リスクオンやリスクオフという言葉はリーマン・ショックがおきた2008年以降に使われるようになった言葉で、投資家のリスクの取り方について使われる言葉である。
投資の世界のリスクというのは「危険」という意味ではなく、「不確実性」という意味で利用される。つまり、予想しづらい出来事に対して利用されるのだ。
一般的には「リスク=マイナス」という捉え方になると思うが、必ずしもそうではない。投資の世界では大きくプラスになる可能性があることにも「リスク」という言葉が使われる。
このような基本をおさえたうえで、リスクオンとリスクオフについてお伝えする。
リスクオンとは
例えば株の世界では、市場全体が下落傾向にあっても、バイオ株などの特定の銘柄はどんどん株価が上昇していくことがある。この時の投資家心理は、まさに「リスクオン」であり、おおばけする可能性のあるであろう株に積極的に投資している状態だ。
数年前のアベノミクスの時などは、市場が上昇傾向にあったので、多くの人が積極的にリスクを取り、「リスクオン」の状態であった。
市場や経済が安定しているときは、リスクオンとなり、多くの投資家がリスクをとって積極的に投資をする。
リスクオフとは
リスクオフとは、リスクオンの逆で、なるべくリスクの低い投資対象に投資をしようとする状態である。市場や、景気が悪化傾向になるとこのような状況になる。
16年の年明けから、2万円をつけてから一気に、市場全体の株価が下がっていったが、この時の投資家は、「なるべく市場に参加しないようにしよう」という人が増えたのだ。
こうなると、債権や国債などの低い利回りの投資商品を買う人が増えてくる。このような状態がリスクオフの状態である。
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