多くのロウソク足は重なり合いながら連なっているが、まれにチャートにポッカリと空間が出現することがある。ストップ高やストップ安などの時にも出現することがあるが、これを「窓(マド)」と呼ぶ。
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なぜチャートに窓が開くのか?
チャートに窓が開く理由を東京証券取引所に当てはめて解説する。東京証券取引所は朝の9時に開始して、午後3時には終了する。となると、残りの18時間は取引されていないことになる。
しかし、日本での取り引きが行われていない時間でも、ニューヨークやロンドンは取引されているし、時差の関係で重要なニュースが夜中に発表になることもある。
このように、日本時間の取引以外で、株価に大きな影響を与えるようなニュースが流れたりすると、朝の寄り付きの時点で、買いや売りが殺到する場合がある。こういう状況になると、チャートに窓が発生する場合があるのだ。
例えば、業績発表や、業務提携などがその例だ。
昨日の例だと、ジグソーが自社のHPでZMPと共同開発を発表したことで、ストップ高となり、大きな窓が形成されて、取引が終了した。
今上場が注目されているZMP関連銘柄として、一気に買いが殺到したのだ。
このような場合に窓が形成されるということを知っておいてほしい。
窓を埋める「窓埋め」
大きなプラスやマイナス材料があった場合にできる窓だが、窓が発生すると、それを埋めるような動きがみられる。これを「窓埋め」という。窓がきれいに埋まると、「窓埋め完了」となる。
窓ができているような相場の場合、勢いが強いことを意味している。これは、落ち着くまでしばらく続くことになる。しかし、いつかは必ず落ち着いて下がってくるということは忘れないようにしたい。
もし、窓が埋まらず上昇がずっと続くようであれば、その銘柄は、今と違ったステージに移行するというふうに考えてもいいだろう。企業というのは、ものすごい勢いで成長する場合がある。特にIT関連の新興市場などはそういう銘柄もある。
たった一年で大きく業績を上げて、一気にステージを変えることがある。そういう場合もあるので、窓が出現したら、状況が変わる可能性があるということも知っておきたいところだ。
まとめ
窓ができたら、買いや売りの勢いが強いという風に覚えておこう。売買もさかんに行われて出来高も増える。今注目されているという証でもあるのだ。
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