「医療クラウド」という言葉をご存知だろうか。普段私たちが使っているクラウドを、医療や介護の現場でも取り入れようという動きが出ている。これまでは患者の診察の際にカルテやお薬手帳など様々な情報が出る中、現在は医療機関ごとに情報を管理しているため、医療機関の同士で連携が取れていなかった。もしこれが実現したら医療機関同士だけでなく、ドクターや看護師などの職種間の連携も円滑になり、患者のストレスも減らすことができる。
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医療クラウド関連銘柄
ケアネット【東M/2150】
主に製薬企業向けの医療営業の支援サービスや、医師や医療従事者向けに医療コンテンツを配信している。2007年4月に東証マザーズ上場を果たした。2010年の時点で医師の会員数は10万人を超える。2015年5月には正解最大級の医療情報サイト「Medscape」を運営するWebMD社と業務提携を行った。
UBIC【東M/2158】
設立当初は企業内不正調査や国際訴訟支援といったリーガル事業に取り組んだのち、電子情報の解析ノウハウや国際訴訟支援システムの技術を構築した。主要の取引先は官公庁や民間企業(製薬、自動車、精密、器械、情報通信、商社)と多岐に渡る。2003年8月に設立し、4年後の2007年6月に東証マザーズに上場。上場した年に米国に子会社を作り、さらに2013年には米国NASDAQ上場を果たす。
メドピア【東M/6095】
事業内容としては、医師集合知サービスや医師向けコミュニティサイト運営、医師求人情報サービス・人材紹介会社一括登録サービス運営と、医師をターゲットとした事業を展開。2004年に設立し2013年6月に東証マザーズ上場。自社運営の「MedPeer」というサイトでは「レジデント・レポート(研修病院評価)」や「ホスピタル・レポート(勤務先病院評価)」といった新しいサービスを独自に開発している。
ファインデックス【東1/3649】
1985年に創業。主に医療用データインポートシステムや電子カルテといったシステム事業を行う。2014年11月に東証一部上場を果たす。医療機関のだけでなく、「スマホお薬手帳」といった患者向けのシステムも開発。
ソフトMAX【東M/3671】
1974年に創業。医療機関のシステム構築を行う。主に医事会計システムや電子カルテ、オーダリングシステムを開発し、。2013年3月に東証マザーズに上場している。
テクマトリックス【東1/3762】
主に情報基盤事業とアプリケーション・サービス事業を展開。1984年に設立。2005年2月にジャスダックに上場をした末、2013年2月には東証1部上場を果たした。M&Aを積極的に行い、事業を拡大が期待される。
AMI【東M/3773】
(株)アドバンストメディア。音声認識技術「AmiVoice(アミボイス)」を取り入れた音声認識ソリューションの企画・設計・開発を行う。その他にライセンス事業や企業や個人向けにAmiVoiceを提供するサービス事業を展開。2005年6月に東証マザーズに上場を果たした。
メディカル・データ・ビジョン【東M/3902】
2014年12月に東証マザーズ上場。主に医療情報の統合システムの開発や制作から販売、保守業務を行う。加えて医療データの分析や調査、医療機関への経営コンサルティング、ポータルサイトの運営、人材紹介事業と幅広く展開。
エムスリー【東1/2413】
2004年9月に東証マザーズ上場をしたのち、2007年3月に東証一部上場を果たす。医薬品マーケティング業務一括代行サービスや、医向け求人支援サービスといった医療関連サービスの提供を行う。2013年11月には中国へ事業展開を行った。
まとめ
以上が医療クラウド関連銘柄である。今後医療機器や医療技術が発展する上で、医療クラウドの導入の効果は高いと期待できる。医療クラウドが発展すれば、いつか起こるであろう自然災害時に被災地の医療機関の連携が取れやすくなり、被災地の患者を助けるだけでなく、医療従事者の負担も軽減することができる。ぜひ注目したい銘柄だ。
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