろう。日曜日の夕方のアニメの視聴率が悪い時は家族がレジャーや外食に行っているからという仮説が成り立つ。つまり、景気がよければ株高だということになる。逆に節約して家族で自宅で過ごしている場合は、視聴率が上がって景気が悪いという具合だ。
アメリカの場合は、クリスマス前後から株価が上がりだし、1月に高値をつけるというアノマリーがある。その他にもいろいろあるが、このようなものをアノマリーというのだ。
もちろんアノマリーが外れることもある
例えばだが、「アメリカの大統領選挙が近づくと過去3回とも株価が上昇した。だから、今回も上昇するだろうから、株価上昇を予想して、大量に買おう。」という選択をしたとして、「今回は全く逆で株価が下がった・・・。」なんてことは、ザラにあることだ。
雑誌等で、専門家がそのような統計データを引き合いに出し、株価予想をすることはたくさんあるが、株式市場はそんなに単純ではないので、鵜呑みにしないように注意したい。
あくまでも、判断材料の一つとするといいだろう。大事なのは、なぜ、そのようなアノマリーが起きているのかという背景を知ることだ。その背景が、今の時代にマッチするとは限らない。そこについてはよく調べる必要がある。
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