ボリンジャーバンドで株の偏差値を見る
ボリンジャーバンドとは、平均からどのぐらいの値動きのバラつきがあるかを標準偏差で算出して値動きの収まりやすい幅がひと目でわかりやすくしたトレンド系のツールである。
学生の時に偏差値というのがあったと思うが、株版の偏差値だと思ってもらうとわかりやすいだろう。
ボリンジャーバンドは、このように、黄色い線が一本を中心として、その周りに3種類の線を構成するツールである。
紫の線を「1σ(シグマ)」「マイナス1σ(シグマ)」と呼ぶ。これを2倍した青い線を「2σ(シグマ)」「マイナス2σ(シグマ)」というふうに呼ぶ。
これは、受験などの偏差値に例えたとすると、偏差値50からの点数のばらつきを40から60などの範囲で表しているイメージである。
正規分布の理論では、プラス1σからマイナス1σに収まる確率は68%で、プラス2σからマイナス2σ収まる確率は95%もある。
こうなると、プラス、マイナス2σまで到達する可能性はとても低いということになる。
ボリンジャーバンドの見方と使い方
ボリンジャーバンドは基本的に、「プラス2σに近づいたら上昇し過ぎなので売り」、「マイナス2σに近づいたら下落しすぎなので買い」ということになる。
しかし、これは、かならずそうなるというわけではないので注意も必要だ。5%ほどはその理屈に入らない場合もあるので、他のツールと合わせて判断することも必要になる。
ボリンジャーバンドは、上昇し過ぎか下落しすぎかという判断ができるオシレーター系の要素を持っていることになる。それにあわせて、ボリンジャーバンドは、上昇傾向か、下降傾向か判断するトレンド系の要素も持ち合わせている。
例えばプラス2σを超えた動きを見せた場合、プラス2σに沿って上昇していくという見方もできる。
バンドが狭い状態から一気に拡大した時などに、このトレンド系の動きを見せることがある。相場の流れが変わる全長かもしれないということがわかるのだ。
まとめ
ボリンジャーバンドは、株価が一定の幅で動いているときは、オシレーター系の判断ができ、バンドが、拡大・縮小し始めて動きがはっきりしてきた場合は、トレンド系と使い分けることができるということを覚えておこう。
この記事へのコメントはありません。